紙の本
借金のかたに偽装結婚した男と記憶を失った女
2011/07/18 15:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
金なし女なしの元刑事・甲賀悟郎は
人生のターニングポイントには必ず女がからみ
必ず最悪の選択をしてきました。
そのせいで公務員の職も失いました。
「そういう意味では女のいないクリスマスもまたいい」
と自分に言い聞かせる甲賀。
しかし、朝イチで警察から「奥さんを保護しました」との
電話がかかってきます。
借金のカタに中国人女性と結婚したことを思い出します。
その女性・李青珠とは顔を合わせたことはなく
仲介者の杜英淑とは連絡がつきません。
しかも恐る恐る病院に行ってみれば
李青珠は記憶を失っていて
なんで錦糸公園で倒れていたのか不明。
所持品は外国人登録証明書ひとつ。
バッグもお金もありません。
偽装結婚で夫婦となった行きがかり上、
甲賀は思いがけないトラブルへと巻き込まれ
昔のライバルの同僚や、女をとられたヤクザとも再会するハメに。
テンポよく軽く展開し、一気呵成に読ませます。
本当にうまい。
この小説は講談社創業100周年記念の書き下ろし100冊の一冊ですが
編集者と雑談をしている時にひょんなことから
書き下ろしを書くハメになった大沢在昌が
あとから「やぶへび」だったと後悔したとか。
タイトなスケジュールのなか生まれた快作です。
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お人よしの元刑事が、偽装結婚した中国人妻のトラブルに巻き込まれてしまい・・・
とっつきはいいし、普通に面白いんだけど、ひたすらドタバタ。
もうひとひねり欲しいなあ。
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元警官の主人公は以前、金の為に戸籍を売り中国人と結婚した。ある日その妻が記憶喪失で病院に運ばれたと連絡が入る。
著者15年ぶりの書き下ろしということで、期待して読みました。
主人公が主人公なだけに、ハードボイルド色はやや薄めなものの、裏社会の恐ろしさや真実に迫っていく疾走感の書き方は見事の一言です。
ハラハラドキドキしながら最後まで一気に読んでしまいました。
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これもまた典型的な巻き込まれがたのストーリーだが、正直、?っていう感じの粗が目立ってしまうが、流石に書き手が巧いので一気に読ませてしまい、一気にラストまで読み進むことができるが、ラストは正直、うーんって感じで、すっきりはしない。散々、女にだらしなくてトラブルに巻き込まれっぱなしの主人公が、最後にまた、ハマってしまったというのだか、正直、今頃かいって感じで、皆、突っ込んでしまうだろう。
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15年振りの書きおろしは鮫ではなく...
冴えない元刑事の中年のオッサンが主人公。
中国人女性との偽装結婚をしたばっかりに
思わぬ事件の中心に首を突っ込むハメになる。
しかも様々な方面から狙われてるのに、何が
真相かも皆目検討つかず、かつ本人には
何のメリットもない...w。いわゆる泥沼ですな。
圧倒的な安定感のもとに疾走する329P、
一気読みは必至です。特に考える事もなく
難しいこともなく、新しい事でもなく、
ただただ頭の中をユルーくして
身を委ねることの出来る安心感は流石。
やはり大沢在昌、黒川博行、船戸与一
こういった作家さんは昔ハマった分
愛着もあるから...かな。
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偽装国際結婚をした元刑事の下に連絡が、妻が記憶をなくしたという。中国人の妻の記憶を取り戻していくと危険な事件に巻き込まれていく。面白い。
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面白いっちゃ面白いんだけどただ単に面白いだけで終わっちゃってて、可もなく不可もなしってところでしょうか。こんなのだったら大沢じゃなくても書けるでしょ?、みたいな。
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いや、面白いんですけどね。でも、「新宿鮫」読んじゃってるからねえ。どうしたっって見劣りはする。大沢作品にしては、珍しく登場人物のキャラも立っていない。「15年ぶりの書き下ろし」というオビに惹かれて買ってはみたものの、いささかの不満は残ります。はい。
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5月-19。3.0点。
元警官が偽装結婚した、記憶喪失の中国女性の正体を探りながら、事件に巻き込まれて行く。
一気読み。ただし、ページ数少なく、あっけなかった。
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大沢在昌らしくあっさり楽しく読めるが、まあこの人からすると普通ぐらいかな。
求めるものが大きいのかもしれないけれど。
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いつも通りのやくざと中国系がからむ展開のお話だが、どんどんとテンポ良く読ませてくれる。
あっという間に読み終わってしまった。
なんか最近ワンパターンかなという感じがする。
昔の「毒猿」の頃が懐かしい。
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5月12日~14日
「金なし、女なし」で迎えた四十歳の年末。だが元刑事・甲賀悟郎にとっては悪いことでもない。運命の分かれ道には、かならず最悪の選択をしてきたからだ。そこに「奥さんを保護しました......」という警察からの電話。借金苦で戸籍を売り偽装結婚した中国人女性・李青珠が、怪我をしたうえ記憶喪失の疑いがあるという......。15年ぶり書き下ろし、愛と悲しみのどんでん返しに向かって突き進む超高速弾丸エンターテインメント。
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全体的に読みやすいストーリー。特に後半はスピーディーに!
主人公のキャラ設定はいいです。大好きですね。
タイトルと内容がすごくマッチしてると思いました。
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最近の大沢作品はどれを読んでも設定やストーリーが似ているのに、どれをよんでも面白い。
女がらみのトラブルが元で警察を辞めた甲賀は、金のために偽装結婚をしていた。その相手が事件に巻き込まれ記憶喪失になっていると病院から呼び出される。
記憶を取り戻そうと調べているうちに何者かに襲撃され・・・。
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「金なし、女なし」で迎えた四十歳の年末。だが元刑事・甲賀悟郎にとっては悪いことでもない。運命の分かれ道には、かならず最悪の選択をしてきたからだ。そこに「奥さんを保護しました......」という警察からの電話。借金苦で戸籍を売り偽装結婚した中国人女性・李青珠が、怪我をしたうえ記憶喪失の疑いがあるという......。15年ぶり書き下ろし、愛と悲しみのどんでん返しに向かって突き進む超高速弾丸エンターテインメント。
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大沢さんの刑事モノは割とマンネリ化してきた感が否めないけど、ぐいぐいと読ませる面白さは健在で、悔しいけど一気読み。刑事モノだけど、サスペンスというか、ミステリというか。そういうカテゴリじゃない。気がしないでもない。ご都合主義というか、詰めの甘さというか。それも踏まえて大沢節は健在という(爆