ブックキュレーターhonto編集員
教養の入り口に。子どもの本棚にそっと差しておきたいはじめての新書
絵本やマンガで本に親しんだ子どもが、次に進むのは活字だけの本でしょう。お子さんが中高生なら、新書を薦めてみてはいかがでしょう。挿絵がなく物語でもないため、少々地味に感じるかもしれません。しかし新書には知識や教養が詰まっていて、読めば読解力が格段に上がります。そこで、子どもが夢中で読めるであろう新書をピックアップしました。
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個性とは、普通とは、そして多様性とは何か。雑草専門家の著者が、植物の世界から問いかける読みやすいエッセイです。進化に成功したのは、意外にも強い生き物ではなく、自分だけの場所を見つけることができた弱い生き物だと著者は教えてくれます。子どもたちに、「ありのままでいい」と伝えるのに最適な一冊です。
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結婚、育児、介護・・・など、人生で経験するかもしれないイベントをどう乗り切るか。人生をゲームに例え、より高い「幸福点」を稼ぎながらゲームクリアをするための知識や社会の構図を解説しています。事故に遭う確率、親が認知症になる確率など、厳しい現実が示されると同時に、その時々に取れる手段を知ることができます。
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学校という狭い社会を生きる子どもたちにとって「空気」を読むことは、生きるために欠かせないことだと認識されているかもしれません。しかし、「空気」とは中途半端に残っている少し前の「世間」が作り出したものに過ぎないと著者は語ります。学校に窮屈さを感じているのなら、本書を読むと息がしやすくなるかもしれません。
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昆虫学者として研究ができる就職先を見つけるため、アフリカに飛んだ著者の日々をコミカルに描いたノンフィクション。夢を叶える大変さを味わいながら、抜群の行動力で前に進む著者の姿勢には勇気をもらえます。無謀だと感じながらも、挑戦したいことや実現したいことのある子どもの背中を押してくれる一冊です。
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