図書館で見つけたら即借りる萩尾望都、５冊

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壮大な世界観。遠い星々、未来と過去とが交差し謎が少しずつ解けていくのは当たりのミステリを読むのと似ています。漫画とはいえさっと読んだだけではちょっと分かりにくいくらい難解で複雑、でもそれがいいんですよね。

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SF短編集。感情表現が苦手な希少種の「一角獣種」、彼らは漫画ではあんまり見ないキャラクターです。それにしてもどれも面白い！萩尾先生の短編にはずれなしです。

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ドラマ化もしたことがあるので知っている人も多いかな。母の目にイグアナに見えてしまう娘。母と娘の関係性って、変なねじれや歪みがあることもままあります。漫画の強みか、インパクトのある「イグアナ」の娘姿に、カフカの「変身」以上に家族のあり様を考えさせられます。

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身体がつながったままの双子、知性と美貌をそれぞれに。こういう漫画、今はもう誰も描けないですよね、いろんな意味で。描こうとしてもきっと、クレームやら自主規制やら忖度やらで発表出来ないんじゃないかなあ。短編ですが、恐ろしくいろんなものが詰まった表題作。グロテスクにも悲壮感漂う風にもならず、カラリと描いてあるのがさすがです。

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主人公のダンサー・マリオがイヤな奴なんですよ。はっきりいってダメ男です。彼女に暴力は振るうし、他人を見下すしプライドばっかり高くて。なのになぜか応援してしまうんですよねー。認められて大物ダンサーになってほしい！幸せになってほしい！と思ってしまう。不思議です。