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読みたかった小説
2003/05/18 15:06
14人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ソトネコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近購入だけはしても読むのが追いつかない?BL小説のヤマが机の上にできている。頭の中を日常モードから切り替えリフレッシュするのにこの類の小説を利用しているのだが、せっかく買ったのだから読まなければと思っても数ページで力つき元のヤマに戻し後回しにする本のなんと多いことか。
そんな中で久しぶりに共感しつつ丁寧に読めて読後感もほんわりとした幸せ感を与えてくれた本書に出会えた。BLに不可欠な愛しあう場面も無理なく情熱的で好感がもてた。それに登場する人々がすべて血肉を持っているというかさりげなく描かれていてもすごく存在感がある。そのため出会って恋愛して再会してというお定まりの話のようでいて他のBLと一線を画する魅力的な1冊となっている。読んだ直後思わず「こんな話が読みたかったんだ、私」と頭の中でしみじみつぶやいた。良い時間を与えてくれた著者に感謝したい。
上海に旅するなら、これは食べたい!って本じゃないんだけど
2003/06/24 18:20
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:masae - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名と裏表紙の説明文から「ああ、オリエンタルムードで誤魔化したあの手のモノね」と勝手に思い込み、しばらく本箱に放り込んでしまった。
読んでビックリ!
思わず「ごめんなさい」と、誰にともなく頭を下げてしまった。
淡々と綴られる文章も、花本安嗣氏のイラストも、どこかノスタルジックな空気を漂わせ、昔の質の良い恋愛映画を見終わった時のような満足感を与えてくれた。
最初、攻の滝乃視点だったのが途中で受の水端視点に変わり、その後もかなり視点変更するのだが、作者の力量かスムーズで違和感がない。
逆に視点が変わることで、二人の主人公の状況や思惑なども説明っぽくならずに読み取りやすい。思わず「うまいなあ」と唸ってしまう。
文の中に描かれる上海の風景は、白いベール越しに眺めているかのように、あるいは水墨画のようにやわらかく、その中で藍色の金魚・赤い提灯・ロイヤルブルーのインコ・白いチャイナカラーのシルクシャツ・翡翠色のえんどう豆・強かに生きる人々、そして二人の恋などの点景が鮮やかに煌めく。
読み終わった後、きっとあなたも「タピオカと蜂蜜ゼリー入りフラッペ」が食べたくなるでしょう。
エゴイストに続く極上の恋愛
2003/05/15 13:06
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミントティー - この投稿者のレビュー一覧を見る
今の上海の雰囲気をたっぷり味わえますし、ちょっぴり切なく極上の恋愛を楽しむことができます。ラブラブもしっとりと色っぽいです。2003年上半期一番のオススメかも。
しっとりした良作
2016/02/15 12:38
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tix - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらすじから、身体先行のちょっと俗っぽいお話なのかな〜と思っていたのですが
いえいえ全然。。
温かで誠実な人柄の滝乃が、無垢で繊細な水端の傷ついた心にそっと寄り添い
相手に気負わせない優しさでその気持ちを解し、
自然に距離が縮まって行く・・・
浮き足立ったところもなく、しっとりと展開するお話でした。
とは言え、滝乃は温かで誠実なだけが取り柄のつまらない男ではありませんw
実に察しが良く、物慣れていてスマート、精神的にもとても大人ですが
人を楽しませながら自分も一緒に楽しめちゃうような少年らしさもあり、
何事もポジティブに捉え、(ストレートなので)女性経験も豊富です。
滝乃は初めから水端を色恋の意味で好みだと思いつつも
そういう打算抜きで水端に上海での時間を楽しませようとし、
滝乃を男性として意識してなかった水端は、
滝乃と過ごす時間の心地よさに、次第に彼に惹かれて行きます。
ノンケ×ゲイのお話ですが、互いに惹かれていく様子が自然に思える良作でした。
雑多な上海と日本の地方都市での出会いと再会
2021/12/21 07:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:蛍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
連作の、一作目。三作の中ではこの上海金魚の二人が一番好きです。騙されたように愛人をしている佑季と商社マン滝乃が上海で出会い、日本で再会します。それぞれの土地の雰囲気が実によく描かれていて紙面から伝わってきます。この作家さんらしい雰囲気のあるお話でした。
しかし滝乃さんやたら素敵。この人は、そのあとの二作でも出て来ますがずっと素敵でした。
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