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投稿者:白菜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家さん買いです。
ちょっとした暇があるときにに開くには最高です。
エッセイなので軽く読めるしボキャブラリーの豊富さにも
勉強になります。
エッセイこそ、浅田さんの素晴らしさを味わえるのではないかと。
2009/12/15 11:31
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は旅が好きで、飛行機が好きです。2時間もあれば国内どこにでも連れてってくれる便利な乗り物、飛行機。年に何回かの旅行や出張には必ずといって飛行機を使うのですが、私は必ずJALを使っています。というのもJALグループの機内誌『SKYWARD』に掲載されている、浅田次郎さんのエッセイ「つばさよつばさ」を読むのが楽しみの一つになっているからです。そのつばさよつばさに加筆・修正を加えて刊行されたのが、本作品。浅田さんが世界中を旅した中で出会った事感じた事を、エッセイ集としまとめた物です。
改めて語るまでもありませんが、浅田作品の凄さは物語の面白さもさる事ながら、言葉を扱うすごさだと思います。色んな文献にも詳しい氏の語彙は多岐を極め、とても美しい言葉が作品のそこここに使われています。例えば「雪ぐ」と書いて「すすぐ」なんて。ああ日本語って素晴らしいなぁと思わされてしまうのですが。私がその語彙の豊富さ以上に魅力を感じてしまうのは、句読点の打ち方なのです。どんなに好きな作家の作品であっても、作品中何箇所かは、ちょっと読みにくいな、と思う部分があります。でも浅田さんの作品にはそれが全く無いどころか、読んでいてまるで極上の音楽を聴いているような音律を感じてしまいます。語律、と言ったらいいでしょうか。そういえば、他の作者の作品では絶対にしないのですが、浅田さんの作品だけは思わず音読をしてしまう事があります。まるで映画の中のセリフのように美しい語律で書かれた作品は、その物語を数倍魅力的なものにしていると思うのです。
そしてエッセイでこそ、その真骨頂を味わえると思っています。ナゼなら、浅田氏が自分の言葉で書いているからです。架空の物語の登場人物に話させるのではなく、自分自身を主人公として紡ぎ出す言葉は遠慮がありません。ストーリーも時代背景も関係ないから、思う存分書かれてると感じます。であるから、ユーモアの切れ味もまた素晴らしい。正直人目のある所での読書は、お控えになられた方がいいと思いますよ。期せずして爆笑させられてしまいます。例えば「黄門伝説」なんて、腹を抱えて笑わされました。…ちなみに浅田氏、痔主だそうで(笑)。
浅田さんの人となりや驚きの経歴、また色々な作品の執筆秘話なんかも書かれた本作品。浅田さんの本当の面白さや素晴らしさを感じるのに、ぜひオススメです。
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2009.10.24読了@タリーズ
JALの機内誌で読んだ作品もいくつかあったが、作家の決して楽ではない生活や、旅先でのエピソードが楽しく書かれている。キャビアの話が好き。
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17.
以前に飛行機を使って旅行をしたときに座席の前にある冊子に載っていたのを思い出した。
相変わらず、この人のエッセイは面白い。(作品も好きだけど)
これを読むと海外旅行に行きたくなってしまう!
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浅田次郎さんのエッセイ。
JALの機内紙で連載されてるやつなの。
前旅行に行ったときに載ってて、それが本になってるってことだったのでゲットしました。
あまりエッセイとか読まないけど、浅田次郎さんのは面白いのでちょくちょく読んでます。
まぁ、いろんなことを考えてるんだなぁと驚きますね。
ちょっとしたことからいろんなことが考えられるのね。
物事をあまり知らない人間にはできない芸当です。
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旅の目的は記録ではなくて感じること、との言葉に、確かにと思いました。
旅行に出たとき、同郷と思われる人が目の前の風景や出来事を観て楽しむよりもまず写真を撮ることを優先しているのはなんだか違和感があります。
せっかく目の前にあるものなのですから、記録は感動を思い出すためのツールとして、まずは感動することを優先しては。
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久し振りの浅田エッセイ
相変わらず面白かった
何度か飛行機の中で読んでいたので、なお更良く感じたかもしれない
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40編すべてなかなか良い話であるが、中でも印象に残ったのは「ありがとう」に出てくる日本の青年である。ロサンジェルス空港で欠航便が出た時に、日本の青年が何もせず、ただ、廻りが(あるいは航空会社が)なんとかしてくれるのを待っている。日本ならこんな時、航空会社が親切に対応してくれるのかも知れない。しかし、ここはアメリカ、「自己責任」の国である。自分で次善の策を考え、チケットを取り変える方法を考えなければならない。結局、浅田氏の同行者が八方手を尽くしてチケットをとってやるのだが、そのあいだもその若者は人ごとのようにボーっとしている。極端な例ではあるが、これが甘ったれた現代日本人の姿だ。最近の日本の姿は情けないこと甚だしい。誰もが国や行政や企業に対して「アレをして欲しい。コレをして欲しい」と声高に叫ぶ。それをしてくれなければひどいことのように非難する。民主党政権になってその傾向にさらに拍車がかかっている。日本は「おねだりの国」になり果ててしまった。もうこの国には「自己責任」という言葉はない。嘆かわしいことだ。
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機内誌で連載されていた「旅」をテーマにしたエッセイ集。4~5ページで終わるものばかりで気軽に読めます。でもそのページ数に反して、内容はぎゅっと詰まっているので読み応えあり。どれもすてきなエッセイでしたが、特に、「他人の空似」で言葉について考えさせられ、「星を狩る少年」で胸があったかくなりました。
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父の本棚から持ち帰った浅田次郎。
軽い。そりゃもう飛行機にお似合いでしょう。
楽しく読みました。
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JALに乗ったときの機内の一番の楽しみがこのエッセイを読むことかも。今月はどんな内容かな~と期待しています。くだけた文章で結構一人笑いしています。小説とエッセイと書き分けているんだろうな。
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読んでいるうちに旅に出たくなる本。時に雄弁に時にユーモラスに旅先で出会った出来事について綴られている。
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JALの機内での出会い。浅田次郎を知ったきっかけでした。
ものすごく小気味よく、書いてあってアタマをほぐすのに最適です。この人のエッセイは最高。読みふけっているとだいぶ傾向が似てくるけれど。
真剣に仕事をして真剣に遊ぶ、真剣に妄想。その姿憧れます。
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飛行機の機内で読んだって人も多いのではないでしょうか。JAL機内誌『SKYWARD』人気連載のエッセイ集です。
http://sgk.bz/yWgfCW
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一時、よくJALの飛行機を利用していた。
国内線での楽しみはかなり限られる。
特に古い飛行機となるとなおさらだ
さらに、持ち込める手荷物も限られる。
そうなるとどうしても機内誌を熟読することになる。
そんなJALの機内誌に連載されているエッセイを
まとめたのがこの1冊。
現代を代表する大衆小説家である浅田の筆ということで
筆致は軽妙、楽しく読める1冊となっている。
とにかく、読み終わるとアメリカのステーキと
本場北京での北京ダックが食べたくなってしまうのと
博打を打ちたくなるのがこの本の困った効能だろうか。