ブックキュレーターhonto編集員
芸術を見る目が変わる。アートやデザインをひと味違った角度から眺める本
アート作品には誰もが認める名画もあれば、これが芸術?と理解に苦しむ物もあります。近年ではAIによって見事な絵や俳句が作られ、人間の創造性を揺るがす動きも。美とは何か、人間の創造性とは何かなど、美を取り巻くさまざまなテーマについて学び、自分なりの考えを養える本を紹介します。芸術へのまなざしが、一新されること請け合いです。
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似ているものを集めることで生み出される、新たな創造が味わえます。グラフィック・デザイナー松田行正の独自の視点から、相似した絵画や模様、写真などを古今東西幅広く集め、それらを思考の連想でつないでいきます。そうして生まれた新たな印象は、読み手を、想像を超えた世界に誘います。デザイン視点の斬新な文化論です。
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東京藝大の講義と同様の手法で西洋美術の見かたを学べる本。時代順に作品を追うのでなく、個々の作品の特徴をつかみながら鑑賞眼を養います。いったんコツを身につけると、どんな作品でもその応用で味わうことができるのです。15回の講義形式で学んだ理論を、豊富な図版で確認しながら読み進められる、納得の一冊です。
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本来、光には色はなく、カラフルな景色は人間が脳内で再現したものです。成人の約4割は他と異なった色覚を持っていて、それぞれが独自の色彩世界を生きています。こうした多様性を受け、標識や案内板は誰もが見やすい配色が推奨されるようになりました。色と社会の関係を、医学・生物学の視点から取り上げた一冊です。
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レンブラントの身震い
マーカス・デュ・ソートイ(著),冨永星(訳)
科学だけでなく、今や幅広い分野で活用されている人工知能(AI)。そんな人工知能は芸術を生み出すことができるかをテーマに、深層学習やアルゴリズムといった技術面を皮切りに、絵画や音楽といった創作活動へと話を展開していきます。数学者ならではの精緻な理論展開でありながら、一般読者にも理解できるよう丁寧に論じています。
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美しいものだけが美術とは限りません。便器を芸術としたり、醜悪なものを示してあえて美に抵抗するアートもあります。本書は、美とは何か、美はどのように捉えればよいのか、といった疑問に正面から向き合います。さらに、AIによるアートや宇宙の美など、近年の潮流を踏まえて美の哲学にも触れている、充実した入門書です。
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