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逆説の日本史第4巻!!遂に武士・侍・もののふ(くどい!)が登場します♪
「源氏物語」「竹取物語」に隠された意外な事実!!とても面白かった。自分は、日本史の授業は、現代史を小学生の頃からしっかり教えた方が良いと思っていた。「大宝律令」や「大化の改新」よりも、近代日本史を教える方がより身になると考えていたが、このシリーズを読んでその考えが変わった。この本を読むうちに“歴史は繰り返す”と云う言葉が脳裏に浮かんで消えないのである。
平安時代が、今の日本の状況と酷似している事。何故、日本人は軍隊を毛嫌いするのか?憲法第9条で軍隊を放棄しておきながら軍事力(自衛隊)を有し、しかも自衛隊法と云う法律まである矛盾。平安時代でも同じ事がおこっていた!!そして軍隊を毛嫌いし、部落差別をする日本人のケガレ思想に大いに納得した第4巻であった。
軍隊を放棄した平安時代がホントに平和な日本であったか…逆であった事実。国民・国家を守るもの=軍隊がなかった平安日本で、人々は武器を持ち自分で自分を守らなければならなかった…それが、武士の始まりであった。
軍隊を排除した平安時代のあとに、誰の時代が来たか!平安時代を今の日本と捉えると…。歴史は繰り返すのか
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日本人の精神性の本質。
自分の中に見いだせるか?ケガレ忌避思想
差別を生む、世界でも稀な理由とは?
ハマります
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「六歌仙」と「源氏物語」の謎、推理小説のようでとても面白かったー 平安時代はやっぱりくそみそに言われるなあ… 穢れ思想うんぬんについては顔面に水ぶっかけられたようなそんな 目が覚める思いです。
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怨霊、言霊、穢れから日本史を見据える《赤松正雄の読書録ブログ》
日本史をおさらいするうえで比類なき面白本をようやく見つけた。歴史の書というよりも歴史推理小説といった方がいいかもしれない。かねてからの「歴史通」や、今はやりの「歴女」には、何を今更と言われよう。このシリーズが世に出てもう10有余年も経っているのだから。しかし、恥ずかしながらその存在を私は知らなかった。井沢元彦『逆説の日本史』1~12である。未読の方は、まず文庫の第一巻を購入されることをおすすめしたい。
日本史を追う井沢さんのキーワードは、怨霊、言霊、穢れの三つ。彼はことごとくをこれで抑えていく。見事なまでに。彼にかかれば歴史学者は形無し。木っ端微塵にやっつけている。宗教の本来的な役割を知らずに、文献至上主義に陥ってることの弊害を事細かにまた繰り返し飽きもせずに説く。読んでる端から忘れがちな私のようなものには、まことにこれは助かる。しかし、この手法ではさぞかし正統な歴史学者や同業他者から嫌われよう。であるがゆえに、あまり世の中に評価されていないように思われるのは、著者ならずとも口惜しい。
近眼の人が寝ぼけ眼に顔を洗ってメガネをかけた時のように、ぼんやりしていた歴史絵巻が忽然と姿を現すのは嬉しい限り。というのは少々ほめすぎかも。だが、古代から中世にかけての日本人たちにとっての、様々なる神社仏閣の存在や「和歌」の持つ意味が判明するのは大きな収穫であった。軍事について現代日本人がとかく敬遠しがちなのは、何も戦後に始まったことではなく、古代からの歴史に根ざした伝統であることを知ったことも大きい。
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武士とケガレについて,そして,差別の根源もケガレからきているということを本章では主に物語っている。
日本人にとって平和とは最も大切なものである。ゆえに最もキレイでなければならない。ケガレ=悪,清浄なもの=善と考えているのが日本であり,和信仰の信徒でもあるので平和は最高の善であると考えている。
平和はキレイなものなのでケガレとは一切関係がない,ケガレに少しでも触れればキレイではなくなるのだから。このため,軍隊が平和を創造することはあり得ないと考える。軍隊は死のケガレに触れるからである。ケガレに触れた時点でそれは本物の正しい平和ではなくなると考えているのだ。
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ケガレ思想と差別の謎
・『古今和歌集』と六歌仙編―”怨霊化”を危険視された政争の敗者
・藤原摂関政治の興亡Ⅰ
良房と天皇家編―平安中期の政治をめぐる血の抗争
・藤原摂関政治の興亡Ⅱ
『源氏物語』と菅原道真編―ライバル一族を主人公にした謎
・藤原摂関政治の興亡Ⅲ
「反逆者」平将門編―初めて武士政権の論理を示した男
・院政と崇徳上皇編―法的根拠なき統治システムの功罪
・武士はなぜ生まれたのか編―「差別」を生み出したケガレ忌避信仰
・平清盛と平氏政権編―「平家滅亡」に見る日本民族の弱点
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藤原道長ただのボンボン。超ワンマンな極悪非道な奴。
五代前の良房からせっせと作ってきた藤原包囲網という権力をなんの苦労もなく受け継いだ。
そんなふざけた藤原政権に立ち向かった田舎っぺ平将門。
以後100年かけて平清盛政権へと向かう。
本書が紀伝体で書かれているため、正直年表的な感覚は乏しいが、時代の流れはよくわかる。
平氏と源氏。天皇と上皇。
学生の頃は編年体で学び、なんとも合点のいかなかった人間関係が、おぼろげながらつかめた。
なぜ、武士が生まれたのか?
今では納得。
そして、ぴょーんと現代に飛んで、自衛隊という存在の仕方にも、合点がいった。
やっぱ日本人は何年経っても日本人。
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平安の刀伊の入寇というものを初めて知りました。政治への(今につながる)危機感も分かりました。・・・が、少々くどい。歴史の話を読みたいの。現代の憲法批判は同意する点もあるけど、別著書でして、と思うくらいくどすぎ。途中、何の本を読んでいるか分からなくなりそうでした。ただ源氏物語の謎がいくらか解けたり、穢多に関してよく分かったり、そのあたりはとても興味深かったです
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・どんな人間にも、どこかに「小言(忠告)」を言ってくれる人がいる。これは一見煩わしいが実は幸福なことなのだ。常に自分の行き方に客観的な評価を下してくれる人間がいれば、行き方を修正することができる。
ところが、独裁的権力を確立した人間は、往々にしてこの最も大切なモノを失ってしまう。
・パスポートをもって旅行している人間は、原則として日本政府の主権が及ばない地域にいる。師匠がある場合には助けてもらう、その代わりに外国人が日本で「故障なく旅行」できるように日本政府が助ける。つまり相互扶助をしているわけだ。非武装中立論者には、外国で日本人を守ってもらえなかったときにその国を非難することができない。
・ケガレという思想が日本人にはある。その概念が、武士のおこり
日本が飛び抜けて首都移転の回数が多いのもケガレのせい。平城京にいたって遷都がやんだのは、仏教の力
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歴史の真実なんてわかりっこない。だって、あんた見たの?って聞かれたら返事できないじゃん。僕達が学校で習った歴史だって、いろいろな文献やら、史跡やらから「恐らく確からしいもの」を抽出しただけじゃん。
だから、こういうのもありだと、大いに思う。
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この第4巻では主に平安時代における内容となっており、「藤原摂関政治の興亡」と副題されている章からも分かるように、これまでの藤原氏によって支配されていた政治体制から武士による支配への変革期にあたる時代である。
源氏物語が書かれたのもこの時代であるが、本書の中ではその存在自体が奇跡であると述べられている。11世紀にこれほどまでの長編小説が編まれたこと自体が他国に類を見ないそうだ。
巻の中盤からは日本人のケガレ思想と差別の謎について興味深い考察がなされている。日本人が軍隊保持を嫌うのは大戦による反省だけからではなく、太古からあるケガレ思想によるものであるという説明に共感してしまう。
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大河ドラマの「平清盛」の時代背景を知りたくてこの本をよみはじめました。
藤原摂関家の興隆から武士の成り立ちまで、知っているようで知らなかったことがはっきりわかって、かなりすっきりしました。
鳥羽帝、崇徳帝なんて呼んでいるけど、それは「諡(おくりな)」なんですね。そんなあたりまえのことに気が付かなかった。
「ケガレ」というなんとなく感覚的にとらえていたものをはっきりと認識できたのは大きかった。それを考えると、歴史上の様々な事件の意味がすごく奥深いものに感じます。
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エッセイ。
けっこう叙述が雑。
著者の趣味につき合わされる感じ。
鋭い指摘がないでもないが、全体に冗長。
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このシリーズを読んでいて痛切に感じるのは、「やっぱり週刊誌の連載記事だった本なんだなぁ」ということです。 と言うのもこのシリーズを読んでいると、連載当時のTVやら新聞やらでどんなことが騒がれていて、どの政党が政権を取ってどんな政治を行っていたのか?がそこかしこに見え隠れするんですよね~。 で、その時点で著者がどんな立ち位置で何を考えていたのかはそれこそ鬱陶しいほど力説されているんだけど、テーマとしている話の焦点がボケがちと言うか、置いてけぼりを食らいがちと言うか・・・・・。 もちろん最終的にはそのテーマに戻ってくるし、それなりの結論は出ているんだけど、読了後に強く印象に残るのはクドクドと語っていた「時事的話題」になってしまう・・・・・。
歴史現象と現代を比較して、日本人という民族が持っているある種の特質についてあれこれ考察するという著者の姿勢には感銘を受けるし、目の付け所も面白いと思うんだけど、その自己主張があまりにもくどいために「歴史考察としてのバランス」を著しく欠いていて、逆に彼が主張する仮説そのものまでもが胡散臭く感じられちゃう(要するに自分の主張を強弁するためのぶっ飛び仮説に見え始めてしまう)副作用を読者に与えているような気がします。
そういう意味では話は面白いんだけど酒癖のやたら悪いオヤジにつきあわされて、ご高説を延々と聞かされる羽目に陥って、結構うんざりしてしまっていて、とは言いつつも、ところどころに入る「トリビア的話題」だけはやたら面白くて、次に誘われたらきっと又一緒に飲みに行っちゃう(但し、「トリビア的話題」以外のところは聞き流しておけばいいや・・・というスタンス)んだろうなぁと思っている・・・・・というのと近い感覚で、このシリーズを読み進めているような気がします(苦笑)
第3巻でも散々聞かされた「憲法改正論議」及び「自衛隊違憲論」に関する著者の主張自体はそこそこ説得力もあるし、汲むべきところもあると思うけれど、とにかくくどくて、しつこい。 因みに KiKi 自身はある程度のところまでは井沢氏の意見に共感するところもあるんだけど、彼があっさりと言ってのけている「シビリアン・コントロールを効かせる必要性はある」というところが問題だと思っていて、その一言で済ませられるほど簡単なことじゃないだけに、「あるべき解」が見つけられないと悶々として早○十年っていう感じなんですよね~。
ま、それはさておき、著者も本書で何度も語っているように「藤原摂関政治の時代」っていうのは「庶民的リアル感」からはかなりかけ離れているということもあって、KiKi 自身あんまり興味を持ったことがなかった時代だっただけに、色々と面白い発見がありました。(特に藤原氏中興の祖、良房の記述等) 読み物としてかなり面白かったのは「六歌仙とはいかなる人たちだったのか?」の章で、百人一首でお馴染みの彼らが中央政権ではどんな立ち位置の人たちだったのかは、いずれ KiKi も自分なりに探ってみたいなぁと感じました。
もう一つ面白かったのが「源氏物語」に関する考察です。 KiKi も小学生の頃、当時放映されていた大河ドラマの影響で「平家物語」に興味を持ち、その後「源氏物語」という物語があることを知った時には当然「源氏物語」は「頼朝の祖先にあたる源氏の物語に違いない」と思い込み、その後古文の参考書みたいな抜粋版 & 現代語訳付の本で読んでみたら、頼朝とはまったく関係のなさそうな天皇家の話であることにビックリしたことがあります。
その後、「桓武平氏」とか「清和源氏」という言葉を知り、その流れで「光る源氏の君」という設定にも何となく納得していたようなところがあるんですけど、この本を読んで初めて「源氏」という素性の方々と藤原摂関家の確執みたいなことに思い至り、そこから著者お得意の「鎮魂思想」に結びつけているあたり、若干強引な感じもしないでもなかったけれど、それなりの説得力もあって、いずれ KiKi 自身もこの時代の歴史をもう少し学び直したうえで考察してみたいテーマだなぁと感じました。
実は KiKi は昔からこの日本文学の傑作とされる「源氏物語」が苦手でねぇ。 要するに皇族出身のプレイボーイがあっちこっちの女性にちょっかいを出して、挙句、因果応報、女三宮の不貞に苦しむという話のどこが面白いんだか・・・・と思っていたようなところがあります。 もちろんここで描かれている平安王朝絵巻(王朝風俗)にはそれなりに興味を持ちつつも、そこに溢れる「生活実感の乏しさ」みたいなものが何となく不快だったし・・・・・。 そういう意味では著者ではないけれど、「こいつら、いわゆる政(まつりごと)をいつしているんだ?? 『いとをかし』どころじゃないだろう!! 趣っていうのはないよりあった方がいいけれど、それでお腹はいっぱいにならないんだから!!」とさえ思っていたようなところがあるし・・・・(苦笑)
「ケガレ」という概念に関しては、このシリーズの中で平安時代になって突如として出してきたのがちょっとなぁ・・・・。 個人的には KiKi も日本人の精神構造の中核にあるものはこのシリーズに出会う前から、井沢氏のいう所の「怨霊信仰」「言霊信仰」「ケガレ忌避信仰」にあると思っていたんだけど、この巻で「武士の誕生」の話が出てくるまでこの「ケガレ」に関する記述がほとんどなかったのがちょっと中途半端な感じがするんですよね~。
個人的にはこの「ケガレ」という概念は、縄文期から弥生期に至る過程で生まれてきた概念なんじゃないかと思っているし、ついでに言えば「霊」と「穢れ」は表裏一体の概念なんじゃないかと思っているんだけど、いずれにしろ「古事記」の世界にも「穢れ」と「禊」を思われる記述があるぐらいなんだから(イザナギの黄泉の国からの帰還時とかスサノオの狼藉とか)やっぱり著者が言う「古代人の感覚」を大事に歴史を考察するのであれば、更には「逆説の日本史」の精神で言うならば、通説的にこの概念の流入期とされる平安期にこの「穢れ」を出してくるのではなく、もっと遡って欲しかったなぁ・・・・・と。
さて、次は「源平合戦」から「武士の時代」へ進みます。
(全文はブログにて)
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平和とは、むなしい言葉。戦争の無い状態。暴力団まがいの手練手管を要する。綺麗なものではない。家康の豊臣滅亡させた例。日本は歴史から何も学んでいない。歴史から何も学ばない国である事が歴史から分かる。頂点に至った時のグランドデザインがないからだ。