姑獲鳥の夏
著者名:京極夏彦 出版社:講談社
価格:501円(税込)
昭和二十七年夏、東京・雑司ケ谷の久遠寺医院にまつわる奇怪な噂が流れる。娘が二十箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。京極堂こと中禅寺秋彦は、失踪した男が、自分や関口の旧制高校の一年先輩の藤野牧朗であることに気づく。関口は学生時代、久遠寺の娘を見初めた牧朗から、娘に恋文を渡すよう頼まれた過去を思い出すが記憶は交錯し混乱する。一方、嬰児連続失踪事件を追う刑事・木場修太郎も久遠寺医院を調べていた。そしてついに重い腰を上げ、現場に赴いた京極堂によって解き明かされる呪われた「久遠寺の血」の真相とは!?
