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投稿者：kaede　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

可愛い顔に似合わず、負けず嫌いで好戦的な面を持ち、かつ年の割りに冷静で紳士的な大人びた面も合わせ持つ青葉。
愛想がなくて、好きであろうはずのダンスを踊ろうともしない、何か訳アリだった九鬼の考え方を変えてしまうほどの青葉というキャラの性格のよさ。
読んでいるこちらまですっかり好きになってしまうほど凛とした感じがとてもよく、恋愛色はそれほど濃くないので、そういう意味で物足りなさを感じる部分もあるものの、青葉の「いい」性格にちゃんとした裏づけがあるところも好感が持てるし、社交ダンス、という知らなかった世界をくどくどしくなく、それでいて十分楽しむことの出来るほどの描写で描き、「炭酸」という小さなモチーフが上手に関連付けされたストーリー展開にも、とても好感が持てた。
ギュッとせつない話ではないけれど、青葉の性格のよさがとにかくストーリー全体にいい影響を与えているさわやかなストーリー。

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投稿者：ソトネコ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

母親に誘われて社交ダンスを始めた青葉は、謎のダンス教師九鬼に出会う。彼に魅かれた青葉は、ある事件がきっかけで九鬼にダンスを習うことになるが、なかなか謎に迫れない。それでも持ち前のプラス思考でダンスを頑張って上達していくことで、最後に九鬼にとっても最良の方法で謎解きをする。あまりなじみの無いダンスの世界が新鮮で面白い。また、青葉の頑張りが頼もしくて爽快な読後感であった。ワキをかためているダンス教室の人々もリアルで現実にあってもおかしくない話である。

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

軽い気持ちでリップサービスのつもりで一緒にダンスをしようと言ったのだが、思った以上にダンスに魅了される受け
受けは凄くいい子で、そう褒められたら「親のお陰です」と言えるなんて今の時代希少だと思う
攻めの謎を知りたくても、ちゃんと自分の立場を弁えて踏み込まないところとか、母親を侮辱されたお返しにダンスの腕を磨こうと考えるところなどとても大人だ
その分攻めがヘタレなのでちょうどいいのかも知れないが、攻めも伊達に年を取っていないので恋愛の部分では狡い大人には勝てない
最初から最後までずっと気持ちよく読めた一冊だった

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投稿者：沢田　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

受が悩むシーンが一切ないって凄いですね。
悩む代わりに努力したり会話したりとポンポン行動するので、ストレスなく読めました。
わかりやすい悪役も出て来るけど、日々の努力で悪役より強くなってギャフンと言わせる受に少年漫画的カタルシスも感じました。
ワケアリで影のあるオトナ攻の方がヘタレ気味で、告白も受から先に「守ってあげる」と言われる始末だけど、実地恋愛の手練手管は攻に利があって立場逆転していくのが良かったです。