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うー、良かった。ラストは涙ぐんでしまった。(久しぶりだなあ…)
失踪した父から毎年手紙が届く女と、家族のために殺人を犯してしまった男の物語がリンクしたとき、明かされる家族への無償の愛。
くぅ〜っ(T ^ T)︎!!
おとん!アンタ間違ってますぜ!けどその愛は本物ですぜ!って感じ。
しかし殺人犯を9年も待ち続けた歌子は理解出来ない… 。
そして自分のために殺人を犯した弟を差し置いて、家族でひっそり暮らしていた兄たちも。
中学に入ってから真実を告げるって話になってるけど、それ耐え切れませんから!
失踪は罪ではないけど、詐欺は罪ですから!
とか言いたいことは色々あるが、まあいい一冊だったよ…。
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徹夜してしまった......仕事に行かなきゃなのに...。
小杉健治、聞いた事のない作家だけど、背表紙の文章に惹かれて購入。予想以上に良かった。
構成はミステリーでも有りがちな構成で、二つの別々の物語が交互に語られるというもの。この二つの物語が、どのように結びつくのかが大きな焦点となっている。
また、動機や事件の真相をに興味を持たせるのはもちろんだが、家族の絆、父と子の愛情について語られている部分が本書の特徴だと思う、
麻美子と伸吾の姉弟の元には十年前に失踪した父から、毎年、誕生日に手紙が届いている。しかし、麻美子の婚約者が殺され、弟の伸吾が容疑者と逮捕されるというとんでもない事態が起きる。
一方、9年の刑期を終えて出所した圭一は、自分が殺人を犯すキッカケとなった兄の焼身自殺について調べ始めるのだが、そこで明らかになっていく兄嫁の怪しい行動...。
この二つの物語、いったいどこで繋がるのか、全然、見当も付かない。なにしろ材料が小出しにしか提示されない。かといって、読んでいてダレることもなく、先が気になるから寝る時間を削ってでも読みたくなってしまった。人物の描写というよりも、配置が上手いんだよな。内面の描写で読ませるんじゃなくて、気になる人物を気になりそうな場所で描いてる。
なぜ父は姿を消したのか?これが最大の謎なんだけど、読み終わって思うのは...
う~ん、他に方法なかったのか!?
って思った。お父さん、馬鹿なことしちゃったなぁ!ってのが正直な感想。妻や子への愛情あってのことなんだろうけど、やり方が違うよね...。
そうは思いつつも、ラストの場面、ちょっと泣ける場面だった。泣かせよう!って作者の意図が見える気もするけど、父親の心情を思うと、泣ける...。
ミステリーの謎解きとしても水準レベルはあるな。プラス父から子への愛を描いたところが良かったなぁ。父親の選んだ行動の是非は別な話だけど...。
☆4個
背表紙~
家族を捨て、阿久津伸吉は失踪した。しかし、残された子供、麻美子と伸吾の元には、誕生日ごとに父からの手紙が届いた。十年が経ち、結婚を控えた麻美子を不幸が襲う。婚約者が死体で発見され、弟が容疑者として逮捕されたのだ。姉弟の直面した危機に、隠された父の驚くべき真実が明かされてゆく。完璧なミステリー仕立ての中に、人と人との強い絆を描く感動作。
うん、人と人との絆だ!本書はそこにも触れてる。圭一の兄の....。これ以上書くとネタバレになっちゃうな。
たしかに父から子への愛情だけでなく、人と人との信頼というか絆にも触れている。
良い小説だった。
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「どっかで見た感」があった。ドラマとかになってるか?
視点が交互に変わりながら進むので
どうつながるのかなぁと思って読み進んだ
いろいろな要素をうまくミックスしているなぁと
ただ、お父さんの想いはわかるけど
主人公も言っているように
それはどうかと思う選択だった
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ミステリーなのか純文学なのか?
ミステリーにしては描写がクドく感じる部分がある。
純文学としても中途半端感がある。
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4月-10。3.0点。
家族を残して失踪した父親。娘が中学の時。
娘は婚約するが、婚約者が殺害される。弟が容疑者として逮捕。
弟が犯人なのか。婚約者は愛人を殺害した疑い。
また、同時に刑務所出所した男の物語も。二人が交錯したとき、真実が。
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10年前に家族を捨て、毎年誕生日に手紙を送ってくる父親を探す麻美子
10年前に兄の壮絶な焼身自殺を目の当たりにし、ある事で刑事を殴り殺した圭一
父親を探す麻美子と兄を自殺に追い込んだ原因の義姉を探す圭一
接点はないようだが次第に内容が交差しやがて二人の接点が生まれる。
お互いの探し求めていた事は解明するがそれは思いもよらない結末だった。
父親を探す麻美子と義姉を探す圭一、お互いの目線で書かれた内容が交互に進んでいく。
最後の方、圭一の自殺に対する思いには深く同意したが、麻美子の父親の本当に最後の手紙には泣きました。
感動の作品です。
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家族を捨て、阿久津伸吉は失踪した。しかし、残された子供、麻美子と伸吾の元には、誕生日ごとに父からの手紙が届いた。十年が経ち、結婚を控えた麻美子を不幸が襲う。婚約者が死体で発見され、弟が容疑者として逮捕されたのだ。姉弟の直面した危機に、隠された父の驚くべき真実が明かされてゆく。
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親子の絆を描いた物語
しかし、本当に父親として子供たちのためにすべきことはなんだったのかを考えさせられる物語です。
本書は、ずいぶん昔に一度読んでいました。
すっかりストーリを忘れていましたが、だんだんと思い出してきてしまい、自分でネタバレすることでミステリとしての面白さは半減でした(笑)
とはいうものの、子供を持つ父親としての考えさせられる物語となっています。
ストーリとしては、失踪した父親から毎年、姉弟に届く手紙。その手紙を支えに生きてきた姉に不幸が襲います。
本当に自分が愛している男の工場を救うため、資産家と結婚を決意する姉。しかし、その婚約者が殺され、弟が容疑者として逮捕されてしまいます。
弟を救うため、その事件を一人で捜査していきます。
そして、それと同時並行でもうひとつの物語。
義姉を救うために刑事を殺害した男。9年の刑期を終え、出所後、義姉の行方を追います。
なぜ、刑事を殺したのか?9年前に起きた事件の真相を明らかにしていきます。
この2つの物語が、姉の視点、男の視点と切り替わりながら進んでいき、その探偵役の二人がひとつの真実にたどり着きます。
なぜ、父親は失踪したのか?
9年前の事件の真相は?
男が本当に守りたかったものは?
そして、父親が守りたかったものは?
そんなストーリ展開です。
ご都合主義的な展開が多く、姉が一人で、そんなところまでてきぱき捜査できるか?とか、そんな都合よくぽんぽん謎が明らかになるかぁとか、ありますが、本書の真髄はそういった謎解きの面白さではなく、この父親が命がけで家族を守るために実行した策略、その思いの強さ、託された人の絆、それを前面に押し出すためのものだと思います。
とはいえ、この父親の選択については自分としてはNOです。
自分を犠牲にして他人を幸せにすることはできません。
最後に出てきた数多くの手紙には熱いものがこみ上げてきました。
お勧め!
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遅々として進まない展開。案の定な結末。他者目線じゃなく本人目線ならもっと泣けただろうにという事の真相。そんなことは関係なく、やっぱり手紙で泣けてしまう。まさかそんな数だったなんて。
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展開は良いと思うし、びっくりな展開でラストは感動的。
うん、終わりの方は良かったな。
でもそこに至るまでがなんだか乗り切れない感じだった。
ストーリーをひっぱる二人にイライラするからかな。
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積読本が一掃されたので本屋を物色。
で、平置きの中で発見。
タイトルだけだと親子感動ものが想像されて一旦スルーしかけたがまさかのミステリ。
これはと思って手に取った。
二軸の話が平行に進む物語。
「この話、どこで交わるの???」と気を揉むくらいに繋がりそうで繋がっていかない。
期待感が高まる。
…が、とにかく主人公二人の思考と行動がまだろっこしい。
そしてとにかく「きっとこうだろう」の想定と思い込みが激しい。
進んでいるんだかミスリードされているんだかわからなくなる。
作戦か?
帯は…盛りすぎ。
「おもしろさ保証」はわかるが、この物語は「涙」とか「感動」とかがメインじゃない気がする。
解説はバランスの良い王道。
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20180922 テーマは家族の絆、とのこと。絆と言う言葉は色々便利に解釈できて、さまざまな疑問点がその一言で解消されると。まさか?でも、絆だからできるんではないか?途中少し疲れてしまったのも細かい事をやたら丁寧に記述しているせいだったとおもう。がそれが最終章の盛り上がりに繋がっている。平和な日曜にゆっくり読みたい本だと思う。
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読了⭐︎3(2019・2冊目)
「父からの手紙」小杉健治作
本屋のPOPに惹かれて手に取る。
最後の方がやっぱりかなぁと、作り過ぎ感はありましたがもそこそこの伏線で楽しめた。
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二人の主人公(二組の家族)、一人は刑務所から出てきたばかりの男、もう一人は家族を捨てて出ていった父親から毎年手紙を受け取る他人のために結婚をしようとする娘、交互に描かれながら、最後は重なり合って事件の真相を描くという手法は秀逸だ。面白かった❗
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最初はどうなるのかさっぱりわからなかったけど、麻美子と圭一が出会い話はどんどん進んでいきました。
家族のあり方、家族への愛、命についてとても深い小説でした。
小杉健治さんの本は初めて読みましたが他の本もぜひ読みたいです。