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江戸忍法帖 山田風太郎忍法帖(8) みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー12件

みんなの評価3.5

評価内訳

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  • 星 1 (0件)
12 件中 1 件~ 12 件を表示

紙の本

乙女の友情物語

2010/09/16 12:34

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:BH惺 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 最近また新たに忍法帖シリーズが刊行されたと聞き、読みたくなった1冊。
 個人的には5本の指に入るくらい好きな作品ですが、作者の山田風太郎は「少年小説みたい」という理由であまりお好みではなかったようで。

 時代物にありがちな、世を忍ぶ将軍のご落胤である主人公と可憐な乙女二人が大活躍する話。
 敵は自らの保身と野望のために躍起になって悠太郎を抹殺しようとする柳沢吉保と雇われた7人の忍者達。
 対する味方は序盤で早くも殺され、唯一残るはお縫という少女。

 普段はおっとり型・草食系男子の悠太郎だけれど、お縫の弟、幼い丹吉が敵の忍者に殺されたと知るや、俄然復讐の鬼と化す。
 その悠太郎とお縫の復讐劇に吉保の養女鮎姫が絡み、切なく美しい三角関係が主軸となって話は展開。

 この小説の成功のカギは何と言っても鮎姫というキャラクターに尽きる。美しく傲慢で我儘で勝気な姫がひょんなことで悠太郎に拉致され、一目惚れ。
 悠太郎の正体を知り、養父がその彼を抹殺しようとしている陰謀を知って、愛に目覚めた姫は自分が何をすべきなのか次第に理解するようになる。

 悠太郎を巡って対立していたお縫と鮎姫。育った環境も性格も正反対の2人だけれど、お互いを知るにつれて憎しみは同情と変わり、最後には友情へと変わってゆく。そして互いの窮地に身体を張って救出に向かう姿が、潔くてカッコいい。
 読み方を少し変えて、女同士の友情を描いた作品として読むのもまた一興。

 読んでいていつも思うことだけれど、山田風太郎の忍者物は女性キャラの活かし方がもの凄く巧い。大抵の時代小説において女性は単なるお飾りや添え物にすぎないのだけれど、こと山田忍法帖に限っては違う。今作のように主人公を喰ってしまうことが多々あるし。

 物語終盤、お縫と鮎姫の純粋な友情に悠太郎は心打たれ、それが勇猛果敢に敵陣へ乗り込む原動力となる。そして悠太郎への愛を知り、お縫との友情を知った鮎姫の、養父の恐るべき悪事をも断罪しようとする決死の覚悟に感動せずにはいられない。

 この作品、個人的には鮎姫とお縫の友情物語だと思っている。ゆえに、主人公である悠太郎は少しばかり影薄いけれど。

 が、しかし、山田忍法帖としては珍しくハッピーエンドで爽やかな読後感。大トリには「控えおろう~」の、あの水戸黄門サマもご登場。笑いをとる場面か~コレは? と思いつつもきっちりと締めてくれるのでした。
 作者サマ、お見事。

  BIBLIO HOLICより

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紙の本

美女が4人も出て来るわりには……

2001/11/07 09:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Snake Hole - この投稿者のレビュー一覧を見る

 風太郎忍法帖は20年ほど前に角川書店が (確か「魔界転生」の映画キャンペーンの一環だと思うが) 復刻した時にかなり買い込んで読んだつもりでいたのだが,考えてみれば当時ワタシは時給600円に満たない雀ボーイの酔っぱらいだったので,「かなり」のたかが知れていた。この「江戸忍法帖」は読んだ覚えがなかった。
 筋立てはこうだ,徳川四代将軍家綱は,世継ぎの男子を設けることなくこの世を去り,弟綱吉に将軍職を譲った。ところがこれは表向き,実は家綱の世嗣を身ごもりながらその権謀術数渦巻く大奥を逃れた女人一人あり,時を経てこの男子葵悠太郎が江戸に出現する。綱吉の寵愛めでたい大老柳沢吉保はそれを知り,甲賀七忍と呼ばれる必殺の暗殺団を差し向ける……。
 解説で日下三蔵氏が述べているところによれば,風太郎翁この作品を「なんだか少年小説みたいで,B級にも入れていない」と語ってたそうなのだが,話はなかなかどうして良くできている。
 女忍者一人を含め,美女が4人も出て来るわりには得意の閨房に関わる忍術が出て来ないどころかマトモなセックス・シーンの一つもないのが,おそらくは「少年小説」たるゆえんだろうが,天下の将軍の座にも無頓着な主人公が女色に限って貪欲ではヘンだろうし (実人生においてはママいるタイプだけどね) ,まぁその点はこんなもんではなかろうか。

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2010/08/28 16:02

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2012/05/02 10:57

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2012/02/21 11:03

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2014/02/18 01:06

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2014/08/14 22:01

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2015/08/23 20:15

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2020/06/13 16:27

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2014/08/10 19:12

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2024/02/16 16:47

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