紙の本
映画を観てから読むと面白い
2002/04/15 16:03
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る
役所広司主演の映画を観た後で読んだけど、面白く読めた。事件当時は「警察=権力=悪、連合赤軍=弱者=善」という風潮があった、というのはこの本を読んで知ったのだが、だから映画はひたすら警察内部のドラマを描いたんだなぁと納得した。
映画になかった点で面白かった記述は、連合赤軍の歴史と、佐々が海外で爆発物処理の方法を学ぶくだり。固有名詞が頻出するのと文章が多少荒いので、映画を観てから読むとかなり面白いと思います。
電子書籍
臨場感
2023/05/12 23:53
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投稿者:MR1110 - この投稿者のレビュー一覧を見る
実際にこの事件の指揮をとった佐々淳行著。流石に外からは分からない内情が臨場感たっぷりに描かれています。
紙の本
綿密なリサーチから
2020/12/09 20:21
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和史に残る大事件に、多角的に斬り込んでいます。鉄球作戦の舞台裏や、関係者が辿っていくその後の道のりも多種多様で驚かされました。
紙の本
歴史をひもとく一つの鍵である
2001/11/20 00:59
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りさこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読み終わったら、あなたの身近な60代の人に「あさま山荘」事件について聞いてみて欲しい。きっと何かを聞かせてくれるはず。テレビにかじりついていたとか、苦々しく思っていたり、下手すると学生運動をしていたっていう人に会えるかもしれない。
この本は警察から見た「あさま山荘」事件について語っている。まずその時代はどんな時代であったか。そんな昔ではないのである。少なくとも戦後だ。もう生まれていた人も多いだろう。そんな最近に学生たちが強盗したり、殺人したり、警察相手にドンパチやっていた時代があったのだ。
この本は「あさま山荘」事件を語る前にいろいろと前置きがある。まず警察の中の階級の話。警察には興味のない人も、これは「あさま山荘」事件を語る上での大切な伏線となっているから知っておくと最後まで楽しめる(読み飛ばしてはいけない)。
次に学生運動について。当時の学生とは合コンをしたり、麻雀をしたり、ブランド物を買いあさっているきょうびの学生とは大違いなのだ。ギラギラしていて、とがっていて、野望を燃やしていて、反抗していて、とにかくそういう「生き物」だったのだ。
そして「あさま山荘」事件の全貌が語られている。これについては多くは語るまい。読めばわかることだから。
この本は警察の側から見た真実が多く語られている。歴史上のいろいろなことがわかるだろう。そして、もっといろいろなこと知りたくなるはずだ。この歴史をひもとく鍵を見つけたら、その鍵を持って身近な大人たちにインタビューに行こう。次の鍵をきっとくれるよ。
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戦後の重大事件史の1ページに間違いなく残る、近頃映画化もされたあさま山荘事件を、実際の現場で指揮を取っていた著者がドキュメント形式で時系列を追って書いている。警官も指揮官も人質の無事救出を目指すという到達点は変わらないのに、立場によって言う事やる事が全く違っていたり、実力もないのに地位や年次が上なだけで偉そうにしてる輩がはびこる、警察内部の悪しき習慣が露呈したりと、普段ニュースで見てるだけでは全然分からない醜い部分が満載でありながら、それとは逆に、寝る間も惜しみ命すら献上しても構わないという覚悟で臨む、警官たちの心意気も充分に感じ取れ、凄く読み応えがある1冊だった。この事件当時私はうまれておらず、リアルタイムでの体験は当然ながらないが、これを読み、プロジェクトXでやってた鉄球の映像を頭に浮かべつつ、知った気になることは可能。そしてこの本で、亀井静香代議士が警官であったことや、後藤田官房長官、ライフル銃で狙撃された国松警視総監もこの事件に携わっていたことを知りました。
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非常に面白かったです。現場の緊迫感や情景が頭にすぐに浮かび上がる文章で、はまり込んで読んでしまいました。
「あさま山荘」はリアルでは知らない世代ではありますが、すさまじい戦いだったんだなと思いました。身震いする思いで読んでいました。いや〜、面白かった。
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死者3人、負傷者27人、動員された警察官のべ12万人、報道陣6百人。テレビ中継の視聴率は史上最高を記録。極寒の軽井沢の山荘で何が起こったのか。10日間にわたって繰り広げられた戦後警察史上最悪の事件の一部始終を克明に再現した衝撃のノンフィクション。
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民間人一人を人質にとり「あさま山荘」に篭城した赤軍派と警察との熾烈な戦いの詳細が示されていた。「あさま山荘事件」の背景として赤軍派の引き起こした数多くの事件の経緯が述べられ、その上で「あさま山荘」事件現場でのさまざまな苦闘・民間人救出・犯人逮捕までの事実が詳述されていた。精神的に追い込まれながらも励ましあい、外乱・激論・計画失敗・犯人の抵抗に遭いながらも目標に向かって突き進んだ警察官の直向な姿に心を打たれた。本事件を始めとし無慈悲な事件を数多く引き起こした連合赤軍なるものがなぜ生まれたのかが強烈な問題意識として残った。
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迫真のノンフィクション。こういう事件だったんだ…。現場の刻々と変化していく様子が生々しい。次はきちんと、危機管理本として再読しようかしら。
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読んだこの人の本では『東大落城』が一番面白いですが、これもオススメ。頭で想定している内容と実戦はどれだけ難しいかという(ついでに指揮系統も)いい例。警察側の視点なので、警察官を銃弾で薙ぎ倒していくまったく肉声の聞こえてこない赤軍幹部たちは恐ろしい存在ですが、これ読んだあとに見沢知廉『囚人狂時代』(新潮文庫)を読むと「………こんな人?」という拍子抜けが。<このとき山荘に立て籠もってたうち一人と刑務所で一緒だった人の体験記。
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あさま山荘事件を警察の視点で描いた迫力の一冊。緻密なデータと迫力ある文章で小説仕立てになり、すさまじく面白い。著者は当時の警察側の実質的な指揮者。組織横断の型破りさもあったと初めて知る。
緊迫した状態での悲喜こもごもが活き活きと語られ、一気に読みきった。傑作。
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いろいろな浅間山荘本を読んだが、結局一番リアリティのあるのはこの本。当事者ならではの、緊張感、いらだち、達成感、虚脱感などいろいろな感情が伝わってくる。
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著者がいかに優れているかという自慢話が鼻につきますが、事実を詳細に述べた語り口は迫力があります。
あさま山荘事件をリアルタイムで経験していなかったので、偏った視点とはいえ知ることができてよかったです。
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小学生か中学生の頃に祖母に渡されるもおそらく未読
たぶん途中までは頑張って読んだのですが
挫折したものと思われます
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指揮官の視線で描かれているので、賛否両論あるとは思いますが、この事件をなによりも知ることができる、フィクションを超えたノンフィクションです。