ブックキュレーター本しゃべりすと/書籍PR 奥村知花
「サン・ジョルディの日」直前! 贈る人を選ばず失敗しないギフトブック
4月23日は、本とお花を贈り合う「サン・ジョルディの日」です。気軽に本をプレゼントしたりお薦めしたりをよくする私にとって、たったひとつのルールがあります。それは「見返りを求めない」こと。感想を聞きたくなっても我慢。「読どき」も相手に委ねるようにしています。「本を贈る」行為もまた、ひとつの無償の愛なのかもしれません。
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イギリスで、昨年(2020年)一年間でどのジャンルの本よりも一番売れたというのが、このアートブックだというから驚きだ。でも手に取ってみると妙に納得してしまう。どのページも圧巻のイラストと、言葉で温かく綴られたメッセージにすっかり恋に落ちてしまうような不思議な一冊。親子3代で読みつがれる、新たなる名作の誕生です。
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いつかあなたをわすれても
桜木 紫乃(文) , オザワ ミカ(絵)
直木賞作家、桜木紫乃さんの初めての絵本。認知症の祖母と、母の関係を孫娘の視点で描いた一冊です。テーマで見るとつい、重いのかな?と、つい身構えちゃうかもしれませんが、いやいや、これほどまでに優しく包み込むように「認知症」を描いた作品は、そうはありません。この物語を通して、人のぬくもりを贈れます。
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おおきな木
シェル・シルヴァスタイン(作) , 村上 春樹(訳)
ここで紹介する必要がないくらい、「無償の愛」をテーマに描かれたこの作品は、すでに広く永遠のベストセラーとして有名ですが、いくつになっても、何度手にしても良い本です。特に、子供のころ大切な人から贈られたりしたら、シビレるはず。人生において、たとえ何度手放したとしても、必ずまた手にしたくなる一冊です。
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ぼくを探しに 新装版
シルヴァスタイン(作) , 倉橋 由美子(訳)
この本ほど、読者に委ねられた作品ってそうはないんじゃないかしら?パックマンみたいなマルが、コロコロとただ転がりながら、足りない自分のピースを探し求めていく・・・、それだけの話なのに、生きる意味や人生の機微を描く不思議な一冊。読者の置かれた状況や年齢、考え方によって、さまざまな物語となるのも魅力です。
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子供の頃に読んではいても、大人になって読み返してみると全く印象が違う作品ってありますよね。いくつになっても何度も読み返したい、愛しい一冊です。その名の通り、主人公の猫は100万回生きるのですが、読む人によっては、悲しいお話ととったり、恋愛がテーマの話だと言ったりするのも頷けちゃう七変化の物語です。
ブックキュレーター
本しゃべりすと/書籍PR 奥村知花1973年、東京生まれ。成城大学文芸学部卒。総合アパレル商社、レストラン業界を経て、2003年より書籍専門のフリーランス広報として独立。以後、新刊書籍のパブリシティ活動のほか、「本しゃべりすと」という独自の肩書きのもと、雑誌の特集記事や書評エッセイの連載執筆、ラジオ番組などでの書籍紹介を担当。近著に、自身の仕事の場を綴った、お仕事エッセイ『進む、書籍PR たくさんの人に読んでほしい本があります』(PHP研究所)がある。
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