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投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンタジー世界の設定はオーソドックスだが、自衛隊の描写が細かく面白い
結構殺伐とした部分もありますが、全体的に軽いノリで読みやすいです
ヲタク主人公というわりに、そっち方面の描写はそれほど濃くはなく、話の導入と要所要所のつなぎ程度
姫様の腐女子化はさすがにちょっと強引な展開かな
言うなれば『特地自衛隊』
2011/02/09 13:16
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エリック@ - この投稿者のレビュー一覧を見る
アルファポリスより刊行のファンタジー小説。
内容は異世界モノのライトファンタジー。剣も魔法もドラゴンもエルフもドワーフも登場するが、一つ通常のファンタジー小説では登場していないものが登場しており、それこそがこの作品の最大の特徴。
それは自衛隊である。
過去に自衛隊が戦国時代へとタイムスリップするという、戦国自衛隊という作品があったが、本作はいうなればその異世界Ver.だ。
具体的には、日本国内に異世界へと通じる「ゲート」が突如誕生し、その異世界には現実社会とは全く異なる国家や人々が存在するが判明。
異世界の国家との戦闘を踏まえて、日本は国家としてその異世界(作中では「特地」と呼ばれている)を探索、あるいは「特地」内の既存国家との国交について模索していくという流れで物語は展開されていく。
主人公は、自衛隊所属の男性。オタク趣味の個性的なキャラであるが、無骨で男気ある一面をも持っているという設定。
ストーリーは、上記のとおり未知との遭遇を果たした日本国と自衛隊が、豊富な地下資源に恵まれている「特地」という新たなるフロンティア開拓を主導的に行っていくために現実の諸外国とのパワーバランスに苦慮しながら外政活動を行う政略パートと、自衛隊員である主人公が、組織のしがらみを受けながらも、特地の人々と交流を深め、ある時は共に闘い、また、ある時はともに楽しむという、(ゲームであれば)アドベンチャーパートとに構成を分けて物語が進んでいる。
作風としては、特に極端なアクション小説でもなく、また、実在する諸外国が描かれているとはいっても、その点のみを延々と描写する粘着な小説でもない。作品のメインはあくまで異世界「特地」をめぐる物語であり、主に主人公が「特地」で活躍する姿を描いた内容となっている。
ただし、作品自体、かなりライトな仕上がりなだけに、読む人によって、恐らく相当に好みが分かれるものと思われる。自衛隊が物語の軸に位置づけされているため、その点が鼻につく場合があるというべきか。
例えば著者が元自衛隊員ということもあってか、自衛隊が異様なくらい好感度の高い組織として描かれており、その辺りにアレルギーを受ける人はいるかもしれない。
あるいは、作品の設定上、「もう少し戦略的な描写を増やすべき。煮込み方が甘い」と思われる読者もいるかもしれない。いわゆるif戦記モノを好む人たちにとっては、ライトファンタジー故に、やや緩すぎる作品とも捉えられる。
ミリタリーSF小説というジャンルであれば、ライトノベルに限定すると「フルメタルパニック」があるため、設定が新しすぎるとまでは言わないまでも、私は自衛隊を組み入れたファンタジー作品というものは初めて読んだため、新鮮な感覚で楽しめた反面、自衛隊をここまでリアリティをもって描写する必要があったのだろうか、という印象を受けずにはいられなかった。
日本と諸外国との外交的闘争を描いた部分は、半ばギャグのような扱いなのに、自衛隊組織の描写がやや詳細なので、バランスのとり方がやや歪ではないかと、思わないでもない。
以下、雑感であるが、出版元のアルファポリスは、ネット掲載した作品を単行本化して販売する等、セミプロ作品を積極的に出版する傾向にあるため、作品の水準については作品ごとに落差が大きい。
本作については、セミプロレベルを超えて、十分楽しめる内容にはなっているものの、ネット系作家にありがちな「ご都合主義」が所かしこで鼻につくため、メジャーブランド発のご都合主義作品の数々に、既に飽きが来ている人には、本作は全くお薦めできない。
自衛隊好きの人や、設定の変わったファンタジー小説を読みたい人であれば、本作は十分に選択肢の一つになりうると思う。
その場合の最大の難点は、ライトにファンタジー小説を楽しみたいにもかかわらず、本の価格がややヘヴィであることであろうか。
上記は私見。ご参考までに。
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突如東京に現れた門(ゲート)、その中から飛び出して来たのは騎士や生物、それらの襲撃を鎮圧し中の世界を除くとそこにはファンタジーのような世界が広がっていた。
異世界側は門を閉じようにも自衛隊に占拠されてどうにもできない状態
日本側は協定を結ぼうにも言葉が通じず前途多難な状態
自衛隊の伊丹は異世界の調査をし様々な人物達と出会って行く......
個人的に飽きる事なく読み続けられました、いい小説だったと思います。
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書店で表紙見て、最初の数ページ読んで買い決定。自衛隊ものは「どいつもこいつも」(だっけ?)以来。
通しで楽しく読めました。勿体ないのは誤字誤変換の類。あと、羊皮紙の扱い。簡単に破れないと思うよ。
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ファンタジー×ミリタリーな本作だがミリタリーの知識が0でも大丈夫(たぶん)。
物語も異世界戦記だけでなく現実世界における策謀物語も平行して進むのでスケールが大きい。
そして、なによりも『(エルフ+弓矢)×(Tシャツ+ジーパン)=すごく……新鮮です……』
文章の中にちりばめられている小ネタの数々を知っていると笑ってしまう部分もあってGood。
ある意味で人を選ぶかもしれないが(小ネタ的な意味で)、読んでしまえば気にする事はない。
細かいところで行くと言葉の壁の描写が細かく表現されているのが新鮮だと思った。
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ファンタジーに出てくる萌え設定を詰め込みまくり
見た目と実年齢に差のあるゴスロリ亜神にファンタジーの王道エルフ
じゃじゃ馬な皇女様に亜人種メイド
そして、ドラゴンに近代兵器で立ち向かう自衛隊
出てくる自衛官も堅苦しい人物ではなく、やる気のない飄々としたオタクに、亜人種萌えの部下に、格闘技を使う小柄な巨乳に、物腰は柔らかいけど時々毒を吐く長身の美女と取り揃えられております
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緑丸さんに勧められて購入。
何やら元Web小説らしい。
現代の銀座に突如として現れた門と、そこから現れたオーク等の化け物達と、剣と鎧で武装された中世風の兵士。
調べてみると門の先には別の世界が広がっており、そこは竜が飛び交い、魔法と剣が跋扈するファンタジーな異世界だった。
調査と国土防衛のため自衛隊が乗り込むが、アメリカや中国等の大国はその異世界の資源的価値を認め、自国の利益を挙げようとする。
また、異世界では強大な帝国が門を奪還しようと軍勢を集めており―――
というお話だったのサ。
ヒロインが、金髪碧眼エルフ少女・ロリ無表情賢者・ゴスロリ殺戮系長命少女(ハルバート持ち)という、なんだか凄まじく偏った編成。
さらに、舞台は現代日本。現代日本。現代日本なのですよ大事な事なので3回言ったっ!!
あらすじの通り、異世界だけの話ではなく、現代日本で諸外国との外交等もあるのですよ。
某国は友好を通じて様々なネタを使いプレッシャーをかけており、某国は常の如く日本を非難し、某国は秘密裏に特殊部隊を日本に派遣していたり…と。
また、日本内部でも、いつもの如く反戦感情を煽る某新聞や某新聞とか、何処ぞの市民団体による代案のない反対とか。
しかし味方側も有能で、昼行燈なオタク主人公や、某元総理大臣に似た政治家や、日本の自衛隊そのものが大体有能。
異世界からの攻撃や、外交的な嫌がらせを現代日本ならではの方法で上手く排除・回避するのが面白い。味方側が上手いとストレス無く読めるのがとても気が楽。
また、異世界側の視点から自衛隊の行動倫理・火力・技術力を見るのも楽しい。
銃火器の威力に驚く事から始まり、日本の慎重さ・低姿勢に驚かれたり、空挺部隊のノリの良さと火力に荘厳な物を感じてたり。
…ワーグナーのワルキューレの紀行を流しながら突撃していくんだぜこの自衛隊の空挺部隊…。
ネットやってるとクスりとくる小ネタもあちこちに。
元Web小説だけあって、ずいぶんはっちゃけてます。
早く3巻出れ。
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オタク自衛官でありながらレンジャー特殊部隊所属、逃げ足だけが速くて誰にも捕まらないという主人公がオタクが泣いて喜びそうなゴスロリ娘とエルフ娘、魔女っ子、男装のお姫様を脇に置いた異世界と現実をまたにかけて活躍するストーリー。こうかくと、ばりばりの戦国自衛隊ばりのSFファンタジーとなるが、とても軽いのだ。死も安直に描かれていてゲームの様。小説としての深みは足らない。自衛隊という軍隊でない群が、その活動制限の中で苦労しながらも敵を倒すというアイデアは最近の怪獣もの映画から持ってきている感が強い。面白いのは、言葉が通じない通訳のおかげで、自衛官の言葉が異国のものに脅迫の様に伝わるさま。今はお姫様相手なので、ままごとに近いが、皇帝相手だとどうなるか。戦争も政治も描こうとしているので、今の様なゲーム小説でどこまで描くことができるか。
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亜人なんかもいるローマ帝国風ファンタジー世界に自衛隊が乗り込んでいって逃げ足だけが取り柄(そんなわけはないが)のオタク自衛官が活躍する話、と説明すると面白さが伝わらないと感じるが端的にいえばそんな感じ。
平易な文章で読みやすく、とても良い娯楽。
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ファンタジー系のゲームが好きだったり自衛隊が好き(?)な方にはオススメ??結構ぶあついですが、この手の内容が好きな方ならすぐに読破しそう。
ファンタジー色が強いので、現実的にもう少し突っ込んだ内容だったらもっと面白かったかも。
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長かったけど一気に読み終わった!普通に伊丹いいよね。こんな自衛官いたら養ってください的な話ではなく結婚してくださいだよ。
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私の好きな自衛隊モノとファンタジーが一気に読めるとは!と気になっていた。読んで良かった。
特に戦闘シーンのドラゴンとの戦闘と異世界の市街地防衛戦が好き。
魔法の筒をもった緑色の人達が魔法の呪文を唱えてドラゴンを倒した!と噂になる場面、ワーグナーのCDを用意したヘリによる空中機動作戦は面白かった。
ただ、ロウリィが出てくるとファンタジー世界の登場人物にしてもちょっと異質な感じがしてしっくりこない気がする。
描写も細かくて、言葉が通じなかったり、日本では当たり前の事が異世界では謎の行動だったりして上手くいかないのも面白かった。
登場人物の中では嘉納さんが良かった。
さらに異世界の資源などについて日本と周りの国々との外交問題も絡んできて続きが気になる。
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自衛隊員が現実世界とファンタジー世界を行き来するという一風変わった小説の第1巻。
戦国自衛隊のようにタイムスリップするのとは違って、両方の世界を門(ゲート)で行き来する。
(わかりやすくいうと、どこでもドアって感じ。)
作者は元自衛隊員らしく、自衛隊に関する描画が少しリアルかも。
ある場面に賛否両論あるようだが、まあそこを除いて1つのファンタジー小説として読めば、十分楽しめる。
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Web小説からアルファポリスで書籍化という流れで
「レイン」を以前読んでいて、あれがイマイチだったので
あまり期待していなかったのだけど、
これは面白いですね。
世界観や設定が比較的しっかりしているので
本の世界に入り込みやすい。
いろいろとパロディ的なところもあって、
それもまた楽しいかも。
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いやーおもしろい いいわあ。伊丹さんがいい。タイラー元帥(吉岡平作)だの パトレイバーだの 少し雰囲気はちがえどヤンウエンリー(田中芳樹作)だの 私好み。