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諸葛孔明 中巻 みんなのレビュー

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一般書 第26回吉川英治文学賞 受賞作品

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みんなのレビュー25件

みんなの評価4.0

評価内訳

25 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

偉人の条件

2008/10/20 22:01

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

諸葛孔明 陳舜臣(ちんしゅんしん) 上・下巻 中公文庫

 この作家さんの紹介記事を初めて見たのは、高校生の頃だった。「高2コース」だったか「高2時代」だったか、そんな名称の雑誌のコーナーで読んだことがあります。もう30年以上も前のことです。
 諸葛孔明という人は何をした人だろう。三国志で登場する優秀な戦略の策士という記憶があります。西暦100年ぐらいの出来事です。今まで何冊か読んだ中国の本を含めて、中国の本には、戦記が多いと感じます。中国の国土では常に戦闘が繰り返されていたということが、本のうえでの理解です。現実には違うと思います。田舎はのんびりしていたことでしょう。
 諸葛孔明氏は、大英雄の補佐役になることを目指して、その役割を果たすことに徹していきます。人の話をよく聞く。本を読む。そして、自分の目で現場を見て考える。賢い人です。
 中国の戦(いくさ)の定義が興味深い。戦は怨み(うらみ)をはらすためにするのです。自尊心(プライド)の高さを感じます。これは、日本の昔も同様だったようで、「外国人が見た古き良き昔の日本」内藤誠編著講談社インターナショナルでは、日本人は復讐心が強いと記されていました。いっぽう諸葛孔明は民衆の平穏な生活を得るために戦います。
 命について考えました。もう2000年も前に生きていた人たちの物語ですが、そのなかでもひとりひとりの寿命に長い短いがあります。歴史においては、人の寿命は瞬間でしかない。その瞬間のやりとりが後世へとつながっていきます。
 諸葛孔明にも19歳の頃があった。いままでわたしは彼について、老人のイメージしかありませんでした。三顧の礼(さんこ)では、皇帝劉備元徳が20歳の諸葛孔明を3回訪ねてお願いごとをするのですが、わたしは3回会ったのだと思っていました。1回目は留守、2回目は劉備元徳が訪問するのですが、諸葛孔明が病気であったのであえて会わなかったは知りませんでした。わたしは2回断られて、3回目に承諾を得られたと勘違いしていました。軍事力+知力、国を治めていくために必要なものです。知力を得るためには、大権力者の年配の人でも年齢の若い者に頭を下げる姿が新鮮でした。

 下巻を読み終えましたので感想を続けてみます。
 曹操という人はどの物語でも悪役、敵役(かたきやく)のようなポジション(位置)で不思議です。劉備元徳や諸葛孔明が正義の味方とも思えず、両者ともに同類の似た者同士だったと思うのです。相手を陥れるためには事実でもないことを捏造(ねつぞう)して、相手の落ち度として言いがかりをつけていく。満州事変の発端とか、徳川家が豊臣家にいいがかりをつけた出来事とか、権力争いは醜いものです。そして勝った者が正義なのです。
 どんな英雄でも最後には死にます。死はだれにでもいつか必ず訪れます。三国志とはいうけれど、同じ民族なのですから、国がみっつというよりも地域がみっつという感じがしました。中国史ですが、中国に行ったことがある人、住んでいたことがある人でないと、なかなか文章の内容を把握することができません。日本人には、なじめない部分があります。
 174ページに記述がある言葉「法治国家」はGoodです。人が治めるのではなく、法が治める。諸葛孔明が目指したことです。372ページにある「いい仕事をするためには休養が必要」という趣旨も好きになれる表現です。
 諸葛孔明が目指したのは、戦争がない、平和な国づくりです。民衆が穏やかに生活できる国づくりです。しかし、2000年経ってもその願いはかなっていません。人間が地球上に存在する限りかなわない理想のような気がします。
 下巻391ページになってようやく、魏志倭人伝の卑弥呼が登場してきます。邪馬台国は奈良にあったのか、九州だったのか、興味が湧きました。
 読み終えて見て、制動(ブレーキ)をかけることができる人が偉人だと感じました。悪い方向へ動き出した巨大な力をもつ集団を止めることができる人が、本物のリーダーです。

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紙の本

孤高の軍師、諸葛孔明

2023/06/08 15:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る

(上下巻)
三国志と言えば、この方、諸葛孔明を連想する方が多いと思います。
多くは、まるで魔法使いのような描かれ方をされていますが、陳舜臣氏が描く姿は人間・諸葛孔明という感じです。悩み悩みぬいて苦しみながらも前に進む姿に涙します。

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紙の本

透徹した史眼、雄渾の筆致がとらえた諸葛孔明の新しい魅力と壮大な「三国志」の世界を堪能できる書です!

2020/12/04 09:57

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、推理小説作家であり、歴史小説作家でもあり、また歴史著述家としても知られ、『阿片戦争』、『太平天国』、『秘本三国志』、『小説十八史略』などの名作を発表してこられた陳舜臣氏の作品です。同書の内容は、後漢が衰微し、群雄が覇を競う乱世に、一人の青年が時を待っており、それが表題にもなっている同書の中心人物、諸葛孔明で、彼の世界を描いた作品です。三顧の礼にこたえ、劉備のもと、「臥竜」孔明は、南下する最強の敵、曹操に立ち向かうべく、赤壁の戦いへと赴いていきます。透徹した史眼、雄渾の筆致がとらえた孔明の新しい魅力と壮大な「三国志」の世界を堪能できます。なお、中公文庫では上下2巻シリーズで刊行されていますので、本上巻と併せて下巻もお読みください。

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紙の本

陳さん独特の推察による諸葛孔明像

2016/08/05 21:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る

陳さんは妄想ではなく、正史の短い記述から、比較的説得力の
ある論拠を示しつつ大胆な仮説を立てるのが得意な人。

その持ち味がよく生きてるのが本書。諸葛亮が何故地方に
いたのに、天下情勢に詳しかったのか。その理由を本書の
物語がなるほどと思わせるような書き方で読者を感心させている。

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2006/04/07 01:56

投稿元:ブクログ

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2009/06/10 22:00

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2009/10/20 22:35

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2010/04/22 19:12

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2010/05/22 23:09

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2010/10/29 10:51

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2011/01/16 20:41

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2011/09/09 09:44

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2011/08/30 02:47

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2011/12/16 00:03

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2012/07/02 20:26

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