ブックキュレーター医師・作家 鎌田實
新しい時代に、新しい歩みを始めるための本
もしも、あなたがいま、“暗闇”のなかで立ちすくんでいるのなら、無理にがんばらなくても大丈夫。そんな時は、本から力をもらおう。本を読むことで、自分に向き合えるかもしれない。一歩踏み出せるかもしれない。おもしろく生きられるかもしれない。なにより、笑顔になれるかもしれない。ぼくにとって、読書は人生の“羅針盤”。コロナ禍で、社会は変わるかもしれないが、ぼくはいまでも<本のチカラ>を信じている。
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百年の孤独
G.ガルシア=マルケス(著) , 鼓 直(訳)
七代にわたる一族の物語。希望と絶望、理想と現実、苦悶と悦楽・・・人間であることの葛藤や矛盾をことごとく飲み尽くす蜃気楼の村「マコンド」が舞台です。“物語名人”マルケスの作品だけあって、冒頭から一気にその世界にひきずりこまれます。とんでもなく面白い小説ですが、読みながら人間の罪深さや絶望や悲しみが見えてくるのも、すごいところです。
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さいごのゆうれい
斉藤倫(著) , 西村ツチカ(イラスト)
誰もが「かなしみ」や「こうかい」を忘れた時代。悲しみのない世界には、ゆうれいの居場所はありません。お盆におばあちゃんの家で「さいごのゆうれい」に出会った少年の「かなしみ」を取り戻す戦いが描かれます。実は、悲しみにも意味があり、われわれは、亡くなった人たちとも大事な関係を築いているということを再認識できます。
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これまでのやり方が通用しないコロナ禍の状況は、「ミッドライフ・クライシス(中年危機)」をめぐる状況とよく似ています。この本では、どうすればこの“危機”を乗り切れるか、ぼく自身の体験もふまえて書きました。まずは、自分の人生を“再定義”すること。かけがえのない一度きりの人生を、自分らしく生きるヒントとしてお役に立てば幸いです。
ブックキュレーター
医師・作家 鎌田實1948年東京生まれ。医師・作家。東京医科歯科大学医学部卒業後、諏訪中央病院へ赴任、以来40年以上にわたって地域医療に携わる。現在、諏訪中央病院名誉院長。日本チェルノブイリ連帯基金理事長、日本・イラク・メディカルネット代表として、被災地支援にも精力的に取り組んでいる。2006年、読売国際協力賞、 2011年、日本放送協会放送文化賞を受賞。ベストセラー『がんばらない』(集英社)をはじめ著書多数。
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