家康から現代まで。都市「東京」の変遷を読む。

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話題となった小説『家康、江戸を建てる』の著者による、江戸から東京へと続く都市の物語。当時は寒村だった江戸に、家康はなぜ幕府を開き、どのように開発・改造していったのか。家康の「街づくり」を知ることができる。

江戸から東京になった明治時代、街はどのように変わったのだろうか。『日本人はどのように建造物をつくってきたか』シリーズで知られる著者が、豊富なイラストとともに、解説してくれる。深い内容を、気になる項目から読むことができる、楽しい本だ。

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新旧支配層の交替（政治革命）により、江戸から東京へと読み替えられた都市では、様々な紆余曲折があった。そこには現在にも残る「東京一極集中」の流れの始まりもある。東京という都市空間と明治維新の関係をスリリングに知る一冊だ。

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再開発の是非をめぐって、話題になっている明治神宮は、歴史から見れば新しい神社だ。そこには「近代日本を象徴する明治天皇の神社」がいかにあるべきか――西洋的近代知と伝統のせめぎあいの中で、独自の答えを見出そうと悩み迷いぬいた果ての、造営者たちの挑戦があった。明治神宮の森は、先人たちの知の遺産でもあるのだ。

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著者は都市計画・まちづくりの専門家で、『都市をたたむ』など「都市のシュリンクの時代」についても語ってきた。本書では平成期都市計画の歴史を、「地の歴史」から始まり「都市計画の民主化」まで、著者ならではの視点から振り返る。過去を見直してこそ、未来について考えることができるだろう。