親子料理教室こどもキッチン石井が大変お世話になっている、子育ての日々に違いをつくる本

乳幼児期の子どもとどうつきあえばよいかを知らずに親になった人のための必読書！「子育てする時には、こんな気持ちでいるのがいいのです」という佐々木先生の言葉に乗せて、子育ての様々なシーンでの子ども側の事情が描かれ、親にはやさしく諭すかのように育児で大切なことを心に染みこませてくれる。子育ての不安をほどいてくれる一冊。

『育児というのはそもそも、親の勘違いからはじまるのではないか』という著者の小西先生は、『だから、赤ちゃんの気持ちを親が理解できないと悩むのも、育児のための重要なステップではないか』と説く。胎児期から生後数か月の赤ちゃんのことが科学的見地からみせてくれ、テレビなどメディア視聴と赤ちゃんの言語の発達にも触れる。

「あれしたい、これもしたい」と自分の欲求にストレートなこぶたくんと妹のアマンダ。その一つひとつにていねいに対応する「かあさん」がソファーに座り静かに涙を流すシーンに同感！で思わずホロリ。小さい子ども「あるある」をこぶたくん一家の日常のシーンで描くほのぼの絵本（短編集）。わが子に読み聞かせつつ、大人(親）としての器を再確認できるような絵本。

学級崩壊と幼少期の育ちの関連をみていきながら、自立し自律（自分を律して他者と協調）した人になる鍵が幼児期にあることを示す本書。はじめて読んだときの衝撃は忘れられない。「子どもがやりたがること」はほぼすべて「成長」と関連があることや、動きを実際に体験しながら学ぶことなど、幼児期の子どもの学びと成長を実例を挙げながら解き明かしていく。

上のような本から学びつつ実践してきた親子料理教室こどもキッチンのエッセンスをまとめた本書。子育てとは忍耐の連続なり！？「もう！違うでしょ!!!」とおもわず口出ししたくなったときに、「おやおやスーツ」を着て「見るだけの木」になってみれば、そこには成長したくてたまらない子どもがいた！「子どもと一緒にやってみてもいいかも」とハードルをぐぐーんと下げてくれるレシピ多数。台所を超えて日常に活かせる子育てのセンス満載のクスクス笑えるコラムもあり、子育てのお供にしたい一冊。