ブックキュレーターhonto編集員
絶対に先を読ませない!読者を裏切り続けるARUKUの世界
これまでに味わったことのない衝撃をお探しの方は、ARUKUのBLコミックを読んでみてください。どんでん返しは当たり前、シンプルで王道な設定や組み合わせにも関わらず、「次はこんな展開だろうな」という読者の予想はまるで当たりません。ちょっと変わった結末は、どれも人間の孤独と切なさ、そして温かさが後引く物語ばかりです。
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物語は主人公・奏が危篤の状態から始まります。舞台はさびれた地方都市。つつましく暮らす奏のもとに、東京からエリートの凍月が赴任してきます。奏を手に入れたいと考えた凍月は汚い手で奏を脅しますが、奏は凍月に復讐をしようと試みて・・・。「本当の愛」を知った男の姿が、胸を絞めつけるほどの痛々しさで描かれます。
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古道具屋を切り盛りする主人公・秋緒と、自称「からかさおばけ」の男色家・キッカとの奇妙でほのぼのとした生活を、オムニバス形式で描いたコミックです。古道具屋に次々と持ち込まれる品物とともに、少しずつ明らかになる秋緒の過去。すべてがひっくり返るクライマックスが切なくも温かく、じんわりと心に沁みる一冊です。
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