ブックキュレーターhonto編集員
線路は語る。地域や街の隠れた歴史や物語を、鉄道や駅、踏切を通して知る本
1872年、蒸気機関車が新橋と横浜を結んでから約150年。鉄道は全国に張り巡らされ、安全確実な運行と手頃な運賃で人々の足として親しまれてきています。しかし、その敷設は政治や歴史に翻弄され、紆余曲折を伴いました。ここでは鉄道や駅、踏切などを通して社会を見つめ、地域に眠る物語や珍しい光景を紹介する本を集めました。
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詳細な地形図も掘削機や重機もない明治時代、人々は現地調査を重ねつつ鉄道路線を決定し、苦難を乗り越えながら線路を敷いていきました。山が多く平地の少ない地形と、戦時を想定した軍部の意向に左右されながら揺れ動く鉄道路線。その悲喜こもごもの成り立ちを、豊富な資料と綿密な調査で解き明かす鉄道歴史ロマンです。
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民家も自販機も、何もないところにポツンとある駅を訪ねる本です。すでに廃線になったところも含まれますが、山の中に佇む駅の歴史をたどると、そこに駅が作られた理由があり、日本の歴史の一端を垣間見ることができます。都市部から1時間で気軽に行ける秘境駅を含め、豊富な写真で旅気分を味わえます。
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通勤や通学で足早に通り過ぎることが多い地下鉄の駅。しかし、その構造は昭和2年の創業時から知恵を凝らし、時代とともに変遷してきました。280万人もの乗降客を安全に地上に誘導する案内板やバリアフリーの工夫、掘削時に発見された文化財の展示など、知られざる取り組みを紹介した地下鉄駅の解体新書的な一冊です。
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東海道新幹線が通る踏切など、あるはずのない光景をはじめ、珍しい踏切を写真で巡る本です。遮断機が10本もある巨大な踏切、神社の鳥居の内側にある踏切、アーケード街を電車が横切る踏切など、目が釘付けになる光景が広がります。立体交差の導入や廃線で、徐々に姿を消す運命にある踏切の一瞬の輝きを捉えています。
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