なんと星野源の文章も出題されている!?港区の伝統中学 高輪中学の文章

日本という人口が多く、経済的にも発展している国に生まれたことの幸せをもう一度考えさせられる本。スタジオジブリの宮崎駿は自身の成功にあたっての一番の要因は「日本の人口が1億人を超えたから。国際化というものはボーナスみたいなもの。」とあくまでも内向き志向でもメシは食えると分析する。H27年で出題。

放送作家でもある筆者がまだ見えない未来のことや、相手の気持ちを「おもんぱかる」ことへの大切さや意義を説明している。携帯電話がない時代は約束を破ることの罪が現在よりも重かった。このような意味でみると、携帯電話が人間の能力や感性を奪ってしまっている側面もあるのではないか。H27年で出題。

「人はわからないものを放ってはおけない。何にでも名前をつけたがる。」ことがいかに無理をしているのか？また現代人の心のありようなのではないか？とゆとりのなさを問うている。確かに今世の中のものに名前のないものは少ないように思えるが知ったところで幸せになれるとは限らない。H26年で出題。

星野源の文章。「つまらない毎日の生活をおもしろがること」について書かれている。私は筆者に同意するが日々の家事などが嫌いだ。そのかわり仕事は大好きで妻に任せてしまっていることも多い。しかしその地味な生活の部分ともしっかり向き合うことができなければ真の充実には出会えない。H26年で出題。

善意でボランティア精神のある医者とそうでない筆者との比較。全てを無料で、善意でという形で医療行為を行った場合のリスクや危険性についてわかりやすく書かれている。ボランティアには責任感や距離感がなく、継続性や患者と医者との境界線がなく危うい関係になってしまう。H27年で出題。