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「#古典は本当に必要なのか」なんて言わせない!古典を題材にしたコミック
学校の科目の中でも「社会に出ても必要ない」と言われがちなのが古典です。ネットでは「#古典は本当に必要なのか」という議論が大きな話題になったこともあります。でも、古くから読み継がれてきた古典のおもしろさを知らないのはもったいない!難しい文法はさておいて、手軽に古典を楽しめるコミックを紹介します。
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男女が入れ替わって育てられた若君(女性)と姫(男性)を描いた平安時代の古典文学「とりかえばや物語」を題材にしたコミックです。原作は『なんて素敵にジャパネスク』など古典を題材にした小説で有名な氷室冴子。古典なのにドキドキの展開はまさに少女漫画で、現代的な感覚のアレンジも効いています。
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更級日記
羽崎 やすみ(著) , 菅原孝標女(原作) , 藤原道綱母(原作)
1980〜90年代に放送された人気テレビ番組「NHKまんがで読む古典」のコミック版です。「更級日記」の著者・菅原孝標女は本名不明のため本書では「サラちゃん」と呼ばれていますが、恋に恋する文学少女のサラちゃんがかわいくてたまりません。平安時代の女心がわかって勉強にもなる隠れた名作です。
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百人一首をお正月のかるた遊びでしか知らない、という方にはアニメ化もされて人気となった本書がオススメです。和歌の背景がストーリーとして描かれていて、31文字に込められた真意を知ることができます。古典としての解説もついているので文学史の勉強にもなります。
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教科書に掲載されることも多い「史記」を下敷きに、大胆な解釈を加えて描かれたコミックです。主人公である張良など登場人物が魅力的で、壮大なストーリーは漢文が苦手だった人でも退屈せずに楽しめます。時代考証がしっかりしているので、フィクションとはいえ歴史的におかしな描写がないのもオススメのポイントです。
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あさきゆめみし 1 新装版 (Kiss)
大和 和紀(著)
古典文学コミックの「古典」ともいえる名作です。「源氏物語」を忠実にコミカライズしているため、受験古文対策としてオススメ。普通に読んでおもしろく、終盤の意外な展開は本当に平安時代に描かれた物語なのかと驚くほど。『更級日記』の「サラちゃん」をはじめ、当時の女性たちがハマったのも納得です。
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