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理解できれば刺激的な世界が待ち受けている!はじめてのドゥルーズ
1968年にパリで発生した「5月革命」と前後して若者から絶大な支持を得た哲学者ジル・ドゥルーズ。でもその著書は、いきなり手に取るにはあまりに難解です。だけどいったん内容を理解し始めるや、そこには豊潤で刺激的な世界が広がっています。ここで紹介するすぐれた入門書をガイドに、知の密林に分け入ってみてください。
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ドゥルーズの哲学原理
國分 功一郎(著)
ドゥルーズの遍歴と業績をバランスよく知るのにぴったりな入門書です。また、ドゥルーズの概念を理解するために他のどの哲学者のどの著書を読めばいいのか、ということも手に取るようにわかります。ここから難解な「ドゥルーズの哲学」という山脈に登頂する計画を、自分の嗜好に合わせて練ってみてください。
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ドゥルーズ+ガタリ〈アンチ・オイディプス〉入門講義
仲正 昌樹(著)
精神科医フェリックス・ガタリとの共著により精神分析と構造主義を批判した難解な一冊『アンチ・オイディプス』。それを解りやすく講義したのが本書です。精神分析が人間の欲望をことごとく性欲に結びつけることで抑圧しているがゆえに、狂気は病として発症するのだとか。これほど親切な解説書はおそらく他にありません。
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ドゥルーズが映画を通じて哲学したならば、どのような概念を発明できるのでしょう。それを実験したのが『シネマ』という著書です。しかしそれは哲学書としても扱いづらく、多くの研究者は長らく放置していました。そんな癖のある概念が散りばめられた『シネマ』を整理したのが本書です。
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ディアローグ ドゥルーズの思想
ジル・ドゥルーズ(著) , クレール・パルネ(著) , 江川 隆男(訳) , 増田 靖彦(訳)
後期思想を中心にドゥルーズと盟友クレール・パルネによる、『千のプラトー』と同時期に書かれた著書です。まさに難解なドゥルーズ節全開なのですが、何冊かの入門編を経て読めばパルネが担当していると思われる文章は比較的楽に理解できるはずです。まずはページ数の少ない本書から、ドゥルーズ自身が記した著書に挑戦してみはいかがでしょう。
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