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昭和から平成を駆け抜けた!ビートたけしを詳しく知ることができる本
漫才ブームのとき「ツービート」として関東漫才の代表格となったビートたけし。後にソロ活動へ転じ、俳優・映画監督として芸人の枠に収まらない活躍を見せました。平成31年には北野武として、天皇陛下即位30年式典で祝辞を述べる大役も務めています。しかし本人は芸人の姿勢を崩しません。そんなビートたけしを知ることができる本を紹介します。
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たけちゃん、金返せ。 浅草松竹演芸場の青春
藤山新太郎(著)
日本の奇術「手妻」を継承する著者は、当時のたけしと苦楽をともにしました。この頃のツービートは芸人仲間でのみ高く評価される毎日。将来に不安を感じたたけしは、手品を覚えようと道具代5万3千円を著者に借ります。未だ返済してくれないたけしに著者は、ある場所へ還元してほしいと、もどかしさを抱いています。
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ツービートのツッコミ・ビートきよしは、たけしの陰に隠れがちです。しかし、毒舌を引き立たせるために言葉を短くしたり、楽屋でたけしの体調を察したり、騒動を起こしてもフォローを欠かさなかったりと、引き立てる努力も惜しみませんでした。相棒でなければ、たけしが自分のしゃべりの間を感じ取った瞬間をこうも細かく描けません。
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「ビートたけしのオールナイトニッポン」は、多くのリスナーに多大な影響を与えました。前半は元・ニッポン放送の亀淵昭信氏を交えた当時を振り返るトーク。後半は2018年3月に放送されたオールナイトニッポンの紙上再現となっています。当時を知らない世代でも、全盛期のテンションを感じ取れる一冊です。
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俳優業に進出したたけしの元には、戦後に世間を賑わせた犯罪者役のオファーが数多く届きます。それに応えた彼は見事に演じ切り、高い評価を受けます。その根底には、モデルとなった犯人たちと時代をともにした、共通の思いがありました。戦後犯罪とたけしの生い立ちを重ね合わせて論じた異色の一冊です。
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