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官僚たちの夏 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー223件

みんなの評価3.8

評価内訳

216 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

人事権者

2010/11/23 09:52

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

官僚たちの夏 城山三郎 新潮文庫

 ひと夏のお話かと思っていたら違っていました。昭和30年代~40年代の出来事です。国家公務員たちの権力闘争で、夏が人事異動の時期なのです。
 人事権者である主人公通産大臣官房秘書課長風越信吾氏が人事カードをもてあそぶところから始まります。生臭い話です。前半部では、結局、人間界の答えには「解(かい、真実の答)」はないと感じました。力の強い者の発言が「解(かい)」らしきものになるのです。仕事キチガイたちが働いていた時代です。無定量、無際限に働くのです。帰宅しないのでしょう。結婚は見合いです。
 この小説は人事権者の物語です。昭和時代における組織の歴史書を読むようでもありますし、働き方の手引き(マニュアル、テキスト)を読むようでもあります。
 官僚が発想した「指定産業振興法」なるものを官僚がつくり、法案を国会で採決することが目標となっています。法律の案はだれでもつくれるものではありません。関連法令と矛盾が起こらないように照合作業には時間と手間を要するでしょう。学歴にこだわる世界でもあります。初対面では、まず、どこの生まれでどこの大学かを聞かれます。この社会では、自然に大卒は大卒同士、高卒は高卒同士で仲が良くなる気がします。気力・体力のいる仕事なので、人間が自然淘汰されていきます。この小説はどういう人が読むのだろう。権力闘争は、国の機関だけではなくて、その他の組織でもあるでしょう。
 官僚がつくった法案を国会で通すために、官僚が大臣を操作する。小説のなかでは、官僚全員が大臣にぺこぺこするわけではありません。向かっていく人たちもいます。何かを達成するためには、大臣の任期はあまりにも短い。国づくりをしてきた主体は官僚です。議員だけで法案をつくることは現実には無理です。
 小説の中では銀行が大きな力をもっています。今となっては、銀行も倒産する時代となりました。昔は、銀行や病院、車会社、航空会社がたちいかなくなることは考えられませんでした。今はだれも威張れない古いものから新しいものに変革していく過程にある先行きが予測できない時代です。
 登場人物たちは「議論を!」というけれど、本当に心ある人は黙っている。人事権者を恐れているのです。

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紙の本

通産官僚の栄枯盛衰

2002/07/30 19:26

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:奥原 朝之 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 時は昭和30年代後半。日本国内は高度経済成長の波に乗り資本自由化を目前にしていた。資本自由化によって国内産業が大打撃を受けると考えた通産官僚は特定産業振興法(略して特振法)を制定して国内産業の保護を図ろうとする。
 しかし時代の波は自由化に動いており、保護政策よりも競争政策だという通産官僚と対立する。

 経済産業省(旧通産省)は省庁の中でも比較的規制の少ない省庁である。それは国内経済が発展するにつれて国内産業の保護を段階的に無くしてきたからである。それが自然な流れだと思う。

 最後は保護政策を主張した官僚たちが破れて幕が下りるのだが、それは時代の要請であり避けられなかったことなのではないだろうか。もしも特振法のような法律が制定されて国内産業の保護という名目で過保護に国内産業の育成を図ったとしても、数年後には外圧などによって廃止される流れなのは間違いない。

 もし実際に特振法のような法律が制定されていたとすると、他国の産業は世界競争という荒波の中で体力を付けているのに、日本企業だけ体力を付ける間もなくそこに放り出されるのだから、その中で現在まで生き延びることが出来た企業は今よりももっと少なくなっただろう。もしかしたらソニーやホンダは存在しなかったかも知れない。

 今の官僚にもこれを読んで頑張ってもらいたいものだ。

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紙の本

今の官僚はどう思うのか

2021/05/28 18:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:deka - この投稿者のレビュー一覧を見る

今将来の夢で官僚という人は少なくなっている。東大卒の人々もどのくらいが官僚になっているのだろうか。
それでも中にはこういう環境で仕事をやりぬきたい!と思って受験や就職活動を行うのかもしれない。自分はもう就職し定年まであと十何年か~という立場になっているから一時代の話として面白く読めた。

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感想

2020/08/30 18:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねぶた - この投稿者のレビュー一覧を見る

人事のおもしろさと儚さ。
これが「人の事」だから、おもしろいと言ってられるが、ポストが全ての世界で人事権を握られたら、そりゃ忖度するわ。というのは現代の構図。
国を動かすという熱量はすばらしい。壮大なモチベーションの反面、自分の将来のために上司や政治家の顔色をうかがい、省内の空気に敏感になるという、建前世界の身内思考の世渡り術。めんどくさい。

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紙の本

官僚の矜持

2017/05/07 15:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:レンテン - この投稿者のレビュー一覧を見る

高度経済成長期の日本の、司令塔となったのが通商産業省だった。この本は日本が最も勢いがあった時代、その基礎を作った通産官僚の物語である。
「産業振興法」成立を巡り、政界・財界と渡り合いながら、同時に同じ官僚とも渡り合う、激しい駆け引きが見られます。主人公風越だけでなく、他の登場人物の活躍も見どころです。

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2004/11/08 18:50

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2006/12/08 19:00

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2007/03/06 01:57

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2007/03/19 00:48

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2007/12/19 23:29

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2007/11/09 01:45

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2007/11/14 21:52

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2008/05/06 19:50

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2008/05/15 00:57

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2008/10/19 02:32

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