投稿元:
レビューを見る
そういえば読んでなかったわ、と。さすが巨匠。前半3割時点で犯人も動機もオチもみえたけど、それはこれまで清張作品をかなり読んできたからしょうがないね。おもしろかったです。
投稿元:
レビューを見る
09/09/07
手がかりが全然ないところから色々と聞き込みを続けて少しずつ全貌が明らかになると言う手法。
説明が多くて疲れる場面も。基本的には
そこそこ面白いんだけど。
同じ作者でも少し違うテイストのものを読んでみよう。筆力は当然ある人なので。
投稿元:
レビューを見る
中学校のときに読んだはずだったのですが、内容をさっぱり思い出せず、今度映画化されるということで再読してみました。
なるほど、中学生の印象に残るような内容ではないなぁ。大人になるとしみじみわかるかもです。
松本清張氏の文章は、決して難解でないのに、昨今のミステリーと違って、ものすごく叙情的。能登の厳しい冬の様子に主人公の心が投影されて素晴らしかったです。これはミステリーではなく文学ですね。
投稿元:
レビューを見る
平成21年10月21日~10月27日 読了
映画の原作本として興味を持って読みました。
時代が戦後間もなくという事で、表現等に???と思うことも有りますが
中々面白い小説でした。
投稿元:
レビューを見る
(私の)復帰第1作。
疲れずに読むことが出来たので、多分、割とライトな感じ。
先のストーリーも見当がつきやすかった。
投稿元:
レビューを見る
トリックは単純だけど物語としては面白かった。
きっと発売当時に読んでたらほんとわかんなくて最後まで楽しめたんだろうなー
映画見に行きたいです
投稿元:
レビューを見る
前任地での仕事の引継ぎに行って来るといったまま新婚一週間で失踪した夫、鵜原憲一のゆくえを求めて北陸の灰色の空の下を尋ね歩く禎子。ようやく手がかりを掴んだ時、“自殺”として処理されていた夫の姓は曾根であった!夫の陰の生活がわかるにつれ関係者がつぎつぎに殺されてゆく。戦争直後の混乱が尾を引いて生じた悲劇を描いて、名作『点と線』と並び称される著者の代表作。
ミステリーというよりは妻が失踪した夫の人生を辿る旅の物語。
結婚したすぐに夫を失った女。夫の知る過去を消したい女。夫の別の顔を知る女。それぞれの思いと想像していた未来。人生の複雑さを丁寧な感情描写で表現されている。昭和30年代という終戦後の複雑な日本が舞台であるからこそ,より現実的な話だと思う。
投稿元:
レビューを見る
推理小説は苦手な分野だけど、これは単なる犯人探しではなくて
それぞれの人物描写が大変細かく描かれているところがよかった。
冒頭からぐいぐいとひきつけられ、一気に読了。
心の奥に潜む闇。
誰にも知られたくない過去。
薄幸な人生。
人生の複雑さをしみじみと味わえる。
昭和30年代の話だからこそ、味わい深いんだろうな。
現在に置き換えたら、ありえない話。
投稿元:
レビューを見る
松本清張作のこの作品、名だたる文豪である彼の作品であることと、「何のことだろう」と考えさせられるタイトルで読んでみました。
鵜原憲一という男が仕事の引継ぎに行ったまま新婚後間もなくして失踪、探偵でも警察でもないが、夫のゆくえを探し人探しをする妻の禎子。ようやく手がかりを掴んだかと思いきや・・・そして事態が明らかになるにつれ次々に殺されていく関係者たち、果たして夫の死の真相とは。
投稿元:
レビューを見る
お見合い結婚した夫が、新婚旅行から帰り、元赴任先の北陸で引継ぎのために出張に行ったまま、行方知れずになってしまう。妻が、彼の姿を追っていく・・・。
この小説は推理小説とは違い、次々に明るみにでる事実に、身をゆだねる読み方しかできないような気がしました。
知らされていない他人の過去は、それだけでミステリーと呼べるのかもしれない、と思わされた一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
松本清張で始めて読んだ作品がこれ。スルスル読めて、あっという間の読了。ハラハラドキドキは少なかったけど、引き込まれる文体は読む価値あり。そして、禎子の広末ははまり役ぽい(映画みてないけど)
投稿元:
レビューを見る
3人の女性が運命に翻弄されていく姿。
何ともいえない気持ちになります。
「愛する」ゆえに「守りたい」気持ちが進むんだよね。
悲しい結末でした。
投稿元:
レビューを見る
実際にヤセの断崖を訪れる予定を立てたので、映画が話題になっていたこの本を手にとりました。まだ、読み終わってないですが、能登観光しつつ読みたいと思います。
諸事情により能登観光できませんでした。和倉温泉に行ってきた友達がお土産に温泉水を買ってきてくれました。ものすごい味がするようです。
映画は原作と違うストーリーになっているようです。気になります。
投稿元:
レビューを見る
過去を消したかった女。
今を甘んじて受ける女。
すべてを知っていた男。
その三点が重なる場所。
投稿元:
レビューを見る
そういえば今現在、松本清張の出身地に居住していることに気がついたので読んでみました。
登場人物、というか主人公・禎子の心理描写が光ります。
見合い結婚10日で夫を失ったやりきれなさがひしひしひしひしと伝わってきます。
物語の構成もそれに一役買っているように思います。
ミステリーの謎解きが、夫の同僚の本多氏が推理する→聞かされた禎子が納得するを基本に進むため、主人公の視点を通しつつもやけに受動的な、運命に流されてるような印象を受けるのかもしれません。
(諸般の事情で)終盤、禎子が自ら推理するようになるのは、作品の背景である戦後の女性の自立を象徴しているのでしょうか?
ミステリーの要素も、現代のミステリーと遜色ないくらい捻りが効いていました。
「犯人は登場人物の中にいる」がミステリーの王道ですけど、終盤までそれを読者に気付かせずに話がすすむ感じです。
また、ラストシーンが岸壁っていうのも、ある意味ミステリーの基本かも。
犯人の退場(?)シーンもあれはあれで新しいのかもしれません。