ブックキュレーターhonto編集員
まるで物語の宝石箱!?古今東西の作品を一度に味わえるアンソロジー
古典的な名作に触れてみたいけれど、何から読めばいいのか選択肢が多すぎて迷ってしまう・・・という方は多いでしょう。不思議な話であったり、ゾクッとする話であったり、共通するテーマを持ちながらもバラエティ豊かな物語を楽しませてくれるアンソロジーは、絶好の道標となります。ここでは、想像力を刺激する国内外のアンソロジーを揃えました。
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ラテンアメリカ文学は20世紀後半に世界的ブームを巻き起こしました。火付け役のガルシア=マルケスやフエンテス、礎を築いたアストゥリアス、21世紀に入っても活躍するバルガス=リョサやアジェンデ。民族、暴力、恐怖、幻想などのグループに分けて編集された本書には、時代を超えて愛されているラテンアメリカの想像力が凝縮されています。
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イビキをかいていないことを証明するため就寝中に録音すると、テープにはおかしな声が残っていました。そんな見えざる人たちの会話に怯える「ささやき」をはじめ、理不尽な暴力、異常な現象に翻弄される物語。本書には英語圏作家による12編の短編小説が収録されていて、その不気味な味わいに何度も息を呑むことになるでしょう。
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「トラウマ」というかたちで記憶に残る物語を集めたアンソロジーです。旅行する家族の絶望的な未来をほのめかす「はじめての家族旅行」、理由もわからないまま巨体の取的にどこまでも追いかけられる「走る取的」など、不安と恐怖に胸をえぐられながらも読まずにいられない傑作の数々。ゾクッとする読後感を味わえる一冊です。
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人間と病は不可分の関係にあります。文学は人間を語る上で、病をいかなるかたちで表現してきたのでしょう。本書は結核、ハンセン病、梅毒、神経衰弱、不眠、鬱、癌、心臓病、皮膚病といった9種類の病をテーマとする斬新なアンソロジーであり、病に対する文豪たちの観察眼と卓越した筆致に触れることができます。
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ボルヘスは作家であると同時にアンソロジストでもありました。本書には世界最古の叙事詩「ギルガメッシュの物語」をはじめ、小説家、詩人、哲学者が残してきた113編もの名作&名文が集められています。過去と現在を行き来しながら書き連ねられていく構成は見事で、それ自体が壮大な詩文となっています。
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