読むだけでも癒される!?身も心もポカポカに温まる温泉コミック

イラストの下請け仕事で疲れ果てた著者が、「自分には湯治が必要では？」と思い立ち、各地の温泉地を訪ねる実録コミックです。近所のスーパー銭湯に始まり、徒歩で4時間かかる山奥の秘湯まで、「本物の温泉」を探すうち、著者はお金や時間の使い方を省みるようになります。湯治を始めたい温泉ビギナーの参考になるでしょう。

猫のキャラクター「かけ湯くん」が、東北から九州までさまざまな温泉地を紹介する一冊です。泉質はもちろん、宿の魅力に地元グルメ、温泉に集う人たちとの交流も描かれていて、読み応え十分。「小林多喜二を匿っていた宿」などの秘話にも驚かされます。気軽に行ける首都圏の温泉も多く登場するので、旅先選びにうってつけです。

主人公は、古代ローマで浴場建設に携わる設計技師ルシウス。現代日本にタイムスリップして温泉旅館の娘・さつきと出会い、温泉文化を学ぶ物語です。シャンプーハットやウォシュレットに驚愕するルシウスの姿に、思わず笑ってしまいます。古代ローマと現代日本の共通点もわかり、読めば温泉に入りたくなること間違いなしです。

「温泉浴衣」をテーマに全国10ヵ所の温泉地を巡るコミックエッセイです。岩手県大船渡市は大漁旗、新潟県大沢山温泉は米俵など、土地柄を表す温泉浴衣に魅了されます。浴衣だけでなく、温泉街や観光スポット情報も満載。おやつを中心にご当地グルメが詳細に紹介されていて、温泉と食べ歩きを楽しみたい方にオススメです。

道後温泉の坊ちゃん列車など、ローカル線を利用した全国18ヵ所の温泉ひとり旅の記録です。車窓の風景や温泉街のレトロな雰囲気がゆるい絵柄で描かれていて、読むだけで元気になれます。目当ての店が定休日だったり、列車を逃して長時間待つはめになったり、トラブルがあっても大らかに乗り切る著者の姿勢にも癒されます。