ブックキュレーターhonto編集員
食に魅入られた人たちから、食について学べる本
趣味の域をはるかに超えて食にのめり込む人たちには共通点があります。それは食の背後にある食文化をも味わい、楽しんでいること。さらにはその食文化を守り、未来へつなごうと奮闘していることです。そんな著者たちの奮闘の記録を通して、食について学べる本を選びました。食欲も知識欲も刺激されること間違いなしです。
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そば打ちの哲学
石川 文康(著)
著者はドイツの哲学を専門とする哲学者です。そば打ちに魅力を伝える第1章にも、そばをめぐるエッセイからなる第2章にも、「なぜそばはこんなにも魅力的なのか」という哲学者らしい視点が垣間見ることができます。そば打ちの合理性や調和性、さらにはそこから生じるそば打ちの美学を堪能できる一冊です。
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発酵は錬金術である
小泉 武夫(著)
圧倒的な行動力を背景に、現代の科学的視点から古来から伝わる食文化を最大限に生かすためのアイデアを生み続ける著者。江戸時代の知恵をよみがえらせて、客の入りの寂しかった寿司屋を1ヵ月で繁盛店に変えてしまう知識と行動力には驚かされます。アイデアを生み、行動に移すためのヒントを学びたい人にもオススメです。
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我が輩は珈琲博士 笑いと科学のスペシャルブレンド
廣瀬 幸雄(著)
破壊工学を専門としながらコーヒーの研究をライフワークとする著者は、ユニークな研究に送られるイグ・ノーベル賞の授賞者でもあります。店主に怒られるほど喫茶店に通いつめたり、工学の知識を生かして自ら焙煎機を作るなど、科学者らしい探求心がにじみ出たエピソードが満載です。
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魚屋の長男として生まれながら、牛肉の魅力に引き込まれるように和牛の研究へと進んだ著者の「和牛愛」に満ちた一冊です。お店の紹介では豊富な知識を背景に、なぜその店の肉が最高に美味しいのかを徹底的に解説してくれます。和牛の分類から部位別の美味しい食べ方まで紹介された、和牛の魅力が詰まった一冊です。
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