ブックキュレーターhonto編集員
現代ファンタジーの祖、J.R.R.トールキン。その世界観を深く知るための本
エルフやドワーフ、魔法の指輪といった、現代のファンタジーにおける数々の定石を生み出した作家、J.R.R.トールキン。しかし同時にオックスフォード大学の教授で言語学の天才だったとも言われる彼は後世、文学の研究分野において恰好の標的となりました。伝記に新訳、研究書まで、トールキンを深く知りたい方にまず読んでほしい本を紹介します。
- 18
- お気に入り
- 4680
- 閲覧数
-
トールキンのことを知りたいならこれ以上の本はない、とまで言われた一冊です。カーペンターはトールキンが存命のうちからインタビューを繰り返し、年月をかけてこの伝記を書き上げました。トールキンの決して幸せとは言えない子ども時代や、『ホビットの冒険』を書き始めたきっかけなど、興味深いエピソードが満載です。
-
【アウトレットブック】インクリングズ
ハンフリー・カーペンター
トールキンはオックスフォードで教鞭を取るかたわら、古英語の詩を読んだり、創作をしたりする文芸グループに参加していました。その名は「インクリングズ」。『ナルニア国物語』の著者であるルイスも所属し、『指輪物語』も『ナルニア国物語』もここで生み出されたのです。彼らの友情を中心に、その大学生活や創作活動を豊かに描いた一冊です。
-
妖精はなぜ小さいのか?なぜ妖精が登場する本は子どもの本だと思われるのか?それに妖精や、ファンタジーという言葉はどこから生まれたのか?など、妖精物語、ひいてはファンタジーについて、トールキン自身の考えが詰め込まれた評論です。本書に収録されている短編小説「ニグルの木の葉」もトールキンの代表作の一つです。
-
瀬田貞二が『ホビットの冒険』を訳してから約半世紀、待望の新訳です。ですが、本作の特徴はその膨大な注釈にありあます。執筆時のエピソードや北欧神話の知識などが細かに記されています。私たちが知る『ホビット』は四度の改訂を経た後の物語ですが、初版の、まったく異なる筋が日本語で読むことができます。訳者は英文学者の山本史郎です。
-
言語学の教授にして世界的な作家であるトールキンの研究者は世界中にいますが、第一人者と言われているのが本書の著者、トム・シッピー。『ホビットの冒険』や『指輪物語』を思いもよらぬ切り口から、深く、正確に読み解いていきます。訳者は映画『ロード・オブ・ザ・リング』のエルフ語監修も務めた伊藤盡です。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です