4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ばー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「メフィスト賞を集中的に読む!」なんてことをしてると、「本当にたくさんの小説があるんだなあ」なんて当たり前の事を思い知らされる。普段読まないジャンルの作品、ということもあるけど、そういう創作の熱意というか、「新しいものを作る」という挑戦というか、そういう当たり前だが非常に尊いものをびしばし感じる。
それで、じゃあ何が言いたいんだお前は。私が『銀の檻を溶かして』で感じたのは、先入観や偏見はやっぱりいかんなあ、ということ。
私が読んだのは、文庫版で、とにかく表紙を見ていただければ言いたいことは分かると思うのだが、そこにはアニメ柄の「美」青年(少年か?)が三人。男の私にとっては、「うへえ」と思ってしまう。かわいい女の子を見るのならまだしも、かわいい男の子を見るのが好き、って男はあんまいないと思う(暴論かなあ)。しかもしかも、内容もですね、「すわ、BLか!」「ああ、いつか読まなくてはならないとは思ってたけどこれは不意打ちだ」ってな感じに。やだなあ、読みたくないなあ、なんて読み始めた次第。
主人公は薬屋を営む三人。彼らは実は妖怪で(「実は妖怪で」なんてフレーズが普通に言えるのがこのシリーズのすごさだと思う)、本業の合間に「同業(つまりは妖怪や悪魔とか)が起こした事件を秘密裏に処理する」という副業を営んでいます。持ち込まれた事件(ここがミステリ)を解決していく様を「妖怪(という異人)からの視点」で描くのが今シリーズの特徴。
妖怪と言っても、おどろおどろしさ、日本的な妖怪ではなく、彼らの出身からして当然ですが、この妖怪達はなんだかスタイリッシュ。うっかりすれば「妖怪」という設定すら気づかない時があります。
ミステリと言っても、重点的にそれを責めて小説を形作ってるわけではなく、どちらかと言うと、エンタメ的な、うーん、冒険活劇的な。多分こういう言い方は間違ってるかとは思うんですが。何しろ、十分ミステリ的要素があって、それに関するトリックがあって、それに関する謎解きもあって、それに関する人間劇も隠されていて、うん、十分ミステリなんだけど…。すごく主観的な言い分ですが、ミステリが薄いと感じてしまった。三人の会話や、それを構成するはずのキャラクターに頁が割かれすぎている(と私が勝手に感じた)のが原因か。うっかりすれば「ミステリ」という設定すら気づかない時があります。
反論あり、慣れたらそうでもないかもしれない、そもそもお前はBLというものが本当に理解しているのか、という点を留保して、現時点での私の感触はすこぶる良くない。読み終わっても同じ。物語後半の核心が晒される箇所の感動も薄かった。回りまわって良い話、というのは理解できたのだが、共感は薄かった。
では、これが「美」男(もしくは少年)ではなく、「美」女(もしくは少女)だったらどうなのか。十分に慣れたオタク系文化ならどうなのか。もしかしたら楽しめたのかもしれない。…という事を考えてしまうあたり、私が未熟なのであり、この本に対する正しい接し方ではなかったのであろう。
とにもかくにも、【謎解きは本格派】という肩書き通り、ミステリと他の要素を組み合わせた今作。いずれ再チャレンジします。
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どこかで評判が良かったので読んでみたのですが、ミステリーじゃありませんでした^^;
サイキックアクションみたいな?主人公の探偵達が妖怪で、カッコイイ&カワイイ男性陣。ジュブナイル小説かな。最初からキャラが活躍する話だと思って読めば面白いかも。私はミステリだと思って読んでしまったのが間違いだったかな。
あとは、文章があまり上手とは言えないので、気になる人は辞めた方がいいかも。
それでも人気があるのは、キャラクターの魅力に寄る所が大きいでしょう!キャラの魅力を楽しみたい方は、文庫版のイラスト付きのをオススメします(^-^)b
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ジャケ買いしました(苦笑)
デビューしたときにノベルスで読んだ作品。登場人物はかわいいし、内容も悪くなかったのですが、「キャラ萌えしてたまるか!」という当時のなんだか痛い思想(?)に阻まれて三作目までしか読んでいなかったシリーズ。…思い切った新装文庫化に「きゃっ!」となって買ってしまいました。
そんな私が言うのも何ですが「萌え探偵登場!」と書かれた帯はいかがなものか。でもやっぱりリベザル、かぁわいいなぁ〜
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買うつもりはなかったのに買ってしまった、文庫版・・・。帯に一瞬ぎょっとしつつも、久々に読んだら忘れていることが意外と多くてびっくりしました(えぇ〜高遠さんって20代だったけぇ・・・とか)。でもってこの作品の面白さを再確認!
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薬屋の1巻。文庫にならなかったら読まなかったかもしれないので、運命だと思った。ミステリとしてよりは、ふつうに物語として読みたい。
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講談社ノベルスで出版中の薬屋さんシリーズの第一弾。ちょっとクセのあるミステリー小説なのですが、ハマっちゃうと抜け出せなくなっちゃいます。
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薬屋探偵妖綺談の第1弾の文庫化。この次が猫タイトルものなので読んでみたいなぁと気になっていたもの。秋・座木・リベザルの美形探偵3人。実は外見通りの存在ではない。幽霊・妖怪・悪魔・・・そんなものが絡んだ事件を薬屋探偵が解決!・・・・・・というものだけど、作者のデビュー作ということで、文章が結構読みづらい。キャラ萌えで読むつもりはなかったのだけど、座木サンが好き(笑) 次作は猫タイトルなので読むと思うけど、読み続けるかどうかも次作によるかな。
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見たところ二十代後半の爽やかな青年・座木(通称ザキ)、茶髪のハイティーン超美形少年・秋、元気一杯な赤毛の男の子リベザル。不思議な組み合わせの三人が営む深山木薬点は探偵稼業が裏の顔。だが、もっと驚くべきことに、彼らの正体は○×△□だった!?
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あとがきを読んで惹かれた。キャラもストーリーも嫌いじゃない、いやむしろ好きなのだが、どうも乗りきれなくて疲れてしまった。う〜ん、なぜだろう?文章と私の心のリズムが合わないのかも知れないな。
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薬屋シリーズ。ちゃんとミステリで、またキャラが結構個性的。文庫版はイラストレーターさんが実は好きです。
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古い木版で作られた看板、『どんな薬でも症状に合わせてお出しします』という張り紙。そんな薄暗い薬屋さんが舞台です。 読んだのは講談社ノベルズ版ですが手に取りやすいのは文庫版かな。キャラクターは良い感じで配置のバランスも良いと思う…んですが、私の中に何か消化不良の感がある。ミステリー系を読みなれてないからかな?あっちこっちに視点を移動させられて忙しかった印象がある。続巻も読んでみよう。
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∈story∋
見たところ二十代後半の爽やかな青年・座木(通称ザギ)、茶髪のハイティーン超美形少年・秋、元気一杯な赤毛の男の子リベザル。不思議な組み合わせの三人が営む深山木薬店は探偵稼業が裏の顔。だが、もっと驚くべきことに、彼らの正体は○×△□だった!?謎解きはあくまで本格派をいく第十一回メフィスト賞受賞作。
∈感想∋
薬屋さんシリーズ第1弾!!表紙にひかれて買った私ですが、この作品は本当の意味ではまってしまいました(笑)
キャラの性格がそれぞれ個性的で(しかもカッコイイw)、読んでいるとクスクス笑えちゃうとことかがあってミステリーなのに笑えちゃう!!という小説です。勿論ちゃんとミステリーなことだけあって読みごたえのある一冊でした。時間があれば是非読んでみて下さい!!
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読みやすかったです。ミステリ初心者に優しいかな(笑)
でも私はミステリと言うより一つの物語りとして読みましたけどね。
でも中々よかったです。
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ラノベではあくが強すぎ、ミステリーでは敷居が高すぎるという女の子にいいかも。
秋派です。
ミステリーというほど推理、事件中心ではなく、日常を楽しみたい。
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推理小説というよりは物語として読みました。三人のキャラがかなり個性的で魅力的。
リザベルの可愛さに撃沈vv個人的に総和さんが好きでした。