ブックキュレーター地政学・戦略学者 奥山真司
先が見えない未来を見通す力を身につける
新型コロナの流行やウクライナ危機が激化する激動の時代を、われわれはどのように見通せばよいのだろうか?今後の世界政治を見通すうえで歴史から生まれた知見をヒントにして、未来を大きな視点で考える魅力的な本ばかりをリストアップしてみました。
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「地政学」の基礎知識を、豊富なイラストで「サクッと」解説するシリーズの第一弾。わかりやすさを心がけてつくられているので完全な入門書であり、まさにその先を知りたくなる内容に仕上がっている。
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フォース・ターニング 第四の節目 アメリカの今ここにある危機は予言されていた!
ウィリアム・ストラウス(著) , ニール・ハウ(著) , 奥山 真司(監訳) , 森 孝夫(訳)
歴史は80年周期でめぐるという仮説を元に、それぞれの時代が春夏秋冬に分かれることや、現在は冬の時代を迎えていることを論証するアメリカのベストセラー。「ミレニアル世代」という言葉はこの二人が作り出したという意味でも貴重な未来本。
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確実に未来を予測できる唯一のツールである人口動態を元に、少子高齢化の日本の未来を描き出した衝撃作。もちろんここで示されている解決法が正しいのかはさておき、一つのモデルとしてこの暗い未来像をイメージしておくだけでも真剣に未来を考えるきっかけにはなる。
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暴力と不平等の人類史
ウォルター・シャイデル , 鬼澤忍 , 塩原通緒
オーストリアの学者による分厚くて高額だが重厚な議論を楽しめる。経済の歴史を振り返りながら、人類の格差は戦争・革命・崩壊・疫病という4つイベントが起こったあとに実現したことを豊富な資料によって解明する知的刺激を受ける本。未来を俯瞰的に見通すためのヒントがいくつも見つかる。
ブックキュレーター
地政学・戦略学者 奥山真司1972年横浜市生まれ。地政学・戦略学者。戦略学Ph.D.(Strategic Studies)。国際地政学研究所上席研究員。戦略研究学会編集委員。日本クラウゼヴィッツ学会理事。カナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学卒業後、英国レディング大学院で、戦略学の第一人者コリン・グレイ博士(レーガン政権の核戦略アドバイザー)に師事。地政学者の旗手として期待されており、ブログ「地政学を英国で学んだ」は、国内外を問わず多くの専門家からも注目され、最新の国家戦略論を紹介している。現在、防衛省の幹部学校で地政学や戦略論を教えている。また、国際関係論、戦略学などをセミナー等で若者に国際政治を教えている。
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