ブックキュレーター岸見一郎
岸見一郎の推薦する名著5冊
岸見一郎の「推薦図書」はこの5冊! ※こちらの推薦文は、クーリエ・ジャポン読者のために寄稿いただいたものを転載したものです。
- 42
- お気に入り
- 6055
- 閲覧数
-
ソクラテスは、どこから話を始めても必ず自分の生き方へと話を持っていったといわれています。プラトンも対話篇を読む人に、自分の問題として、自分自身で考え、判断し行動することを促します。本書は通り一遍の入門書ではありません。著者と共にゆっくり考えなければなりません。「でも哲学は、急がないし、急ぐべきではない」(はじめに)
-
「わたし」とは「誰」かという問いへの答えは、自分の内部ではなく、他者との関係に見ていかなければなりません。「わたし」は「他者の他者」として、他者の中に意味のある場所を持ちたいと願うのですが、本書を初めて読んだ頃、いつも他者の期待に合わせようとしている若い人たちに、他者の期待に反する勇気を持とうという話をしていたことを思い出しました。
-
真正な知恵の探求(哲学)だけが自己を知ることを可能にし、「神とは何か」という問いを導く形而上学的な自己認識によらなければ「人間とは何か」を認識できず、人間として善く生きる 道を見出すことはできないと著者はいいます。自分自身に立ち返る「自己発見への知的な旅」であれば、いつでも出かけられます。
ブックキュレーター
岸見一郎哲学者。1956年京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門のギリシア哲学と並行し、アドラー心理学を研究。2013年に出版した共著『嫌われる勇気』は250万部を超え、アドラー心理 学を世間に浸透させた。著書に『子どもをのばすアドラーの言葉 』『幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵』『人生を変える勇気』ほか多数。共著に『幸せになる勇気』。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です