ブックキュレーター本のフェス実行委員 M
写真のわくわくを感じる本
スマホの普及で写真を撮ることが手軽になりましたが、今でも思い出すのは、子どもの頃に使い捨てカメラで写真を撮って街のカメラ屋さんに現像しに行き、どんな写真が撮れたのかと、わくわくしたあのときの気持ち。今改めて“写真”を知りたいと感じています。私に当時のわくわくを思いださせてくれた本(写真集)を紹介します。
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BACON ICE CREAM
奥山 由之(著)
若手写真家・奥山由之の写真集。広告や雑誌でも活躍する彼の作品は、全てフィルムカメラで撮影され、どこか懐かしく、切なく、アンニュイな雰囲気。撮り直しのできない一瞬一瞬の緊張感、刹那を切り取った存在感があります。デジタル写真がメインとなった現代に、フィルムカメラの魅力を発見できる一冊です。
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にっぽん劇場写真帖
森山 大道(写真) , 寺山 修司(文)
写真家・森山大道の名作写真集を写真家自身がディレクションし、初版当時の画像サイズで印刷と装いを一新。大衆演劇、ストリップ劇場、新宿のストリートスナップなど、哀愁漂うモノクローム写真。アングラな雰囲気が好きな方はもちろん、見ればモノクロ・スナップ写真の世界を開いてくれます。
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たのしい写真 1 よい子のための写真教室
ホンマ タカシ(著)
国際的にも活躍する、現代写真家ホンマタカシの指南書的一冊。写真とはなんだろう?写真について深く知りたいと思ったら読んで欲しい本。「たのしい写真」とは何なのか?と、ポップなタイトルと軽快な内容とは裏腹に、写真の本質を考えさせられるところがさすが。
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ソール・ライターのすべて
ソール・ライター(著)
ファッションカメラマンとして『ハーパーズ バザー』などで活躍した、Saul Leiter(ソール・ライター)の作品集。画家でもある彼の写真は、1940~50年代NYのストリートシーンを絵画のように美しく、情緒的に切り取ります。NYの派手ではない洗練された美しさと、人々の息遣いが感じられる素敵な一冊です。
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新編太陽の鉛筆 1 太陽の鉛筆1975
東松 照明(撮影) , 伊藤 俊治(編著) , 今福 龍太(編著)
戦後の日本の写真界の中心人物として活躍した、東松照明の代表作。沖縄の自然や基地周辺の人々などを撮影した本書は、40年以上前の作品ながら時代の中で孕んだ問題を提起してくれます。最近のことも昔のことも、良いことも悪いことも、日常では見ることのできない光景を時代を超えて見られるのも写真の魅力です。
ブックキュレーター
本のフェス実行委員 M本屋と猫と寝ることと鬼太郎が好き。旅に行くときはその街の本屋さんや本のある場所に行くのが楽しみ。純文学、警察小説、田辺聖子さんの本をよく読みます。最近はグラフィックデザインを学んだことがきっかけで、写真集やアートブックなど新しいジャンルを開拓中です。本のフェス2019の実行委員ではブックツリーを担当。https://honnofes.com/
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