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みんなのレビュー150件

みんなの評価3.9

評価内訳

144 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

個人的には騒がれすぎた『永遠の仔』よりこっちのほうが遙かに好ましい。でも、登場人物たちがあまりにステレオタイプで、何だかアニメを見ている気がする

2005/07/07 20:53

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

《連続して一人暮らしの女性が惨殺される事件が続いた。巡査 朝山風希は近くで起きたコンビに強盗事件との繋がりを気にするが》
天童荒太は寡作です。だから代表作がない、というか全てが代表作といっていいかもしれません。彼の存在を有名にしたのは『永遠の仔』で、図書館などでは相変わらずリクエストがあるようです。『あふれた愛』では、単なるサスペンス作家ではないことを証明してくれましたが、デビュー作はどうでしょう。かなりドラマチックな印象のカバーに惹かれて、読むことにしました。
朝山風希は八王子署に勤める巡査で、一人暮らし。付き合っているのが同じ署の赤松秀樹巡査部長。ただし深い関係ではありません。勤務が不規則なので、コンビニとは切っても切り離せない生活をしています。その八王子を中心に起きる女性連続殺人事件。手口は共通していて被害者の遺体の損傷が激しい。
彼女が使っている店で起きた深夜の強盗事件。アルバイトの芳川潤平は19歳、バンドでヴォーカルとギターを担当、彼の我ままぶりに仲間は何度も変わり、今は新しい仲間たちと活動をしています。曲作りのために、いつも小型レコーダーを持って、思いついた時にフレーズや言葉を吹き込む。彼がレジをしているときに現れた犯人は、潤平をナイフで傷つけ、バイト仲間で中国から留学している高に重症を負わせます。犯行当時、身動きすることも出来ないでいた潤平に、警察は疑いをかけ、高圧的に臨んできます。
本のカバーにはサイコホラーとありますが、そのためには加害者の心理がもっと書かれる必要があるのではないでしょうか。あくまでサスペンス小説とみるべきです。新潮社が主催した「日本推理サスペンス大賞優秀作」を新たに全面改稿。その部分がどこかは分かりませんが、天童の名前を世に知らしめた『永遠の仔』や『家族狩り』より、個人的にはこの作品のほうが好きです。ラストの男女のすれ違いに、大人の恋を見るのは私だけでしょうか。上手さというよりは力を感じさせる作家です。関口苑生の解説が親切で、気持ちがいい。
ただし、アニメの原作といった感がぬぐえないのは何故でしょうか。カバー画が足を引っ張る?いや、生活感覚があまりにステレオタイプのせいかもしれません。

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紙の本

三者三様の孤独

2020/04/12 16:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あおたいがー - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公の一人の女刑事にあまり好感は持てませんが、後半になるにつれ、どんどん読み進めたくなる作品でした。
犯人も最初からわかった状態でストーリーが進むので、どのように捕まるのかなど気になって最後まで一気に読んでしまいました。
主人公となる三人がそれぞれ孤独を抱えていて、その孤独に対する考えや想いが異なることに色々考えさせられます。

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電子書籍

この作者の初めての作品

2018/07/30 03:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かず - この投稿者のレビュー一覧を見る

物語の目線が新しい角度で面白い。読み終わりはほっこりとした気持ちになる。良かったです。

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紙の本

ひとそれぞれ

2017/08/15 16:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:deka - この投稿者のレビュー一覧を見る

人はそれぞれの感じ方考え方があって対人関係って面白いし難しいなあと感じさせられた。3人の軸で話が展開していくので飽きることなく読めた。

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紙の本

混沌とした世界

2016/05/16 15:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る

誰が善で誰が悪なのか、だんだん分からなくなっていく。サスペンスとしてももちろん面白いのだが、弱くて脆い人間心理の描かれ方も素晴らしいと思う。

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紙の本

天童荒太の世界に引きずり込まれて行く…

2005/03/10 13:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

「永遠の仔」「家族狩り」を世に放った、あの天童荒太である。彼の実質のデビュー作との事だが、もうすでに彼独特の読み応えを感じる事が出来る。どろどろぬめぬめとした、灰褐色のヘドロに包まれるような感。それは決して悪い意味ではなく、読む側はそのどろどろに纏わりつかれて、どんどん天童荒太の世界に引きずり込まれるのだ。
この作者は、DVや幼児虐待、そして「自分を分かってもらいたい心神耗弱した犯人」を描かせたらピカイチである。今回もまさにドンピシャそれ系。家族狩りとは違って最初から犯人は明かされているが、追いかける女性刑事が最後のターゲットになるのも面白い持っていき方かも。まあ、ちょっと偶然に過ぎる部分が多いのが玉にキズかもしれないけれど、充分、人間の狂気と弱さを味あわせてくれた。

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紙の本

同じ熱を持つ血。

2004/05/17 14:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:川内イオ - この投稿者のレビュー一覧を見る

傷から自由になろうと決めて努力する場合に限り、
傷は何らかの意味を持つ。

これは私の好きな作家の言葉だ。
私は、痛ましい、救い難い事件が起きたとき、
いつもこの言葉を思い出す。


『孤独の歌声』には、固有の、そして決して
消えることのない傷を抱えた3人が、その傷から
自由になることを渇望し彷徨う様が描かれている。

都内で発生した連続殺人事件。
発見された死体には、無数の刺し傷、切り傷が残されていた。
被害者に共通するのは、行方不明になってもしばらくは
誰にも気づかれないだろう、独り暮らしの若い女。

この連続殺人事件は、別に起きたコンビニ強盗事件から
細い糸を手繰るようにつながってゆく。

強盗事件の際、たまたま働いていたバイトの若者、
強盗事件を担当する女性刑事、そして…。

管轄外の連続殺人事件に不自然なほどの
情熱を燃やす女性刑事の後悔。

誰にも心を許さず、仲間も欲せず、ただ自分の
感性だけを信じて歌を創る若者の渇望。

亡霊に囚われ、亡霊と共に生きる連続殺人犯の幻想。

物語は、3人の傷を露にする。


私は、女刑事と若者は正常で犯人が異常だとは思わない。
3人は、同じように自分の傷から自由になろうともがいている。
その方法と方向性が違っているだけだ。
彼らのもがきは、確かに「何らか」の意味を持っている。
そして、どうもがけば傷から「自由」になれるのかは、
誰にもわからない。
ただ言えるのは、傷から自由になるための努力、をしなければ
傷からは自由にはなれない、ということだろう。

剥き出しにされた3人の傷からは、
同じ熱を持った赤い血が滴り落ちている。
そして、3人から、いや被害者の女性からも
流れる細く赤い血は、私やきっとあなたにも共通する
鉄錆に似た「孤独の匂い」を漂わせている。

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紙の本

孤独を愛するか愛せないか

2002/02/26 23:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まめ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『永遠の仔』の天童荒太の優秀作受賞作。

 物語は風希・潤平・“彼”が章ごとに一人称で語り進めるので、共感できるか否かは別として、それぞれの心情がわかりやすく、非常に読みやすい。“彼”の存在も初めから明かされており、女性を監禁しているシーンの描写がリアルタイムになるので、“彼”の異常な行動と表の顔のギャップの怖さも真に迫ってくる。とは言え、犯人の怖さは貴志祐介の『黒い家』ほどではなかったが。

 風希がなぜ行方不明の女性に過剰反応を示すのか、潤平が郷里を出てきた本当の理由、“彼”が狂気に駆り立てられていった原因。3人の過去に抱えた心の傷が次第に明らかになってゆく。その過程がどんどん面白くなってきて読む速度がアップした。
 
 風希の「1人でいるのは淋しいと周りは何故決め付けるのだろう?」という疑問には、個人的に大きく頷いてしまった。“淋しさ”の基準ってもちろん個人差があるに決まっているのに、孤独を愛する者にしてみれば大きなお世話だよな、と。

私のHPです。書評始めました。BOOK Drunker

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2004/10/12 07:32

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2004/10/30 10:21

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2004/11/02 14:37

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2005/02/22 20:47

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2005/02/25 00:04

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2005/06/09 23:58

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2005/06/28 11:44

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