ヤクザを取材する。
2011/02/24 01:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ著者の「極道のウラ知識」や「極道のウラ情報」はヤクザを取材して得た情報を纏めた本だが、この本はヤクザを取材した経験や実話誌の実態等の、いわば著者の経験を元にしたヤクザとその周辺への取材記だ。
ヤクザものを扱った実話誌について書かれた箇所は、この本の中で一番読み応えがある。そう言えば山一抗争の頃の報道は今とは違っていたのを思い出した。
当然、読後感が違う。「極道のウラ知識」の破門状・絶縁状の紹介の仕方と、「潜入ルポ ヤクザの修羅場」の破門状・絶縁状の実態について書かれているのを一緒に読むと同じ人が書いたのかな、と思った。
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ヤクザの実態が生々しく書かれているだでけでなく、ルポライターの実態も浮かび上がってくるところが面白い。
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正に潜入ルポ。暴力団を賛美するでもなく不当に貶めるでもなく、その場に居合わせた一般人としての興奮や戸惑いをそのまま伝えていて、いやあ、おもしろい。今時のヤクザってこんなんなってたんだ、と。
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とても面白かった。
暴力団という組織の話でなく、その構成員の日常や生活感や人間性、普段の姿が伝わってくる。と言ってもそれが書いてあるわけでなく、読んでいてそれを想像できるくらい臨場感にあふれた内容です。いろいろとヤバいエピソードもさらっといくつも出てきます。
巻末のエピソードが衝撃的。
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以前から、なぜ日本に暴力団などが存在しているのか疑問に思っていた。
法律でもその存在を否定されているにも関わらず存在している。
必要としている者がいるから暴力団があると推測はしていた。
初めて暴力団に関する書籍を読んでみた。期待しすぎであまり暴力団の全体像がつかめなかったことがとても残念だ。
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今まで読んだことのないジャンルの本だ。ヤクザという存在をリアルに感じられる。自由なイメージのあるヤクザだけど、実はかなりの組織人で、組織に行動を制約されている。ヤクザも楽じゃない。読み終わって、「ヤクザは必要悪か否か」を考えた。分からなかった。
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ヤクザの話というより、ヤクザ・ジャーナリスト入門的な本。ヤクザ専門のジャーナリストがいるというのもちょっと驚きだったけども、実話系雑誌が実はヤクザ業界紙だとは知らなかったよ。ヤクザの懐に飛び込みながら、ジャーナリストとしての距離感を保つ難しさ。メンツを何より尊ぶ文化の連中を相手することの厄介さ。それでもヤクザへの取材に拘る著者の執念には恐れ入る。ヤクザをことさら肯定するわけでもないが、そのアンダーグランド化に危惧を頂く著者の主張は説得力があり、願わくは、一般の新聞・雑誌でも著者の論説が読めるようになって欲しいなぁ、と思う。なんで、週刊誌しかヤクザについて報道しないんだよ。
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実話系週刊誌のライターだった方の体験をまとめた本です。
文体とかも多分そっち方面独特のもので面白いです。
取材対象にちょっと入れ込み過ぎな感じを受けました。こういう本はもっと客観的に突き放した書き方してる本のほうが好きなので星は3つ。
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潜入というか、隣人、友人としてヤクザと接した記録。ヤクザ社会が深刻な危機にある、斜陽産業であることがよくわかった。著者は最近は福島原発地域に潜入しているのではなかったかしら。ほんと、無事に潜入ルポを書き続けて欲しい。
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ヤクザの修羅場、とはいってもヤクザの怖い話ではなく、ヤクザジャーナリストがリアルに見聞きしてきた、ヤクザの生態系についてのルポタージュ。
ヤクザは一般人とどう関わっているのか、警察との関係、取材を受ける理由、西成の姿。そのような現場の姿を通して、暴力団の存在価値を考えることができる。
映画やテレビで描かれている姿とは違う、人としてのヤクザ、職業としてのヤクザが見えてくる。
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ヤクザを追い続けているフリーライターの体験記。
ヤクザに惹かれつつ、一生懸命一線を引いて、同化してしまわないように努力しているのだなー。
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ヤクザってどんな人々か、そんな疑問すら持たないまま、恐れているのであれば、一読すべきだと思います。
十年超深い付き合いをしてきた著者の言葉は、そこに日本の縮図を感じさせる表現があります。
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久しぶりに日本の闇について読みたくなったので、タイトルにつられて購入。なんとこの本、価格が893円なのである。これに気付いた読者はどれだけいるだろうか。
内容は、筆者が暴力団に入り込んでその中身を暴いていくタイトル通りのルポである。経営学用語でいうと参与観察といわれる手法だろうか。
日本の闇というが、この本の終盤に書かれている「日本の社会は今のところ暴力団を取り込んだまま、それなりにうまく機能している。汚れ役を切り捨てるなら相応の対価がいる。」(p.286)がまさに言い得て妙である。なにが妙なのかは、ぜひ読んでいただきたい。
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完全興味半分でタイトル買いした一冊。なのでこんなもん、という中身ですね。
やくざ系をメインにする雑誌の編集者がフリーになり、取材対象にどうやって近づいたか、その取材過程でどんなことがあったか、というのが特に一貫したストーリーもなく、エピソードがいっぱい盛り込まれてます。なので読みやすい。
やくざも同じ人間で普通の悩みがあるんだなとか、賭博場のエピソードとかは比較的緊迫感あったけど、やっぱりエグイところは自主規制が入っているようで最後の最後がぼやーっとしてます。「ヤクザの修羅場」ってほどではないかと思います。
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面白い。
ヤクザの携帯電話は常に最大音量。
ボスからの電話に出ないのは失態だから
といったディテールが細かい。
携帯電話のメモリーには抗争で殺されたヤクザが17人
自殺を含めると3倍に、p272というのがすごい。
住んでいたヤクザマンションでは上階からヤクザが降ってきて
著者の部屋のベランダでバウンド、下の階の鉄柵に串刺しになる
取材対象との関係、警察との関係
衰退化するヤクザとヤクザ雑誌の行方、などなど。
10 京都はズブズブ
15 弘道会はクスリをやらない
23 山口組、いまはトラブルは各自で解決後に事後報告
32 着信音最大
41 ヤクザマンション
53 山口組(45%)、住吉会、稲川会を足すと72.4%
56 歌舞伎町の喧嘩は1対多でボコボコ。
警官とクスリ密売人のトラブル時も大勢人が来る。
取締りを交わすためにブツをこっそり手渡し。
59 溝口敦、刺されたことも
67 警視庁はダントツにマトモ。神奈川はダメ。
71 1人殺して無期懲役。出所しても微罪で逆戻り。暴力団生命はおしまい
81 元ヤクザ、密売人3割、窃盗団3割、暴力団の下請け・ヒモ・生活保護2割
95 広域団体は「会」、古いところは「一家」、明治期に土建業への転進で「組」
96 黒字破門と赤字破門
104 電話の伝言、内容=殺すぞ
114 利口で出来ず、馬鹿で出来ず、中途半端でなおできず
119 山口組の限界は溝口が書いたかどうかで決まる
121 実話時代と実話時報
130 山口組のマスコミシャットアウト
143 放免祝いに警察は強く圧力。高速道のSAでよく行われた
148 ボタンヌ=地獄谷、というバー
170 加納貢
194 ばくち系ヤクザ、東日本はバッタ巻き、西日本は本引き
197 盆中、摘発されると巨悪の追徴金
199 手本引き、今はもうやってないかも。難しい
232 西成、ハコ屋が3分の1に。三連単があたると巨額の払い戻しになり資金量がないと胴元になれない
234 走ってきた車に人差し指を立てる、売り子の合図
251 指定暴力団22団体でトップが在日韓国・朝鮮人は5団体
260 防弾ガラスは風景をゆがませるので、車酔いする
263 暴力団と虚栄心。目立ちがり屋でミーハー
目次
序章 山口組vs.警察
第1章 ヤクザマンション物語
第2章 ヤクザ専門誌の世界
第3章 愚連隊の帝王・加納貢
第4章 西成ディープウエスト
終章 暴力団と暴力団専門ライターの未来
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