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片想い みんなのレビュー

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みんなのレビュー113件

みんなの評価3.8

評価内訳

113 件中 1 件~ 15 件を表示

切ない。

2006/04/10 12:43

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yayop - この投稿者のレビュー一覧を見る

中学校の後輩(戸籍上は男)が、性同一性障害でした。
(その子のお姉ちゃんも同じく性同一性障害。)
当時は今みたいに『性同一性障害』という名前が知られて無く、
中には差別する人も居たけれど、本人も隠していなかったし、
友達も先生もみんな知っていました。
私は仲が良かったので、差別する理由なんて無く、
性別なんてどっちでも良いじゃん と思っていました。
(そもそも、人を性別や血液型で判断することが大嫌いですし。。)
専門学校へ入学して、仲良くなった女の子に
「私の恋人は女です」と聞かされたときも、
それほど驚きもせず、逆に彼女がなぜそんなに悩んでいるかも
理解ができませんでした。
「人間だもの。自分と違うものを見ると不思議に思うし、
差別をする人だって居る。でも、その分理解をしてくれる人もいる。隠さずに自分で自分を認めて、堂々と生きたら良い☆」
というのが私の考え。
---------------------------------------------------------
…この本を読んで、彼女と熱く討論したことを思い出しました。
本に出てくる「自分の性について悩む人々」と、
同じこと言っていました。
とてもデリケートな話で、「堂々と生きろ!」とか言われても
なかなか難しいのはよく分かります。
社会には「男」か「女」の二つしかなくて、
生まれたときに、自分の意思とは関係なく分けられてしまう。
「自分は違うのに…」と思っても、「男は男らしく」「女は女らしく」と差別される。
その固定概念があるから、性転換手術や戸籍の変更をしたいってなるんだと思う。
それも一つの選択肢だから、別に良いけど…
本当にそれで良いのかなぁ?と疑問に思います。
「男」「女」という言葉は無くして、
染色体表記にしてしまえば、今までの性別への固定概念を
消して、自由に生きることができるのかな?
とかいろいろ考えてしまいました。
と、まぁ。
本の内容はこういった性別についての深いお話と、サスペンスです。
途中からどんでん返しがあり、最後はとても切ない。。
この本を読んで、「こういった悩みを持つ人が居るんだな」
くらいで良いから、知ってもらえたら良いです。
その後どう考えるかは、読んだあなた次第です。

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いつになったら、人はジェンダーから解放されるのでしょう

2002/05/26 14:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くろねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

せつない、せつない、せつない。
人は、どうして、Minorityに、よく知らない、分からないものに対して、
冷たい反応をしてしまうのでしょう。
このタイトルの「片想い」は、決して、恋愛の上での片想いだけを言っている
のではありません。おおよそ、世の中に存在する、一方通行な、祈りにも似た
はかない想いのこと。

女が男に憧れるというと、一般的には、要するにその男性のことを好きだと言うこと。
そういう意味で使うことがほとんどではないでしょうか。
現に、今、手元にある国語辞典で、「憧れる」を引いてみると、
「思い焦がれる。理想として強く心を惹かれる」となっています。
でも、昔、高校時代に、友人と戯れに引いた辞書には、第一義で、
「〜に憧れる」というのは、「〜のようになりたいと思うこと」と載っていました。
その時は、笑いながら、「じゃぁ、先輩に憧れる」っていうのは、「先輩になりたい」
ってことなんだね〜、なんて言っていたのですが、間違いなく、その、
「そうなりたいと願う」の意味で、理想の男性として誰かに憧れることだって
突拍子もないことではないんですよね。

ただ、どちらにしても、その言葉には、何か、甘い、そしてほろ苦い、
感傷を誘うイメージがあるには違いないのですが。

学生時代、アメフトのエース・クォーター・バックであった哲朗の前に、
当時女子マネであった美月が現れます。
(と言っても、アメフトを知らないので、実感わかない〜(^^;)
「彼女」のもたらした衝撃の告白。
1つは、彼女が、実は「男」であるということ。
そして、もう1つ。人を殺してきた、ということ…。
自首する前に、「憧れの人」、「好きな人」の顔を見たかったのね…。
でも、でもね、そんな告白を聞いて、黙って、警察に行かせられるでしょうか。

ただ、この時の、女子マネ仲間でもあり、哲朗の妻でもある理沙子の言動、
ちょっと腑に落ちない部分もありました。
どうして、そこまでむきになるのかと。
終盤になって、ようやく、その気持ちが伝わった気がします。
彼女も、せつなく、苦しい「片想い」をしていたのだと。
だからこそ、美月のことで、そんなに必死になったのだと。

黙って立ち去ってしまった美月を探すため、哲朗は、否が応にも
事件と関わっていくことになります。
それが、かつてのチームメイトでもあった男との競合であったとしても。
そして、追うほどに、事件は混迷を深め、美月の行動の謎も深まり…。

「人と違うこと」を、受け入れられる社会であったら、こんな事件は
起こらなかったのかもしれない。
戸籍上の性別に、そんなにこだわらない社会であったならば。
それを「障害」とみなす社会なんかでなければ…。
あるいは、生まれながらに、どちらでもあり、どちらでもない人たち。
世間が、彼らを型にはめようとし、彼らもまた、その枠の中に自らを
押え込もうとして苦しんでいく。
自分で自分の生き方を決めること。
選んでそうなったのではないこと。
否定も、肯定もしちゃいけない。
そうであることを、受け入れるだけ。
それができないうちは、その社会は、まだ、大人になっていないということ。
「まだ」と言いたい。
「いつかは」と、祈りを込めて。

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こんな切ない愛もある

2004/07/16 17:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る

 東野圭吾の「片想い」。性同一性障害の理解が深まりました。偏見なんて持っては居ませんでしたが、理解もしていなかったことが身にしみてわかりました。・・・これは、さておいて、いろいろな「片想いが」交差してミステリアスに話は進みますが、読書途中に妙な爽快感を味わってしまったのはボクだけでしょうか。「片想い」は熱き友情の中を切ない愛を抱えながら行きつつしています。男が男として男を愛する、女が女として女をを愛してしまう気持ちは想像は出来てもなかなか理解するのは難しいところですが、これは男が女として男を、女が男として女を想うという、ある意味理解できる範疇なのでその切なさがより心に響いてきます。もちろん性同一性障害は恋愛だけでなく生活という全く日常的な中にこそ苦しみがあるのですが。読後、しばらく心の中をいろいろな想いが交錯してボーっとしていました。こういう問題に偏見を持たない自分で有りたいと思うのと同時にぼくらの心に宿る愛とは何かと考えながら切ない想いにとらわれました。

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男って?女って?

2001/10/03 19:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:がんりょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 東野作品としてはちょっと重めのテーマの作品。ジェンダーやセクシャリティについて考えされられるが、作者の筆力でミステリタッチでさらりと読ませてくれる。

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性別の境界

2001/08/09 09:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kosaka - この投稿者のレビュー一覧を見る

 アメフト部OBのメンバーたちによって繰り広げられるミステリー。本書のテーマのひとつに性同一障害がある。男女間に友情は成立するか、などとよく言われるがここに性同一障害の女性と男性の間の友情が描かれている。性同一障害といっても本書を読むまでは、体的な性別と精神的な性別が一致しない人だと理解していたが、本書で述べられているように、根本的に性別の意味というかその境界については考えた事がなかった。精神的な性別に境界を設けること自体が不適切なのかもしれないと感じた。ストーリーはこのようなテーマをからめて物語の全貌が徐々にあきらかになっていく。アメフト部OBのメンバー内に事件によって亀裂が生じたかにみえて最終的には結束するところに爽やかな印象を受けた。

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子供のころに憧れた大人になりたい

2001/05/04 12:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:上六次郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「我々は何色のランドセルを持てばよかったのか」
 本書の中に出てくる問いかけである。単純な質問のようであるが、考えてみると答えは複雑である。男とは、そして女とはいったい何なのであろうか。

 帝都大アメフト部OBの西脇哲郎は、当時の女子マネージャーの日浦美月と十年ぶりに再会する。ところが日浦はすっかり変わってしまっていた。そして西脇は日浦からある秘密を告白され、事件に巻き込まれていく。

 「性同一性障害」の問題が中心になって話は展開していく。「性同一性障害」という言葉は最近でこそ耳にするようになったが、ついこの間までは「変な奴」で済まされてきた話であろう。男とは或いは女とはということを定義つけることは難しいことかもしれない。

 主人公のアメフトでのチームメイトが次のように述べる場面がある。
 「どうして人間は変わってしまうのかねえ。しかも悪いほうにさ。成功すれば傲慢になり、失敗すれば卑屈になる。俺は昔、こんな大人になりたかったわけじゃない。…」
 多くの人たちが感じていることであろう。今の自分は昔あこがれた大人とは違う。そんな思いが肉体的にはっきりとでてしまうのが性同一性障害の人たちなのであろう。しかし、こののとを言い換えると、一般の多くの人々も現実の自分と理想としていた姿との間にギャップを抱えており、ただそのことに目をつぶっているだけなのかもしれない。症状は違うが、性同一性障害の持つ悩みは決して特別なものではないのである。

 以上のように書いてくると何か重苦しい内容のように聞こえるかもしれない。しかしながら、本書は性同一性障害の問題と殺人事件が絡み合い、さらには主人公夫婦の葛藤や主人公とかつてのチームメイトたちとのやりとりが効果的に挿入されており、ミステリーとしても楽しめる一冊である。東野圭吾らしい作品である。

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う〜ん、手堅い…か?!

2002/07/28 16:19

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投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る

大学時代の同級生が実は男の心を持った女性だった。
しかもどうやら知り合いに付きまとうストーカーを殺してきて
しまったらしい。大学時代にアメフト部でQBだった哲郎は
元マネージャーの美月を助けるために、事件の捜査に乗り出す。
それは単純なストーカー殺人ではなく、心に深い傷を持つもの
たちのギリギリの選択が隠されていた。

この作品は、初期の東野作品に雰囲気が似ていますね。
学生スポーツを背景に使うと似たような感じになってしまうの
でしょうか?という訳で、どちらかと言えばちょっと苦手な
作品なのです(^^; ラストの1章はなくても良かったような気が…
最後の最後で訳が分からなくなってしまいました。(例によって
私が馬鹿なだけのような気もするのですが(笑))
正しい解釈を御存じの方がいたら、ぜひ教えて下さいませ。

装丁などを考えると、「秘密」「片想い」と続いて純愛三部作に
なると予想してみたのですが、いかがでしょうか(笑)?

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ジェンダー論議の踏み込みはいまひとつ

2001/07/29 14:32

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投稿者:OK - この投稿者のレビュー一覧を見る

 題名から想起されるふつうの恋愛ものではなく、性同一性障害を軸にジェンダーの話題を絡めた社会派風の筋書き。それなりに組み立てられてはいるけれど、どうも題材が題材なのであまり下手なことは書けないせいなのか、結局「お勉強」小説に終始してしまった印象を受ける。物語ならではの独自の洞察みたいなものは特に見られなかった。あと東野圭吾といえば「何も考えずにすらすら読める作家」の代表格と思っているのだけど(悪い意味ではなく)、この新作は作中人物の心情をやたら地の文で解説しているのが目について、ひっかかる箇所が少なくなかった。

 加えて「謎解き人間ドラマ」指向の良くないところがだいぶ出てしまっているように思える。どこを読んでも「これは伏線だろ」とか疑ってしまう不自然な書かれかたなので、人物の動きを素直に受けとめるのが難しい。

http://members.jcom.home.ne.jp/kogiso/

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考えさせられます。

2001/04/23 21:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:どしどし - この投稿者のレビュー一覧を見る

 性がテーマになっていて、性同一性障害を始め、男女の境界線上の人達が何人か登場し、性や自分らしさについて語られます。このテーマについて無知なので正確なところは分からないのですが、男らしさとか女らしさということ自身への疑問が中途半端な気がしました。心が何パーセントが男で何パーセントが女と言う時の男とか女とは結局のところ何なのでしょうか。実際そういう疑問を投げかける人物もいますし、いろいろな考え方は出てきますが、もっと突き抜けるものがほしかったです。話の展開も、そういった人達を登場させるために動いているように感じるところがありました。
 ただし、ミステリとして読んで決してつまらなくないし、ラストも余韻を残すものでした。また、ここに出てくる人達の生き方などは感動的で、いろいろと考えさせられます。

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男の心と女の体を持つ人とその周りの人々の闘い

2001/04/09 00:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:格  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 大学アメリカンフットボール部のOB達。かってのQB哲朗は一人の女子マネ理沙子と結婚しているが、もう一人の女子マネ美月と偶然出会い、とんでもない告白をされる。美月は殺人を今してきてしまったのだ。さらに、自分は男の心を持っているという。ここから、かっての大学のOB達が入り乱れて、美月を隠す闘いが始まる。皆一癖ある人物で面白いのだが、ちょっとやりすぎ、というか不可解な面もある。それなりにあとで意味をもってくるのだが…。
 『永遠の片想い』がテーマだ。男の心を持っているから女を好きなのに、女の体を持っているから、女に対して、永遠の片想い。でもそう単純ではなかったのだ。哀しい話なのだが、最後は普通の冒険小説のようになってしまった。
 東野の次々と繰り出すアイデアには感心させられるが、『白夜行』ほどの深みはない。

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2004/09/21 11:11

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2005/11/19 21:46

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2004/11/02 10:27

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2004/12/03 15:09

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2005/07/12 11:07

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