投稿元:
レビューを見る
昭和の戦争をトピックにわけ、その原因、経緯を分析している。
戦中の軍部、行政の動き、天皇の意味、戦後の体制などが考察されていて、史実を学ぶものとして読むのもよいと思われる。
しかし、非常に重要な点はサブタイトルにある「戦争観なき平和論」である。
自分自身、右の人から見れば左に見え、左の人から見れば右に見えるように、常にどちらの意見も聞く準備だけはしておこうと思っている。戦争反対、国防強化、どちらも正しいとは思っている。
ただし、どちらの意見に組するにせよ。明確な理由をたくさん持っていなければならないと思う。
そして、さまざまな要因を考えなければならないと思う。
戦争が起こった理由のひとつに今も挙げられる軍部の暴走。しかし、これを推し進めたのは大本営発表や新聞記事に踊らされた民意ではなかったか?
だから、今知らなければならない。知って考えなければならない。
投稿元:
レビューを見る
戦争をやるにも、反戦平和を唱えるにも、そこには確固たる「戦争観」が伴わねばならない。でなければ、ただ醜態をさらすのみ。
投稿元:
レビューを見る
雑誌記事の寄せ集めで著作としてのまとまりはない。また、実証的ではなく著者の主観的見解が多い。大衆向けにはこういう方が読みやすい(悲劇の一族として、蒋介石一家とケネディー家の類比は興味深く、こういう記事は学者には書けない)のだろうし、ジャーナリストの歴史本として割り切って読むにはいいのかもしれないが、鵜呑みは禁物。