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4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

主人公の謎、主人公を尾行する男、目まぐるしい展開、新たに起こる出来事が読者を釘付けにする

2009/12/21 19:37

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る

<あらすじ>
片桐宗春は武家勤め時代にやむない事情で同僚を斬って、討手から逃れるため江戸に隠れていた。
宗春は旧知の滑川勝庵の、並々ならない好意によって匿われ、医者で生計を立てていたが、ある日、宗春は隠れ家を何者かに襲われた。
その場を切り抜けた宗春は一時江戸を離れるが、再び江戸に戻ってくると、黙って旅に出た宗春を、勝庵や宗春を頼りにしていた患者の吉野屋清五郎は快く迎え入れてくれた。
しかし同時に、宗春の身に討手が迫る。

<感想>
読み始めるとすぐに物語に引き込まれる作品で、物語の始まりに読者を引きつける細工がしてある。
男を斬ったあと片桐宗春は、にわかに沸き上がった黒雲から出てきた刀から逃げるが、刺されるという夢を見る。
宗春は武士なのかと思いきや町医者なのである。
遊女屋から出てきた宗春を見つけて身を隠す男。雑木林の奥にある宗春の家。あたりの気配を窺ってから家に入る宗春。その宗春を尾行してきた男。
片桐宗春とは何者か、これから何が起こるのか、期待せずにはいられない。

物語は一つの出来事が、ある出来事を生み、それに関わった人物によって、また新たな出来事が起こるという展開だから、何かが起こるたびこのあとどうなっていくのか楽しみで仕方が無くなる。

また、読み進めて行くにしたがって、「残りページが少ないけど、この後気になっている部分は明らかになるの?」という心配が出てくるが、それらは、クライマックスに向かってそれぞれ収束していくから、後半はますます目が離せなくなっていく。

面白いのは展開だけではない。
宗春を取り巻く人間関係が非常に心地よいし、宗春を思いやったり、宗春を頼りにし、ありがたく思う気持ちも違和感なく受け入れることができる。
人情と縁と粋と描く山本一力作品から江戸っ子の威勢の良さを抜いた感じだろうか。


本書を読んでいて、物語とは別の「うまいなぁ」と感じたり、これは池波氏の体験から来ているものではと感じる部分があった。
一つは、『別れ霜』の五、六章で宗春の過去の解説に入っていくが、これが七章に入るとそれまでの解説の部分を、宗春と勝庵が酒を酌み交わして過去を話していたと想像させる始まりになっており、自然に切り替わる場面転換がうまいと感じた。

もう一つは宗春が亡父遺愛の煙管で煙草を吸ったとき、亡父の顔を思い出し、続いて今まで頭に引っかかっていた坊主頭の男の後ろ姿を連想した部分。
以前読んだ、「日曜日の万年筆」の『野球』に

『この夜更けに、江川問題で巨人から阪神へ移された小林投手とラジオの解説者の、私の脳裡にあるイメージを引き出してみながら、いろいろと考えてみた。この考えてみることが、小説を書く私の肥料になる。別に、この二人をモデルにして小説を書くわけではないのだが、一つの想念は連想を生み、熄(や)むことを知らない。』

とある。
宗春が連想した部分を読んだときに、この『野球』の一部が思い出され、池波氏自身の連想体験を物語に投影させたように感じられた。

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紙の本

秘密

2001/05/01 11:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よさ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 酒の席で言い争いになって同僚を切り殺してしまった主人公・片桐宗春が、追っ手を逃れて医者として江戸に隠れ住んでいる時に、自分と風体の似ている男と間違われて襲われる。そしてその男もまた医者だという。
 義理と人情と心意気、派手ではない華やかさがある男達の物語です。

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2010/06/15 22:39

投稿元:ブクログ

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2015/01/05 18:33

投稿元:ブクログ

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