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あらこんなところにジェンダーが(涙)
2003/07/15 18:52
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:べあとりーちぇ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと忘れていたことだったのだが、本書を見つけて「文庫版が出たのか。ということはそれなりに売れる/売れたってことか。はあ〜何だかなあ…」という思いを新たにしてしまった。
ぶんか社から出た単行本版「くたばれ! 専業主婦」の制作裏舞台を目撃したことがある。古い話だし結構有名になった騒ぎなので書いても構わないだろう。
とある女性専用ネットコミュニティに作者・石原里紗氏がいらして「働く女性のための本を執筆している。ついては参加者にアンケートを取りたい」と、一連の質問事項をアップした。回答はメールで…ということだったのだが、設問を読んで筆者は驚いたものだ。「あなたの母親は専業主婦ですか」「母親の姿を見て育ってどう思いますか」。極めつけは「専業主婦に言われて腹のたった言葉は何ですか」!
ピンと来た。働く女性のための本というが、つまりは何というかある種の鬱憤本なわけだ。真面目に回答した参加者の怒るまいことか、そのコミュニティは大騒ぎとなり、ついには会員対象のアンケートは全面禁止ということになってしまった。当時のオビに「あの女性コミュニティでアンケート調査」という文言があったらしく、その削除要求まで出て本当にスッタモンダしたものだ。
働く女性の待遇は確かにまだまだである。就職時の面接試験でのあのうんざりする「結婚したら仕事は」「子供を産んだら仕事は」攻撃をはじめ有形無形の待遇差別、足りない保育園、ままならない家事分担、親世代とのカクシツ等々本当に大変であるのは間違いない。
だがそれを「これだからオトコは」「これだから専業主婦は」と攻撃するのはどうだろう。働く女性がいろいろであるように、オトコだって専業主婦だって千差万別、判っているヤツもいれば判ってないヤツもいる。それをひとくくりに専業主婦は、と論じることは、一種のジェンダーの罠にすっぽりと嵌っていることに他ならない。
まず結論(というか鬱憤)ありきの論調や取材姿勢は問題外として、石原氏に決定的に欠けているのがこういったジェンダー的な認識への疑問である。本当は論評に値しないところだろうが、本書や前作「ふざけるな専業主婦」を久しぶりに再読し、ジェンダーフリーな社会、個々人の生き方が本当の意味で尊重される社会の遠さを思い、うんざりするのを通り越して何だか哀しくなってしまったので書いてみた。
ちなみにこれらへの反論本「専業主婦への応援歌—石原里紗をぶった斬る」(小宮山慎・著、新風舎)という本も出ているらしい。こちらはどんなアプローチだろうか、読んでみたいものである。
著者の人間性にも
2020/07/24 21:02
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投稿者:あけみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ふざけるな』から始まり『さようなら」で終わる、専業主婦糾弾シリーズ。
最近、電子書籍化されていることを知りました。
もう20年以上も前に出版された本なのに、この本が電子書籍となって蘇ると言うことは、未だに、専業主婦に対する風当たりが強いと言うことなのでしょうね。
私自身も近所の専業主婦には、あまり良い印象を持っていません。
腹の立つことが多いのだけど、全ての専業主婦が悪だとは思わないですし
さすがに税金泥棒だとは思ったことも無かったので、なぜその発想になるのか不思議で、同じ専業主婦に対する嫌悪感でも、私とは全く違うなと思いました。
関わりを持ちたくないのなら関わらなければ良い。
詮索して欲しくないのなら、自分も専業主婦の行動逐一を詮索しなければ良い。
やられたらやり返すスタンスがどっちもどっちとしか良いようがなく、石原さんの執念深さと言うか、人間性に問題があるように思うし、敵も多いだろうなと思いました
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