卒業、就職、転職・・・人生の岐路に立つ友へ贈る

人生の岐路に立つ君に「安全な道」を勧めがちな両親や先生。有り難いことだけど、他人の期待に応えて生きること＝「自分の人生」と呼べるだろうか。周りの声に惑わされず「自分はどう生きるか」を君自身が決めなければならない時が来る。流されそうな君を踏みとどまらせてくれる一冊。

僕はいま、ソロキャンプ動画をアップするYouTuberを仕事にしているが、いきなり動画が「仕事になった」わけじゃない。たくさん「仕事のタネ」を蒔いてきた中で芽が出たのが動画で、それを育て上げたのだ。たくさんのタネを同時に蒔くやり方を孫正義さんの成功法則に学びたい。

著者は、サラリーマンながらTwitterのフォロワー数17万人を超えるインフルエンサー。「組織を離れて起業しろ！」ではなく「組織の中で個人のブランド力を上げろ！」と主張する。僕も新刊で「組織の中でいかに決定権を持つか」を書いたが、とにかく行動せよ！と説く本書にはとても共感できる。

他人の気持ちがわからず、生きづらさを抱えてひとり悩む主人公。自分に「失格」の烙印を押してしまうバッドエンドだけれど、小説の最後、バーのマダムが「とても素直で、よく気がきいて、神様みたいないい子」と彼を認める。ネガティブな僕だって案外「人間、合格」なのでは、と思えてくる。

他人の時間に忙殺される人生から自分の時間に熱中できる人生に変わるためには、組織に縛られるな、と説く。僕は「バラエティ番組市場」からニッチな「ソロキャンプ市場」に移行して成功したが、これも堀江さんのいう「遊びを仕事に！」「マイナー市場でブレイクしろ！」の実例かと。自由に生きるための聖書（バイブル）だ！