ブックキュレーター丸善丸の内本店
読んだことを後悔!日常生活を脅かす怖い本
ちょっとした好奇心で手にした「怖い本」。読んでいる時だけスリルを楽しむつもりが、恐怖と不安がフィクションを超え、自分の日常生活に侵食してくる・・・。そんな経験をしたことはありませんか?オススメしておいてなんですが、心穏やかな暮らしのためにはかかわらないほうがいい本かもしれません。それでも、恐怖を味わってみたいという方は、ぜひ・・・。
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ゲゲゲの鬼太郎妖怪ファイル
水木 しげる(画)
幼稚園の頃、雑誌の妖怪特集に「あかなめ」(P13)が出ていました。風呂掃除をサボると、垢をなめにくるのだそうです。ベローンと垂れ出た舌と醜悪な笑顔。こんなヤツが浴槽をなめるなんて。キモチ悪いっ!お風呂キライッ!大人になった今も、風呂掃除を適当に済ませてしまった時は、あの長い舌が脳裏をよぎります。
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妖鬼妃伝
美内 すずえ(著)
美内すずえ氏の代表作はもちろんあの作品ですが、実は少女向けホラーの迫力にも定評があります。雑誌「なかよし」に掲載されたこの作品は、中でも最高レベルにトラウマ力の高い一冊。今でもチリーンと鈴が鳴るとぞっとするんですが、絶対にこの漫画のせい。特におひなさまが好きな人は、やめておいた方が良いかと。
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マイマイとナイナイ
皆川 博子(作) , 宇野 亜喜良(絵) , 東 雅夫(編)
主人公のマイマイは、小さい弟をくるみの殻に入れて、壊れた自分の目のかわりにはめます。夜の夢から抜け出せなくなるマイマイ・・・。怖ろしいのに幻想的で美しく、何かに魅入られたように本の中に引き込まれてしまいます。気が付くと、そこから広がる自分自身の空想と悪夢の予感に震えていました。
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残穢
小野 不由美(著)
連鎖し、伝播する怪奇現象。今私が読んでいるのは小説なのか?それとも・・・。読み終えて数年経った今も、怖い話をする人がいると、うっかり聞いてしまわないように身構えてしまいます。いつか自分も得体のしれない現象に巻き込まれるんじゃないかと思うと・・・、ああ、読む前の自分に戻りたい。
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小野不由美氏の『残穢』を読んで以来、怖い話からは逃げることにしていましたが、本屋大賞の候補になったので、勇気を出して読みました。小説の中で起きる不穏な出来事が、自分のすぐ近くまで来ているような、じわじわくる不安・・・。もうやめて!と心の中で叫びながら、最後まで一気に読んでしまいました。
ブックキュレーター
丸善丸の内本店「Book Museum」をコンセプトにした、和書約100万冊・洋書約12万冊の在庫数を持つ日本最大級の総合書店。コンセプトが示すように、各階に美術館のような展示回遊スペース“ミュージアムゾーン”を持つ。本の在庫と配置場所検索ができる“Mサーチ”、本の相談を専門で受ける“ブックアドバイザー”など、お客様と本を結ぶための機能が充実。本のほかにも、1千本近い万年筆を揃える文具売場やメガネ・時計コーナー、ギャラリー、丸善の元祖“ハヤシライス”を提供するカフェも。お客様にとって新しい発見の場となるよう、売り場づくりにとり組んでいます。
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