ブックキュレーターハーバード・ビジネス・レビュー編集部 小島健志
ハーバード・ビジネス・レビューのいまを理解する「非」定番本
米ハーバード・ビジネス・スクールの機関誌として創刊された、世界最古のマネジメント誌「ハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)」からは、数多くの経営理論が誕生しました。今回、HBRを知らない方への定番の選書にとりかかったものの、どうも面白くない。そこで定番ではないものの、HBRのいまを理解するのに役立つ本を紹介します。
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戦略サファリ 戦略マネジメント・コンプリートガイドブック 第2版
ヘンリー・ミンツバーグ(著) , ブルース・アルストランド(著) , ジョセフ・ランペル(著) , 齋藤 嘉則(監訳)
「経営戦略とは実践を通じて次第に出来上がっていく」と述べ、HBRの金字塔であるマイケル・ポーター『競争の戦略』などから派生するMBAの在り方に一石を投じ続けたヘンリー・ミンツバーグ。戦略論を10学派に分類してまとめあげた巨匠の本作は、組織や経営の複雑性が増すいま、読み直したい一冊です。
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『イノベーションのジレンマ』で世界を席巻した、HBRを代表するクレイトン M. クリステンセン。彼の人生は華やかな成功者のように見られがちですが、実は心臓発作やガン、さらには脳卒中で倒れるなど苦難の連続でした。「自分の人生を評価するものさしは何か」を問うた本作は数多くの人の心を揺さぶりました。
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HBRで常に話題の中心にいるGE。その代表的経営者ジャック・ウェルチの名著『ウィニング 勝利の経営』と比較して読みたいのが、グーグル共同創業者のエリック・シュミットらが書いた本作です。データを基に人事の定説を覆してきた21世紀型の経営と、20世紀型の経営との対比から、経営の本質が見えるはず。
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企業とNPO、行政など連携して社会変革を目指す新たなアプローチ「コレクティブ・インパクト」が注目を集めています。スタンフォード大を端に発したこの流れは、いまでは多くのHBRの論考に影響を与えています。本作は、概念にとどまっていたコレクティブ・インパクトを実践的に解き明かしています。
ブックキュレーター
ハーバード・ビジネス・レビュー編集部 小島健志1983年生まれ。東京都出身。早稲田大学商学部卒業後、毎日新聞社を経て、2009年にダイヤモンド社入社。週刊ダイヤモンド編集部で、エネルギー、IT・通信、証券といった業界担当の後、データ分析を担当。主な担当特集に「『孫家』の教え――起業家に学ぶ10年後も稼げる条件」「大学序列」「データ分析」「儲かる農業」など。2018年よりハーバード・ビジネス・レビュー編集部。著書に、孫泰蔵氏監修『ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来』(ダイヤモンド社)
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