ブックキュレーター大阪大学経済学部教授 大竹文雄
行動経済学を実務に活かす
人は「合理的」な行動から予測可能な形でズレた行動をします。行動経済学は、そのような人間行動のバイアスを経済学に取り入れたものです。行動経済学を学んで実務に活かせるような本を選びました。
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行動経済学の概要とともに医療現場での応用の方法を実践的にまとめたお得な本。各章に医者と患者の会話があり内容を把握しやすい。患者や医療者の意思決定のバイアスを知り、改善策を考える。患者を顧客や労働者に置き換えれば、医療現場以外にも応用できる。
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チケット転売問題、感情と経済行動の関係をはじめ、日本社会の様々な事例について、伝統的経済学と行動経済学をもとに解説している。行動経済学で現実社会を解釈できるようになれば、社会に対する見方が変わってくる。
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2002年のノーベル経済学賞受賞者のカーネマン教授による概説書。人間の行動経済学的特性を豊富な例に基づいてすばらしい文章で説明している。上下2巻に分かれているが、あっという間に読み通せる。読書の喜びと学びが同時に得られる。
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働き方改革を行動経済学を中心としたデザインの力で推進するための実践書。本書を読めば、私たちがいかに無意識の偏見をもっていて、非合理な選択をしているかがわかる。働き方改革を進めるヒントに満ちている。男女共同参画を推し進めるための必読書。
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働き方改革を行動経済学を中心としたデザインの力で推進するための実践書。本書を読めば、私たちがいかに無意識の偏見をもっていて、非合理な選択をしているかがわかる。働き方改革を進めるヒントに満ちている。男女共同参画を推し進めるための必読書。
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学問的にも信頼できる行動経済学の入門テキストでありながら実践的でもある。モチベーションとインセンティブ、社会的選好といった職場での応用に重要なテーマから始まるのが特徴。現時点での行動経済学の入門書としてベスト。
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行動経済学が一般に知られるようになったのは、アリエリー教授のこの本が世界的ベストセラーになったことがきっかけ。比較しないと判断できない、無料と言われると貰ってしまうという私たちの特性を見事な実験で示してくれる。
ブックキュレーター
大阪大学経済学部教授 大竹文雄1961年京都府生まれ。京都大学経済学部卒業、1985年大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。博士(経済学)。専門は労働経済学、行動経済学。日経・経済図書文化賞、サントリー学芸賞、エコノミスト賞、日本経済学会・石川賞、日本学士院賞受賞。著書に『経済学的思考のセンス』『競争社会の歩き方』など。
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