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惨な連続殺人が発生した。独り暮らしの女性達が監禁され、全身を刺されているがレイプの痕はない。被害者の一人が通っていたコンビニでの強盗事件を担当した女性刑事は、現場に居合わせた不審な男を追うが、突然彼女の友人が行方不明に…。孤独を抱える男と女の、せつない愛と暴力が渦巻く戦慄のサイコホラー。日本推理サスペンス大賞優秀作
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永遠の仔とか評判がよくて、天童作品は敬遠してたんだ。なんか宗教的結末なんじゃないかと、思って。うん、ある意味、あたってました。事件描写などはナマナマしくそのギャップがなんとも表現できない感じ。後をひくってことかも。
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孤独な生き方をする3人の主役。一人は女刑事、一人はコンビニで働くミュージシャン、そして最後の一人は女性の一人暮らしを狙う連続殺人事件の犯人。話としては面白かったが、どうにも犯人の猟奇的な殺人の描写がグロテスクで気持ち悪い・・一人暮らしの女性は読むのも気分悪いだろうな・・この小説は映像にするのはキビしいんじゃないかな・・。
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普通に読んだら普通にサスペンス。普通に恐かったです。天童荒太氏の本を初めて読みましたが。内容としてずっしりと重いというわけではなかったけれど、それなりに考える所もあり、けれど若干軽いところもあり。普通におもしろいサスペンスではないかと思います。・・・普通の基準なんて謎ですけどね。
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天童作品は読み終わった後、どうしようもなく涙がこみ上げてくる。胸にぐっとくるんだよなあ。グロイ表現が多くても読めるのは、真に伝わる何かを感じるから。
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孤独とは何たるやというのを問われた気がする。人とのつながりを主題とする作品が多い中で、どうやったって人は一人なんだということを強く語っているような。生々しい描写には目を瞑ってしまうが(正直苦手)、それでも『人は一人で歩いているからこそ、出会える』という人間の本質の一面を見事に描ききっていると思う。
あとがきにあった「書くことは治療法のひとつ形である。書いたり作曲したり描いたりしない人々はすべて、どうやって(孤独からくる)狂気やうつ病や人間に固有のいわれのない恐怖からうまく逃れているのかと、わたしはときどき不思議に思う」というグリーンという人の言葉には何か衝撃を受けたから、書いておこ。
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【凄惨な連続殺人が発生した。独り暮らしの女性達が監禁され全身を刺されているがレイプの痕はない。被害者の一人が通っていたコンビニでの強盗事件を担当した女性刑事は、現場に居合わせた不審な男を追うが、突然彼女の友人が行方不明に…。孤独を抱える男と女のせつない愛と暴力が渦巻く戦慄のサイコホラー】結構古い本ですがすんなり読めました。携帯電話がない事もさほど不自然に感じず。面白かったです。当時読んでたらもっと面白かったかも。
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人は生まれながらに孤独なのか?分かり合うことは出来るのか?孤独の中に居る3人の男女がそれぞれに答えを求める話。
内容がもっと静かでも良いかなとも思ったけど、それじゃあ商業的に問題なのでコレでよいかと。結構お薦め。
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人間心理を深く描いた作品だと思います。
孤独感、心理的な背景、犯行の過程が描写され
血生臭い場面は出てきた時は
読むのを挫折しそうになりました。
なんだろう・・・
なぜか犯人の男の歪んだ至上の愛を求める心に興味を惹かれたかなぁ〜
こういう愛もあるんだなぁ〜と。
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「永遠の仔」や「家族狩り」の天童荒太、犯人は判っていますから推理よりサスペンス物です。残酷シーンとか読む手が止まります。この「孤独の歌声」はデヴュー作に近く、日本推理サスペンス大賞の優秀作で、「永遠」「家族」の中の要素を含んでいますね。偏執狂的犯人、過去に苦しむ主人公、14年前の社会情勢も古くはありません。孤独がキーワードで感情移入してしまう部分多し。苦手だけど、刺激が欲しい時には惹かれます。読んで疲れて、次は気楽なのを読みたいと思いますが(笑)
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本当の意味の孤独とは何か?
サスペンスとしては、アリガチな題材かもしれないが、
文書における細かい描写は、
その情景を思い浮かべるには充分だ。
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凄惨な連続殺人が発生。独り暮らしの女性達が監禁され、全身を刺されているがレイプの痕はない。
被害者の一人が通っていたコンビニでの強盗事件を担当した女性刑事、
現場に居合わせた不審な男を追うが、突然彼女の友人が行方不明に…。
少年ゆえの心の葛藤、一人の女の思い、異常者などの心の表現を文章にするのってとても難しいのに
本当にうまくかかれていた。
さすがに天童 荒太、生生しいシーンが多々あり
猟奇的な殺人が増えている今日では
小説だけの話に出来ない恐ろしさを感じた。
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私が持ってるやつと違う表紙が出てきたのぉ。
「孤独」を抱える3人の物語。やっぱり文末の「……」とか「っ」が個人的にはちょっとイヤなんだけど、丁寧に丁寧になされた内面描写が素晴らしい作品。
最初に出てきた潤平を「こいつ変質者じゃねぇのか」と思ってしまった自分も、画一的価値観を押し付けるつまんない人間なんじゃないか。と思ってちょっと暗然たる気分になる(笑)
連続殺人犯の松田の場面にどう反応していいのか分からず、こっちまで気が変になりそうだった。ムカつくんだけど、でも言ってる事が全部おかしいわけでもなくて、どうしようもなく悪い奴だが、同時にかなりかわいそうな奴だと思った。
作品の感想とはややずれるけど、裏表紙のあらすじ部分がアツイ。「天童荒太という名の伝説は、本書から始まる。」この作品の受賞歴などではなく、こういう文を最後に入れた編集者(?)の強い思いを感じる。編集者がアツイ本はたいていイイ本です。
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星みっつ。
家族狩りを先に読んだから、すごく作品自体が若いなって印象を受けた。
社会的地位から「孤独」とみなされる人に焦点を当てて、「孤独」とはなにか。というのを書きなぐられていた作品。
そもそも、友達がいないと ひとり とか、
家族と離れてくらしてるから ひとり とか、
それが「孤独」とされてる世の中って変じゃない?
その「孤独」を回避するために、恋人や友人と繋がってたくて、恋人とは週一でセックスして、って…
だから歪んだ形の人間が出てきちゃうのかな。
人間、誰しも一人で、その一人を愛さなくちゃいけない。
誰かに思ってもらえる。大切にしてもらう、って相手本位の受け身じゃなくて
自分を自分で分かってあげるってことが大事なんだろな。
みんな一人だから、生きてく過程で また別の一人の人と会えるんだもんね。
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この作品の孤独、は少し子供っぽいところがある気もした。でもメインの3人から、「必死に生きている」というのが伝わってきて、それがよかったです。うん。