電子書籍
落語ミステリ
2023/01/17 08:58
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投稿者:どら - この投稿者のレビュー一覧を見る
大富豪の遺産や金塊を落語家としての名声に置き換えてはいますが、天災に閉ざされた村での連続殺人といういかにも王道な設定 伏線があまりにも堂々としすぎているので、ちゃんと読める人には真相を当てるのは簡単かも(僕は当然ムリですが)
落語の面白さと雰囲気、特に(ありがちかもしれないけど)不気味な終わり方が好みでした
それにしても探偵役の編集長、なかなかの無茶ぶり男 彼がちゃんと説明していればわりと防げた事件もあった気がするんだが 部下にはなりたくない人だなあ
あとある登場人物がむちゃくちゃ生きるの下手な人で見てて辛かった(笑)
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落語とかけて本格ミステリととく。そのこころは?
『季刊落語』の新米編集者・緑は、春華亭古秋一門会の取材を命じられ静岡の寒村を訪れる。その会は次代古秋を指名する一大イベントであったが、悪しくも大雨で村が孤立化。さらに後継者が次々と殺されていく事件に発展していく。名探偵の顔も持つ編集長・牧に電話で情報を伝えつつ、さらなる悲劇を防ごうと緑は奔走する。
芸を極めようとする者が陥る狂気を、しっかり描いてたんじゃないかな。
最後に詰め込みすぎ感があったのと、地の文があまり上手くないのが残念。(人物の配置がわからない描写が多かった)
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殺人事件に落語に過去に、いろいろ絡めてよく練られてる。
でも目撃者役の性格がちょっとうざくて、その分テンポが落ちてる感じ。
安楽椅子探偵風だとしても、真打の出番が遅すぎた。
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古典落語「七度狐」を元に豪雨により孤立する僻地の村で起こる連続見立て殺人。
ベタですね。でも嫌いじゃない。
その村で昔起こった曰くありげな事件だとかそういうのもからめて・・・・やっぱりベタですねw
ただなんとなくちょっと「殺されて→でも落語の稽古は」みたいなのとか幾分しつこい印象。読んでいて中だるみしました。そうなってくると最後の真相みたいなのも読んでいてぴりっとするものがなくて・・・そうなんだ~くらいな感じで終わっちゃいました。題材はいいのに残念。
とおもったらこれってシリーズものの第二作だったんですね。第一作を読んでいたら印象違ったかな。。。一作目を読んで再読してみようかな・・・
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七度狐の、騙し七回を聴いてみたい。
上方落語をあまり観に行く機会がないので、
テレビで観たなあ、って感じしか無いけども。
ミステリーとして面白く読みました。
見立て殺人や、安楽椅子的な推理。
でも、動機とか、人間関係とか、
そうなるもんかなあ、って思ったりもしたけど。
そもそも、そこまでしてしまう人が、
賭けよう、とか思うのかな?とか。
落語家の落語に対する姿勢みたいなのは、
それぞれあるだろうけども。
編集長の牧さん、切れ者ですが実際に上司だったら、ちょっとな。
あの電話のやり取りはないよなあ、緑さんは頑張ってると思う。
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世襲とされる「古秋」の名をかけて落語合戦に挑む息子たちが、次々と「七度狐」の見立てで殺害されて・・・
よくできてるけれど、ちょっとクドイかな。
芸の為なら、なりふりかまわないって人は確かにいそうで、怖い。
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七度狐という話を知らなかったからか今ひとつ話に乗り切れなかった。山村で見立て殺人と言えば、岡山方面を思い出すが、この作品は静岡だけあって、ストーリーとテンポはそれほど重くない。ただ全ての謎が解けた時の読後感は重い。落語家も芸術家であろうし、その名がいかに重いものかはよくわかっているつもりなのだが・・・やはり短編のほうが面白かったかもと少し思ってしまったのが残念。面白くなかったわけでは決してない。本格らしくロジカルだったし。ただ犯人は予想の範疇だったのも付記しておこう。
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豪雨で孤立した村に見立て殺人。事件が落語の話や過去の因縁と絡まって、たいへん私の好物でした。こういう感じの大好き。ネタの散りばめ方のほどよさと事件の起こるテンポが、タイムライン的に妥当な感じで進んでいくので一気読みでした。
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落語専門誌の編集者を主人公としたミステリシリーズ第2弾にして、初の長編。閉ざされた山村、落語に見立てられた殺人、名跡の後継者争い、などなどある意味ベタな本格要素がたっぷり詰まっています。最近なかなかこの手のものにお目にかかれないので、喜んで楽しんで読みましたよ。使い古されたネタを新たに料理して出すのは、古典落語と本格ミステリの類似点であり、面白さなのでしょうね。
前作からどうも探偵役の推理経路が飛躍し過ぎている感はあったのですが、今作は長編ともあって丁寧に伏線が張られていたので、そこは気になりませんでした。ただ探偵役お馴染みの変人ぶりの方向性が合わないなとは思いましたが。
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※ちょっと辛口?
陸の孤島、見たて殺人、安楽椅子探偵…全部大好物です、ありがとうございます( ^ ^ )
本格好きには堪らない本格要素てんこ盛りで嬉しいな~、で終わりたいところですが、どっこい本格風にしては珍しい二時間サスペンスドラマのようなテイストです。良くも悪くもアッサリ。謎解きを楽しむ前に話の流れで犯人が分かります\(^o^)/キャー
まず、殺人現場や死体の状態が、見たて以外の本格要素が無い。これだけの死体を並べておいて、見たてと分かりやすい動機だけでかなり引っ張る。これに似た話、浅○光彦のドラマで見たことあるような…な印象です。せっかく浅○光彦と違って陸の孤島っていう美味しい本格シチュエーションがあるのに、どこか本格に徹しきれてない。この作風だから読みやすいし面白い、て方も多いでしょうが、狭量なミステリスキーにはちょっと物足りないかと。
とは言え、軽い頭の運動には楽しめる読みやすさです( ^ ^ )
あと、蛇足ですが、表紙がそそらなさすぎる。新潮文庫ならまだ分かる歴史小説ぽい味わいですが、これは…装丁買いは絶対ないような地味っぷりですよ…
兄弟三名の中から名跡の後継者を決める講演会に、落語雑誌の編集者として招かれた緑。開催されたのは、辺鄙な山間の村。折しも襲来した豪雨で孤立する村で、次々と後継の候補者達が殺害される。上司の牧と連絡を取り合いながら、緑はやがて一連の事件が45年前に失踪した五代目の残した落語の演目の改訂版「七度狐」の見たて殺人だと気付くが…
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落語雑誌の編集者である牧・緑シリーズの長編。
ある名人が、跡継ぎを決めるために開催しようとした一門会の準備中、後継候補者が次々に殺される。
取材に来ていた緑が巻き込まれ、牧が遅れて駆けつけて事件を解決する。
落語家が芸に命をかけているという前提に慣れていないと、いまいち理解できないかもしれないが、先に短編集を読んでいたので違和感なく楽しめた。
人が簡単に殺されすぎだけど。
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落語シリーズ初の長編。落語に詳しくないため、おしまいまで興味を持って読めるか不安だったが、まったくの杞憂。テンポよく話が進み、最後の最後まで謎解きも楽しめた。続編も期待!
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牧・緑のシリーズでもう少し軽いタッチかと思っていたら、意外なほどに本格ミステリー。しかも過去を引きずる連続殺人。警官は全く頼りにならない。
落語ものの見立て殺人。犯人は予想しやすいが、その背景は予想外。牧は冷静過ぎる。
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しまった。シリーズ物で一作目じゃなかった。。。けれども話は独立してたので良かった良かった。落語を題材にすえての展開。題材にかけての二転三転で面白い
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よく出来た作品だと思う。
落語に絡めたミステリーだけど、
落語を知らないと楽しめないわけでもなく
落語とミステリーをうまく料理している作品だと感じた。
ただ、残念ながらあまり好みではなかった。。