ブックキュレーター漫画家 倉田真由美
妹の家にあった本
たまにですが、福岡にある実家近くに妹家族の住む家があります。妹とは仲良しなので帰省するたびによく一緒につるむので、当然彼女のお宅にもよくお邪魔しています。私よりずっときれい好きな妹は家もきれいにしていて、本棚もなんとなく整理されています。いつでも本が取り出せる、何が並んでいるか分かる本棚っていいですね。うちの本棚、ぎゅうぎゅうなので取り出しにくいものがあったり、二重になっていて奥に何が入っているか分からなかったりするので・・・本に関しては私と趣味が似ているので重なるものも多いのですが、「へー、こんなの知らなかった」「この作家、新刊出てたの!」という気づきもあります。そんな、5冊。
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いわゆる「カルト村」で生まれ、育った著者のエッセイ漫画。最近のエッセイ漫画に比べてネーム量が多く、情報たっぷりで読みごたえがあります。特殊な生活させられていたんだなー、と同情しながら読みました。その割に全体的に明るくてさばさばした感じなのは、著者の人柄なんでしょうかね。私も妹も、女性の生き方エッセイ好きなんです。
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カルト村で過ごした著者の、中等部以降の話。それにしても、カルト村で集団生活している子でも、義務教育は一般の小学校や中学校に通っているのですね。当然の事なんだけど、ちょっと不思議な気がします。お互い、生活スタイルの違いについてどう思っていたのかなー。
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これは、カルト村に比べてかなり切実な苦しみ、つらさが描かれていて読んでいてどっと疲れました。年端のいかない子に自分の極端な考えを強制して、追い込む親って・・・この本、「よく子供を連れて宗教勧誘している人」にこそ読んでほしいと思いました。自分の考えに「もしかして間違っているかも」という疑問を一切持たない人は怖いです。
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人魚の眠る家
東野圭吾(著)
東野圭吾作品、ちょっと久しぶり!最近軽いものばかり読んでいたので、こういう重いもののよさ、忘れていました。子供の脳死・・・ぞっとするテーマですが、さすがにぐいぐい読ませてもらえます。東野作品はたいてい映画化されますが(これもしかり)、映画の前に小説読むほうがいいと思うんです。映画が先だとどうしても、映画の配役のイメージに持っていかれるから。映画もよさそうですが、まずは先に読めてよかったです。
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妹の娘(大学一年)、つまり私の姪っ子が買った漫画らしいです。意外にも一話完結になっていて、絵柄もテイストもかなり新味があって驚きました。若い子って、アンテナ立ってるなあ。訳アリっぽい倫理の先生が主人公で一話ずついろんな生徒が出てくるのですが、いわゆる少女漫画っぽい感じとも違い先が読みにくいのがいいですね。
ブックキュレーター
漫画家 倉田真由美大学卒業後、「ヤングマガジンギャグ大賞」に応募し大賞受賞。2000年ダメ男を好きになる女たちを描いた『だめんず・うぉ~か~』連載開始。その後も『もんぺ町ヨメトメうぉ~ず』、アイドル漫画『終末アイドルフルフル9』『トーキョーはらへり散歩』『くらたまの恋愛やり直し!!塾』など、多数の漫画や書籍を執筆。現在は執筆活動のほかにテレビ・ラジオ出演、トークショーと多方面で活躍中。趣味は読書で好きなジャンルはミステリー、ホラー、好きな作家は貴志祐介、前川裕、小野不由美。
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