紙の本
王道のミステリーテーマを扱ってます
2018/05/19 19:36
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
風俗で働く女性を探偵役に据えた7編からなる連作短編集。
東直己氏の作品の中では珍しく、謎解きがメインになった作品でした。
密室殺人あり、ダイイング・メッセージありの王道のミステリーテーマを東直己氏らしいユーモアと皮肉も塗して書いておられます。
楽しい読み物に仕上げていますが、権力・権力者に対する厳しい眼差しは本作でも健在なのがファンとしては嬉しいところでした。
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探偵…のジャンルの中でも、職業探偵(私立探偵とか…)と、非・職業探偵に分けられると思うんだけど、この本はその非・職業探偵の方です。変な分類だけど。例えば明智小五郎とか金田一耕助とかが職業探偵さんで、浅見光彦とか工藤新一(笑。他に思いつかなかった…)とかが非・職業探偵さん。コナンは違うかなあ?で、この主人公の「くるみ」さんも素人さんで、本職は…風俗嬢です(笑)…都筑道夫さんの「泡姫シルビア」シリーズという名作(このシリーズ好きですわ)もあるけれど、こういった職業の人って人間観察が厳しい人が多いんじゃないか、また事件に「巻き込まれる」頻度は普通の職業よりは多いんじゃないかな?とは思いますね。そこのところはうまいかも。トリック等はうまいです。…解いてゆく方法がまあ独自であること(笑)…陰湿な感じじゃなくって明るい雰囲気なところは「買い」です。…しかし題材上、子どもにお勧め♪とかは決して出来ないので(笑)ちょっと困っちゃう本かも。面白かったです
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読みはじめてから、生臭い話なんだと気が付いた間抜けな話はさておいて、ミステリーとして読んでもそれなりに楽しめるのではないか。どの話にもきちんと伏線を張った上での解決が用意されているのが好印象。最後はベタなハッピーエンドだがそれがまた嬉しい。ただ主人公の職業が違えばばまた話は変わってきたのではと想像したりする。それなりに面白かったけどね。
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風俗嬢探偵のお話。
まあまあやね!
おもしろくないことはないけど、そこまでおもしろいわけでもない、くるみが可愛いだけのやつ。
たまにむっちゃエロいシーンがある。
そのシーンを書いてるのが、太ったヒゲのおっさんて考えると、あかんあかん、てなる。
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探偵役がソープ嬢というススキノ探偵シリーズの著者の作品。まぁ結局どこでどのように働こうが、自分をどう保って筋を通せるかだろうけど、惰性で生きてるよりもよっぽど楽しい人生を送れるでしょうね。そして、この短編シリーズはまだ続いて欲しかったけど、終わり方があれでは、シリーズ完結も仕方ないですね。
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お初の作家さん。
ソープ嬢探偵。
本当に、昔の「ピンク街」と云う感じでほのぼの読めます。
短編集です。
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東直己さんの本、久しぶりに読んだー!
探偵はバーにいるシリーズぐらいしか読んだことなかったな。
北海道のある街のソープで働くくるみ。人間観察が趣味で、勘が尖く凸凹コンビが持ってくる事件を推理する。
短篇集になってて、さまざまな事件が起こる。その事件も大したものじゃないんだけど、くるみの推理で解決。
ソープ嬢が主人公だからとそんな官能的ではなくて、サクサク読める軽いかんじ。
ちょっとエロ注意なとこもあるけど。
続きがあるなら読みたいな。くるみと若木刑事の関係も気になるし。
2015.12.16 読了
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北海道来内別市(架空)
道北の原生林の中、突如現れたピンク街。
行政と警察の庇護により、闇社会の関与を締め出し、全国の訳あり女性が安心して働ける街。
そんな街で起こる珍事件を地場のデコボココンビの刑事とソープ嬢探偵が活躍する一冊。
生まれも育ちも北海道の著者。
『探偵はバーにいる』シリーズ始め、榊原シリーズも北海道の各地を舞台にしたハードボイルドだが、本作は東氏の中では異色のライトな作品でした。
北海道の開拓史から、国との既得権益は必ずと言って良いほど描かれるが、郷土愛を感じる。
でも、東直己氏はハードボイルドの方が読み応えはあるね。
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市を上げて、そちら方面に力を入れている場所に
今日も若い女性がやってきた。
ここまで手厚いと、確かに生活しやすそうです。
7話の短編で、うだつの上がらない刑事コンビに
助言をしてみたり、自力で解決してみたり。
仕事が仕事なので、そちら方面の話が出たりしますが
そこまで関係ないので、さくさく読めます。
壺売りが来たのには笑えましたがw