ブックキュレーターフォトグラファー・記者 長塚奈央
天才ガウディにアルモドバル、巡礼路から美食までスペインの魅力に触れる本
最近友人との食事会でピンチョスやパエリアを食べたり、タブラオ(フラメンコが見られる店)を取材したり、TVでサグラダ・ファミリアの特集を見たりとなんだかスペインが身近です。かつて訪れた古都グラナダに建つアルハンブラ宮殿、ピカソの「ゲルニカ」も忘れられない記憶。そこでスペインから思い浮かぶキーワードで5冊集めました。
- 5
- お気に入り
- 736
- 閲覧数





-
図説ガウディ 地中海が生んだ天才建築家
入江 正之(著)
まずは建築家アントニ・ガウディ。130年以上も建設し続けている世界遺産サグラダ・ファミリアは、ガウディ没後100周年となる2026年の完成を目指し、2018年10月には中心となるイエスの塔の建設も始まったのだそう。すでに壮大な教会の完成の姿とは?生い立ちから手掛けた建築作品をおさらいできる一冊。
-
サンティアゴ・デ・コンポステーラと巡礼の道
グザヴィエ・バラル・イ・アルテ(著) , 杉崎 泰一郎(監修) , 遠藤 ゆかり(訳)
スペインの西北端にある「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」を知ったのは、映画「サン・ジャックへの道」(なんとも人間味溢れる温かなロードムービー)がきっかけ。1000年以上の歴史を持つ、キリスト教3大聖地の一つで、ヨーロッパ中から巡礼者が訪れるという。その歴史などを豊富な写真やイラストで紹介する。
-
ペドロ・アルモドバル 愛と欲望のマタドール
ペドロ・アルモドバル(述) , フレデリック・ストロース(編) , 石原 陽一郎(訳)
スペインの映画監督といえば真っ先に思い浮かぶのがペドロ・アルモドバル。「オール・アバウト・マイ・マザー」を始め「神経衰弱ぎりぎりの女たち」「キカ」など、どの映画も登場する女性たちが強烈な印象。フランスの映画雑誌によるロングインタビューで、テビュー作から製作への思い、裏話などを語り尽くした一冊。
-
スペイン美・食の旅 バスク&ナバーラ
菅原 千代志(著) , 山口 純子(著)
かつて見たこともないような創作料理で人々を魅了した「エル・ブリ」に続き今、スペインの食で人気の一つとなっているのがフランスとの国境近く、バスク地方にあるサンセバスチャンやビルバオでのバル巡りでは。カウンターに並んだピンチョスをつまみながら数軒ハシゴして楽しむバル。オススメの店ほかバスク文化なども。
-
フラメンコ、この愛しきこころ フラメンコの精髄 新装版
橋本 ルシア(著)
各地方ごと独自の文化を色濃く残すスペイン。フラメンコはアンダルシア地方の文化で、春祭りに地元の老若男女が踊る踊りだそう。インドが起源と言われるジプシーの歌や踊りがこの地に根付いていった歴史、タブラオの変遷、踊りの真髄まで、なぜこれほどまでに人を惹きつけるのか、踊り手でもある筆者が詳細に研究した一冊。
ブックキュレーター
フォトグラファー・記者 長塚奈央1973年東京生まれ。学習院大学文学部フランス文学科卒業ののち、パルコブックセンター本部勤務を経てカメラマンに転身。書籍や雑誌を中心に料理や雑貨、インテリアの撮影を多数手掛けるほか、カメラ学校の講師などもつとめる。著書に自ら旅し、食のシーンから街の空気を写真と文章で綴った『上海口福案内』がある。近年は撮影の傍ら、地域に密着したWebニュースの記者として積極的な取材活動も行っている。日常からあっという間に非日常へとワープできる本と映画、舞台が生活に必要不可欠。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です