ブックキュレーター書籍PR・パブリシスト 村上智基
絶海の孤島、沖縄、島流し・・・「島」を舞台にした本
物語の舞台が島だと気分が高揚する。冒険小説なら偶然たどり着いた島でのサバイバルに、ミステリーなら嵐の孤島となった島での犯人探しに。ジュラシックパークの恐竜たちもキングコングも島からやってきた。島が持っている独立の心はときに権力に立ち向かったりする・・・。いろんなことが起こる「島」を舞台にした本を紹介します。
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綾辻さんの「館シリーズ」第1作。新本格ミステリーを代表する作品。大学のミステリー研究会のメンバーが、角島に建つ十角館という奇妙な建物で1週間を過ごすことになります。ここで連続殺人事件が起こるのですが、ユニークなのは物語がこの島と本土と交互に進んでいくという構成になっていること。館シリーズなので主人公は館ですが、島という舞台装置が効果的な作品です。
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奇妙な孤島の物語 私が行ったことのない、生涯行くこともないだろう55の島 増補改訂版
ユーディット・シャランスキー(著) , 鈴木 仁子(訳)
北極海から、太平洋、インド洋など5つの大洋に浮かぶ孤島が50島紹介されていますが、記載されているのはシンプルで美しい地図と、島の名前、発見された時期、そして史実や伝説(うわさ話も含む)などその島にまつわる短い物語のみ。セスナで絶海の孤島を俯瞰したような気になれる素晴らしい一冊です。ここで見た島に惹かれて、実際に行こうと思っても訪れるのはとても困難な島ばかりなのでご注意を。
ブックキュレーター
書籍PR・パブリシスト 村上智基書籍専門のPR・パブリシスト。鳥取県境港市出身。ダ・ヴィンチ編集部にアルバイトで潜り込み、その後編集、広告営業を担当する。2017年5月より書籍PRに従事。バンドマン時代は旅ばかりでしたが、気がつけば東京で本まみれに。2017年生まれの娘と2022年生まれの息子の育児中。好きな作家は池澤夏樹だけれどジャック・ケッチャムも好き。WEB本の雑誌「作家の読書道」の編集も担当しています。https://www.webdoku.jp/rensai/sakka/
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